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褒めすぎはダメ? 夫を完璧な“イクメン”に育て上げるコツ4つ

  • 2016.9.26
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こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。

育児を人任せにせず、ママ任せにさえせず、積極的に参加する男性を“イクメン”と呼びます。

この、ママたちの憧れ“イクメン”は、いわゆる母性に対する父性によって自然に育つものではありません。 ママや環境が作りだしていくものです。

最近、この“イクメン”欲しさに、アレコレと夫に指図をし、指導を試みようとするママがいます。

でも、良いイクメンを育てあげるにはそれなりの工夫や努力が必要です。

そこで、イクメン育ての経験者であり成功者である先人たちにその秘訣を教えてもらいました。

目次イクメンは褒めて育てるイクメンは褒めすぎないイクメンには家族単位のご褒美をイクメンに対する家族の理解を得ることまとめとして

●イクメンは褒めて育てる

子どもをあやすのも、オムツを変えるのも、家事全般でも、たとえそれが下手でも「うまい!」 と一言。

これが基本だと言うのは、共働きで夫婦が順番に1年ずつの産休を取ったAさん(40代)です。

最初の子を産んだ後、「私が最初の1年を見るから、次の1年はよろしく」と宣言をし、「週末は一緒に子育てしましょう」と付け加えたそうです。

こうして、最初の1年間の週末に“褒め”育イクメンに励み、翌年には職場復帰しました。

その後も2年おきに出産し、3児を育てているという素晴らしい計画出産・育児を実現しています。

そして、もちろん完璧なイクメンに育ったご主人は、そのたびに育児休暇を取得し、週末は必ず子どもたちの相手をしてくれる といいます。

1年もの育児休暇を3回も取らせてくれる会社もスゴイけれど、それを取る夫の勇気こそが“褒め”ポイントです。

●イクメンは褒めすぎない

褒めて育てるイクメンにはひとつ注意点があるそうです。それは矛盾するようですが、褒めすぎないこと。

前述のAさんは、最初は仕事で疲れて休みたいだろう夫に、週末を犠牲にして子育てを教えこむのが申し訳ない気持ちもあって、感謝の気持ちを込めて褒めすぎてしまったそうです。

その結果、夫はまだイクメンとして育ちきっていないうちに自信満々になってしまい、妻のアドバイスに耳を貸さなくなってしまった のです。

子どもが日々成長していく以上、育児も日々勉強が必要です。

でも、夫が過度な自信や達成感を持ってしまうと、日々成長していく子どもについていけなくなってしまうといいます。

育児よりイクメン育てのほうに苦労し、「少し遠回りをしてしまった」と笑うAさんは、「自信も大切だけど謙虚さもないと」と。

確かに、育児に完成も終わりもありません。ハンパな自信は邪魔になるばかり なのかもしれません。

●イクメンには家族単位のご褒美を

Gさん(50代)のご主人はイギリス人ですが、日系企業にお勤めで日本文化に馴染みが深く日本語も堪能です。

夫婦仲は人も羨やむほどで、二人で世界中を旅行するのを趣味にしていました。

第一子が生まれた後、Gさんの夫は子育てには最初から協力的だったものの、あくまで週末イクメンに過ぎなかったそうです。

さらには、妻の時間のほとんどを子どもに取られてしまうこと、自分の週末を丸々育児にあてる見返りとして、お小遣いのアップや好きなお酒の購入などを“おねだり”してきたとか。

そこでGさんは考えました。「一緒に育児をして、一緒に旅行に行きましょう。どれも一緒に楽しむの」。

Gさんと夫は、実際に家族旅行の計画を立て、生後6か月未満の子連れで10日間のバカンスを楽しんだそうです。

それもこれも、「一緒に」の言葉 につられた夫が頑張ってくれたおかげ。

第二子のときには、夫自ら3か月の育児休暇を取得して子どもが新生児のときから育児に参加し、育児休暇が終わる前には家族4人でバカンスを楽しんだそうです。

●イクメンに対する家族の理解を得ること

「夫自身は育児休暇取得をOKしてくれたけど、夫の両親の反対にあった」というのは、Hさん(30代)。

20歳になったばかりで第一子の出産を控えていたHさんは、不安から夫に産後しばらく一緒に育児をしてほしいと懇願しました。

夫はそれを了解し、1か月程度の育児休暇を計画していました。

ところが、それを聞いた夫の両親が猛反発した といいます。

「まさかそんなに怒られるとは思わなかった」というHさんは、「かといって、どうしても夫にそばにいてほしかったから譲れなかった」ため、出産までの半年間、夫の両親を懸命に説得したそうです。

「夫は気にするなと言ってくれたけど、反対する人が一人でもいれば、せっかくの夫の決断が彼の中でマイナスとして残ってしまうかも」という彼女の思惑は、夫を良きイクメンに育てる結果に結びつきました。

渋々ながらも両親の了承を取りつけ、産後1か月のあいだ夫婦で子どもを大切に育てたHさん。

子どものオムツを手早く替え、やすやすと寝かしつける夫に対して、最初は不満げだった両親も「良いパパですね~」と子どもに語りかけるようになったそうです。

Gさんの夫は、第二子、第三子の出産でも数週間から1か月の育児休暇を取ってくれたほか、夫の両親も進んで手を貸してくれる という家族が出来上がりました。

●まとめとして

いかがでしょうか?

夫がイクメンであれば、確かに育児を分担できて、ママ業で楽もできれば夫婦で育児の楽しみの共有もできます。

ただ、イクメンが勝手に育ってくれるとは限らない以上、妻が子育てと同時進行でイクメンを育てる努力もする必要があります。

子どもと違って夫は人格形成済みの大人。言葉でも行動でも、その扱い方には十分な愛情だけでなく、十分な配慮も必要とします 。

ママとしては、育児と同時に“育イクメン”も負担するのは大変ですが、長い目で見れば、自分にとっても子どもにとっても、たぶん夫にとってもプラスになるはず。

育児の協力を通して、夫婦と家族の絆は間違いなく強くなることでしょう。

●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)

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