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お茶処の温泉旅館「星野リゾート 界 遠州」でお茶ブレンドを学ぶ

  • 2016.10.20

お茶は、いろいろな茶葉がブレンドされてできている

お茶処、静岡のお茶として知られている本山茶や掛川茶、川根茶などのブランドは産地の名前が付いているもので、茶葉の名前ではないということをご存知ですか? お茶屋さんがさまざまな茶葉をブレンドして、その地域のお茶を作り上げているのです。そんな、普段消費者の立場では、なかなかできない茶葉のブレンドを「星野リゾート 界 遠州」では体験できます。

5つ茶葉をまず水出しで味わいます。かなやみどり(華やかな香りと甘みを感じる)、やまかい(深み、うまみがあってインパクトが強い)、こうしゅん(花のような香りですっきりしている)、やぶきた(コクがあり味わい深い)、やぶきた深蒸し(長めに蒸し上げた茶葉で色が明るく、まろやかになる)と、同じお茶でも、個性豊かな違いにびっくりしてしまうほど。

好きな配合で自分だけのブレンドを3煎飲む

好みに合わせて、5種の配合を決めてブレンドし、自分だけのお茶を作って飲んでみます。お茶は温度と時間によって味が変わりますが、緑茶は3煎まで楽しめます。器を移すごとに湯温が10度が下がることを利用して温度調整します。

急須は、湯を移したときに湯音が下がらないようにあらかじめ一度、湯を入れて温めておきます。ポットのお湯(90℃)を湯飲みに入れてから、湯冷ましに移し、さらに茶葉を入れた急須に、このお湯を入れます。1煎目は、2度移したので20度下がった70℃の湯で50秒待って飲みます。時間は正確に。

2煎目は湯ざましの湯(80℃)を茶葉の残るの急須に入れて10秒、3煎目はポットから直接に湯を急須に入れてすぐ飲みます。

1煎目がいちばん甘みやまろやかさが感じられ、2煎目になると苦味と茶葉が開くことで色も出て来ます。3煎目は色も味も鮮やかに感じられます。2煎目と3煎目の間には、茶葉が開き過ぎないように急須の蓋を少しずらして開けておきます。繊細な変化を見せるお茶の魅力を思う存分堪能できるプランは、他では味わえない、遠州ならではのこの上ない贅沢な体験といえるでしょう。

取材・文/小野アムスデン道子

店舗情報

・店名:星野リゾート 界 遠州

・TEL・予約:0570-073-011

・住所:静岡県浜松市西区舘山寺町399−1

・アクセス:JR浜松駅から無料送迎バスで45分

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