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夫に「会社をやめたい」と相談されたとき、妻にできること

  • 2016.9.21
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長い結婚生活のなかでは、いいことも悪いことも含め、何かと思いがけないことが起こるものですよね。その「思いがけないこと」の中でも、「夫の転職や起業」は生活そのものに大きな影響を及ぼす出来事といえます。

もしあなたの夫が会社都合のリストラではなく、自ら会社を辞めたいと相談してきたとき、妻としてどう受け止め、アドバイスをするべきでしょうか。

(c) JackF - Fotolia.com

■「辞めて何をしたいのか」より「なぜ会社を辞めたいのか」

もしかすると夫は今の仕事や人間関係にストレスを感じて、誰にも話せずにため込んでいて、そこから逃れたいがために「辞めたい」と考えているのかもしれません。それならまず、その気持ちを吐き出してもらうことが先決です。

私が今まで受けた男性からの転職相談では、よくよく話を聞いてみると、本当に会社を辞めたいのではなく、ただ現状が辛いというケースがわりとあります。その場合はまず妻が精神的な理解者となってあげることで、冷静にどうすべきか考えることができます。

また、「会社の制度に不満がある」「上司とそりが合わない」「会社の業種に将来性がない」など、今の会社に対する不満だけを辞める理由に挙げる場合は、転職や起業をしてもまた同じような不満を持つ可能性があります。

不満があるから辞めたくなるのはわかりますが、それに対してどこまで自分自身でそれを変えるべく働きかけたか、またその中でも実績を上げるなどして現在の職場において「やりきり感」を持っているかを確認してみましょう。

■転職または起業のリスク

そして「やはり会社を辞める」という結論になった場合、転職にしろ起業にせよ、なぜその会社なのか、その仕事で起業するのかを聞いて、あなたが「なるほど、それなら納得できる」と心から思えれば、ひとまず心構えの部分では大丈夫でしょう。

特に起業する場合は、妻1人を納得させられないのなら、取引先や銀行などと交渉することはさらに難しくなるからです。

また収入面については必ず確認しておきましょう。転職先のほうが高収入だからと思って転職しても、それは最初の一年だけで実績が出せなければ減額される可能性もあります。

転職先の給与形態はきちんと把握しつつ、万が一結果を出せず収入が減ったとしてもモチベーションが落ちることのない、夫にとってはやりがいのある仕事内容なのかを聞いておきましょう。

■「最悪のシナリオ」を共有する

起業の場合は収入に保証がありませんからより深い話し合いが必要です。

まずは夫に、具体的な事業計画を説明してもらいましょう。あなたがその内容一つ一つをイメージできるくらいまで細かく聞くことが大切です。

そのうえで、期限を決めて売上目標を決め、そこに至らなかった場合は撤退するなど、「最悪のシナリオ」を共有しておきます。子供がいなければ子供を持つ時期、子供がいるなら教育費をどうするかも含めて話しあっておきましょう。

転職より起業は多くのリスクが伴います。仕事の知識や人脈に加え、よほどの情熱と覚悟がなければ続きません。あなた自身も夫をどこまでサポートできるかよく考えてください。

転職や起業は男性にとって人生の大きな岐路です。妻であるあなたは、彼が進みたい道を全力で支え、励まし、応援しつつ、一方では冷静な目を持って二人の家庭を守っていってあげてください。

(佐藤栄子)

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