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あたたかい灯りに癒される。紙漉きから自分でつくる「ひので和紙」のミニ和紙キャンドル

  • 2016.10.13
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東京都の西側、山に囲まれた日の出町は都心から日帰りできる自然豊かなエリア。そこに工房をかまえる「ひので和紙」は、従来の紙漉きとは異なる、新しい“KAMISUKI”を体験できる注目のスポット。自然のなかでリフレッシュして可愛い和紙グッズづくりに挑戦してみませんか?

東京にいるとは思えない、緑に囲まれた工房

都心から約1時間電車に乗り、武蔵五日市駅から車で7~8分で周囲が山と森で囲まれた「ひので和紙」の工房にたどり着きます。

4名までなら駅から送迎を出してくれるので予約時にお申込みするのがおすすめです。

工房の周囲は空気まで美味しく感じられ、季節の草花や和紙の原料となる楮(こうぞ)まで見ることができます。

近くを流れる川の水も透明で、和紙づくりの際はレトロな手押しポンプを使い、井戸の水を汲みあげて使います。

今までで見たことない和紙との出会い

「従来の紙漉きではなく、今までにない新しいKAMISUKI体験がひので和紙の魅力です」と話す、代表の國高さん。

紙漉きと聞くと昔ながらの工房で大きな道具を使うイメージですが、ひので和紙で行うKAMISUKI体験は、とてもユニーク。

例えばタオルに液状の和紙を流して乾燥させる「LEDミニ和紙キャンドル」では、綿あめのようなふわふわな和紙ができあがります。

他にも原料の楮を直接染色し、筆を使わずカラフルな絵を描く「和紙アート」など、他ではなかなか味わえない作っていて楽しい体験ばかり。

初心者でも楽しめる体験ワークショップ

色々な和紙グッズが作れる、充実した体験メニューもひので和紙の魅力です。

今回は1時間ほどで完成する特に人気の「LEDミニ和紙キャンドル」(3,800円)を体験してきました。

①原料液の流しこみ

まずタオルを広げて、そこに和紙の原料液を流し込みます。

流しこむ液は茶碗三杯分。

②絞り

和紙の原料とタオルをまとめて絞ります。

生乾きのまま自宅に持ち帰り、 5-7日ほど自然乾燥させたらタオルから剥がしてできあがり。

道具にタオルを使うのがポイントで、タオル生地の凹凸が和紙にうつり、独特の質感をもつ仕上がりに。

体験では既にできあがった和紙1枚をもらえますので、それをLEDのキャンドルに巻きつけます。

③仕上げ

用意されたキャンドルに和紙をひもで固定すれば完成です。和紙の巻き方もお好きな方法で。

ライトをまるまる包んだり、和紙を二つ折りして巻きつけたりと、丈夫な和紙なので何度でも試せるのが魅力です。

季節の植物をひも代わりに結ぶなど、四季折々のアレンジもできますよ。

今回は、庭先にミズヒキが咲いていたので、一緒に結んでみることにしました。

LEDのキャンドルは中心にセンサーがあり、息を吹きかけてスイッチのオンオフができるお洒落なつくりです。炎のようにゆらめきながら光るので、まるで本物のキャンドルのよう。

じっと見てるだけで癒される、和紙特有の柔らかく、あたたかな質感が感じられますね。

コードレスなので、お庭など外にも持っていけるのも嬉しいですね。

和紙の風合いを生かしたスマホケースとブックカバー

キャンドル以外にもおすすめの和紙体験がこちら。

一閑張り(いっかんばり)という和紙を貼りつけた上から柿渋という柿果汁を塗る、日本の伝統的技法を使って、スマホケースやお茶缶が作れます。

柿渋を塗ることで防水、防腐、防虫の効果が高まり、強度も増してくるんですよ。

「傷んでも和紙で補ってしまえば問題なしです。捨てるのではなく、今あるものを大切に繕いながら使い続けることで、どんどん味が出てきますよ。」と、國高さんも一閑張りのスマホケースを愛用中です。

かわいい表紙が特徴のブックカバーづくりもおすすめ。

表紙のひもは好きなように配置可能。

残りの部分はしおりになるという、可愛いだけじゃなく使いやすいデザインです。

自然のなかで創造する楽しさ

「まずは体験して頂きたいです。自分の手を使うことで、和紙をきっかけにものがどういう構造をしているのかが分かります。構造が分かればものを消費する生活から、ものを繕い、創造する生活へ繋がるはずです。」と、國高さん。

自然のものから作られた和紙に自分の創造力をプラスして、いつまでも大切にしたいオリジナルの和紙雑貨をつくってみるのはいかがでしょうか。

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