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本+コーヒー+アート。新しい本に出会える神楽坂の小さな本屋さん、「かもめブックス」

  • 2016.10.8
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神楽坂といえば、フレンチのビストロや老舗料理店が並ぶ街。観光客の多いところですが、地元密着の本屋さんもあります。その名も「かもめブックス」。地元住民ならずとも訪れたくなるユニークな本屋さんです。

入り口にはカフェ、さらに奥にはギャラリーも

神楽坂にある「かもめブックス」は、いつでもだれでもウェルカムな町の本屋さん。でも、店内の手前左手がカフェになっていたり、一番奥にはギャラリーがあったり、本だけでなく雑貨も並んでいたりと、ちょっとユニークな本屋さんです。

「かもめブックス」が誕生したのは2014年11月。もともとこの場所にあった本屋さんが店じまいをしてしまい、町から本屋さんが無くなることに危機感を覚えたという店主の栁下恭平さんが「新しい本と出会える本屋さん」を作ろうとオープンしたのです。

目を引く印象的な店頭特集

お店に入ってすぐ目を引くのが、店頭の特集コーナー。たとえば「ダンシング!」というようにテーマを決め、できるだけいろいろな人たちに手にとってもらえるようにと、小説や実用書、マンガ、絵本など幅広いジャンルから選んでいるそうです。

「どうしてこの本が選ばれているの!?」と思うような本があるのも、このコーナーをのぞく楽しみのひとつ。手にとってページをめくってみると「なるほど」と納得でき、興味が湧いてくるというわけです。天井からつり下げられたポップが印象的ですが、どの本にもオリジナルの帯が巻いてあるのが愛嬌たっぷりです。

中身は秘密の「Secret Book」。あなたならどれを手に取る?

新しい本と出会う楽しさを具体化している試みのひとつが「Secret Book」。こちらもテーマを設けてスタッフが知恵をひねって集めた本が並んでいます。でも“Secret”ですから中身は秘密。本全体にオリジナルカバーをかけ、ヒントになるメッセージを添えて陳列してあります。ちなみにこのカバーはテーマなどで変わり、紙製ですが再利用可能。コレクションしたくなるようなデザインで、本を持ち歩くのが楽しくなりそうです。

さてこの「Secret Book」、本好きな人が嬉しそうに品定めをする一方、あまり普段は本を読まないという人が「本を買う良いきっかけになりました」と購入していくことも多いとか。9月末くらいまでは「夏バテの皆様にガソリン補給」をテーマに選んだ本が並んでいましたが、10月中にしっかり準備をして11月の中旬くらいから別のテーマで展開するそうです。

カフェタイムも充実

新しい本を手に入れたら、すぐに読みたくなってしまうもの。そんな人はお店の一番手前にある「WEEKENDERS COFFEE All Right」で、ハンドドリップのコーヒーやカフェラテなどをお伴に、のんびりと読書タイムをどうぞ。京都の自家焙煎珈琲専門店「WEEKENDERS COFFEE」のコーヒーが飲めるカフェでもあり、コーヒー好きにも評判です。小腹が空いたときにぴったりなACHO神楽坂のスコーンやクッキーもあります。

小さいながらもちょっとのんびりとした空気が流れていて、平日はお仕事帰りの人がひと休みしたり、週末には近所の家族が子ども連れで来店したりと、カフェ利用が多いというのもうなづけます。ちなみにこのカフェ、カフェだけの利用はもちろんOKですが、店内の本を購入前に持ち込むことはできませんので悪しからず。

新しいアートにも出会える

そしてお店の一番奥にあるのは、白い壁とちょっと懐かしいガラス戸が印象的なギャラリー「ondo kagurazaka」。さまざまなジャンルの展示が行われており、2〜3週間ごとに内容が変わります。10月10日まではOCOさんの作品展『記憶の街』を開催、このあとは刺繍作家さんの個展を開催する予定だとか。一般的なギャラリーは少し敷居の高い感じがすることがありますが、ここは「かもめブックス」の一角にあるので、気軽に観賞することができるのも魅力。新しい本と出会った日に、新しいアートとも出会えたら、かなり幸せな気分になれそうです。

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