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7割の事故が家の中! ヒヤリハットの実例から学ぶ安心育児の7か条

  • 2016.10.20
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こんにちは、子育て研究所代表の佐藤理香です。

筆者には2人の子どもがいます。下の子は2歳なので、まだまだ手がかかる時期です。上の子と比べると、ヒヤッとすることも多く、油断大敵だなと日々感じるところです。

今回は、実際に起きたヒヤッとした出来事をもとに、特に1~2歳の低年齢の子どもを安心して育てるための7か条をお伝えします。

●乳幼児で一番事故が多いのは1歳男児!

東京消防庁のデータによると、2010年から5年間で約45,000人弱の乳幼児が救急搬送されました。

一番事故が多いのは、1歳の男の子で断トツ。次に多いのが、2歳の男の子、1歳の女の子と続きます。

さらに、事故の7割は住宅の中で発生している ことがわかりました。

「子どもがチョロチョロ動くから、外より自宅のほうが安心ね」と思って油断していると、大変な事態になりかねません。

次のヒヤッとした実際の事例を見てみましょう。

●実際にあったヒヤッとした出来事

●事例1

台所で子どもが包丁を握っていたので、とっさに大声で叫んだら、驚いて床に包丁を落とした 。

→包丁が刺さって大出血するなど、大事故につながりかねません!

●事例2

ドアのちょうつがいのすき間に指を挟み、人差し指を骨折した 。

→力具合によっては、骨折どころか切断する可能性があります!

●事例3

ペットボトルで遊ばせていたら、ふたをのどにつまらせていた 。

→窒息につながる恐れがあり、大変危険です!

●事例4

自転車に子どもを乗せたまま離れ、戻ると、自転車ごと倒れていた 。

→頭を強く打つなどすると死亡事故になりかねないです!

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いずれも、「ちょっと目を離したすきに……」「子どもが喜んでるから少しくらいなら……」という瞬間に起こります。

1~2歳になると、だんだんと大人が言っていることがわかるようになります。

「これに触るとイタイイタイになるよ」「これは熱いからね」と、危険なこと、してはいけないことを教えていくとよいでしょう。

「何度言ってもわかんないのよね!」とヤキモキしたくなる気持ちは十分わかりますが、子どもは一度でわかるほど成熟してはいません。

根気強く、何度も丁寧に教える覚悟で臨む とイライラも軽減されると思います。

●安心育児の7か条

最後に、新宿区保健センターが発行している『事故を防いでのびのび育児』を参考に、安心して育児をするための7か条をお伝えします。

(1)「だめ! 危ない!」という前に、予防を。

(2)子どもが静かなときこそ要注意。

(3)「まだまだできない」と油断は禁物。子どもは、いつできるようになるかわかりません。

(4)「何度も言ったからわかっているはず」ということはありません。

(5)二度ある事故は三度ある。

(6)家の中は整理整頓。床から1m以下に危険な物は置かない。

(7)よその家、慣れない場所では要注意。

ちょっとした工夫で事故を未然に防ぐことができますので、ぜひやってみてくださいね。

【参考文献】

・『子どもの事故を減らすために』(リーフレット)東京消防庁・発行

・『事故を防いでのびのび育児』(リーフレット)新宿区保健センター・発行

【参考リンク】

・乳幼児の事故を防ごう~「救急搬送データからみる乳幼児の事故」の情報提供について~ | 東京消防庁(PDF)(http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-kouhouka/pdf/230721.pdf)

●ライター/佐藤理香(株)

●モデル/神山みき(れんくん)

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