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あなたはいくつ解読できる?苗字をデザインした、ユニークな封筒が人気「桂樹舎和紙文庫」

  • 2016.10.10
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初秋の祭り「おわら風の盆」で知られる富山県の八尾町。この町を訪れたなら、ぜひ足を運びたいのが「和紙文庫」です。 「和紙文庫」は、富山の伝統工芸「越中八尾和紙」を作り続ける老舗「桂樹舎(ケイジュシャ)」が運営する工芸館。 こちらで販売されている、ユニークな封筒がいま話題なんですよ。

「越中八尾和紙」の伝統を守り続ける老舗

「和紙文庫」があるのは、JR高山本線・越中八尾駅から車で5分ほどのところ。

こちらの工芸館を運営する「桂樹舎」は、昭和35年の創業以来、伝統の「越中八尾和紙」を製造してきました。一枚一枚丁寧に紙を漉き、染め、加工するまですべて職人の手仕事により作っているんですよ。

どこか懐かしい木造瓦葺きの建物は、かつて廃校になった古い小学校を移築したそうです。教室だった部屋は、珍しい紙の展示室や売店、喫茶室として使われています(展示室のみ有料:大人500円)。ドアや窓、床にも当時の懐かしい面影が残り、まるで昭和初期にタイムスリップしたような気持ちにさせてくれますよ。

ノスタルジックな空間で和スイーツがいただける喫茶室

館内にある「喫茶パピルス」では、手作りの和スイーツをいただくことができます。

「くずきり」(680円)は、吉野から取り寄せたくずと自家製の黒蜜、さらに付け合わせの「キンカンの甘露煮」までも、丁寧に手作りしているというこだわりっぷり。

ツルンとしたのどこしのくずきりと甘い黒蜜が、絶妙に絡み合う美味しさです。

そのほかにも、豆にこだわった「コーヒー」(400円)や「おぐら白玉」(630円)など、選りすぐりの素材にこだわって手作りしたメニューが、提供されていますよ。

レトロな模様がかわいい和紙小物がいっぱい

「越中八尾和紙」の特徴は、やわらかで温かみのある風合いと使い込むほどに味が出る丈夫な紙質。「和紙文庫」には、その特徴を生かした「名刺入れ」や「ブックカバー」、「ペンケース」など日常で使いたい和紙小物がたくさんそろっています。

機能性だけでなく、レトロでかわいい柄も人気のひみつ。ついあれもこれもと欲しくなってしまいそうです。

なかには「和紙クッション」(8640円)など、和紙の新たな可能性を感じる製品も。丈夫な越中八尾和紙だからこそ、さまざまな製品に加工されているんですね。長い年月をかけて、大切に使いたいものばかりです。

苗字が柄のモチーフになった「苗字封筒」

中でも人気を集めているのが、約4年前に誕生した「苗字封筒」。伝統工芸の研究をしている東京のデザイナーとのコラボレーションで、全国の苗字ランキング上位のものを中心に製作したそう。

「サトウ」や「スズキ」をはじめとした苗字の数々が、ユニークな模様に見事にデザインされています。

祝儀袋や友人へのプレゼントなどさまざまな用途で使えるとあって、「この苗字のものも作ってほしい」との声があがり、当初5種類のみだったのが現在は20種類ほどに増えたのだとか。

自分や友人の苗字があるか、チェックしてみてくださいね。 伝統工芸の良さを継承しつつ、現代的なセンスも取り入れた和紙小物と出会える「桂樹舎 和紙文庫」。隣接している工房では、和紙漉き体験(要予約 500円)もできますよ。

ぜひ富山の伝統工芸に見て触れて感じる、ひとときを過ごしてみてくださいね。

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