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ダイエットにも緩急を!知っておきたい「生理周期と痩せやすいタイミング」

  • 2016.9.15
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「明日からダイエットしよう」と一念発起したものの、食欲を抑えられず食べてしまった……という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

だけどそれはもしかしたら、あなたの意思の弱さではなくホルモンバランスのせいかもしれません。

そこで今回は、20年以上のダイエット指導歴を持つ筆者が、ちゃんと知っておきたい“生理周期と痩せやすいタイミング”についてご紹介します。

 

■1:女性の心身を司る“2つの女性ホルモン”

女性ホルモンといえばエストロゲン(卵胞ホルモン)を思い浮かべる人も多いでしょう。エストロゲンは気持ちを穏やかに保ち、美や健康にプラスの働きをしてくれます。

その一方、プロゲステロン(黄体ホルモン)は食欲が増したり、体に水分をため込んだりと“美容”という側面からみるとちょっとマイナスイメージがある女性ホルモンです。

しかし、エストロゲンは妊娠しやすい体づくり、プロゲステロンは受精卵が着床しやすくするなど、いずれも妊娠や出産には欠かせないホルモンなんです。

 

■2:生理周期は4段階に分けられる

女性の心身は、エストロゲンとプロゲステロンのバランスによって絶妙にコントロールされています。

生理初日を1日目とする生理周期においては、生理が始まって5日目頃からエストロゲンの分泌が増え始め、この期間を卵胞期といいます。そして14日から15日目に排卵が起こり(排卵期)、その後はエストロゲンの分泌量が減って、プロゲステロンの分泌が多くなる黄体期に入ります。

 

■3:最も痩せやすいのはいつ?

生理、卵胞期、排卵期、黄体黄の4つの周期のうち、最も痩せやすいのは心も体も安定している“卵胞期”です。生理が始まって5日目からの一週間がダイエットにはベストタイミングと言えるでしょう。

エストロゲンの分泌量が増加することで、生理痛や生理中のモヤモヤとした気分がすっきりし、化粧ののりや髪の状態まで良く、気持ちもグッとあがって気力もアップします。

さらに食欲のコントロールもしやすく、体にため込まれた水分も排泄されるので、体も軽く動きやすくなります。この時期にウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を始めるとよいでしょう。

そして、生理周期10日目頃からは筋肉が付きやすくなるので基礎代謝を上げるための筋トレを始めると、痩せやすいメリハリボディへと導いてくれます。

 

基礎体温をつけて、自分のホルモンバランスの変化をきちんと把握することが、無理なくダイエットをするポイントのひとつ。だけど、痩せやすい時期だから!と無理をするのは禁物です。

数か月、もしかしたら何年もかけてついた脂肪ですから、バランスの良い食事、睡眠、運動を心掛け、1ヶ月で2~3キロを目途に減量するのがリバウンドもしにくく、最終的には最も効率のいい結果の出るダイエット法だと言えるでしょう。

いかがでしたでしょうか? 女性ホルモンの役割と生理周期を頭に入れて、効果的なダイエットを目指しましょう。

【筆者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ nenetus / shutterstock

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