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「癒やし」のはずが、攻撃的に!? 育児と「オキシトシン」にまつわる話

  • 2016.9.14
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テレビや雑誌などで、「癒やしホルモン」「幸せホルモン」という言葉を目にする機会が増えました。これは「オキシトシン」というもので、育児中のママは分泌しやすいそうです。

© JenkoAtaman - Fotolia.com

多幸感に包んでくれるステキなものではあるのですが、一方で攻撃的になりやすいともいわれています。増やすことのメリットや注意点を紹介しましょう。

■産後クライシスの原因にもなる!?

オキシトシンとは、おもに出産や授乳によって分泌されるホルモンです。「幸せホルモン」の名のとおり、分泌後は子どもや夫への愛情が増して、より幸せな気持ちにしてくれるといわれています。

出産直後のマタニティハイの状態ではたっぷり分泌されると思いますが、問題点もあります。なぜなら、オキシトシンには、攻撃性を強める作用もあるといわれているからです。

無事に子どもが生まれてきてくれて、こうして授乳できるのが幸せ! そう思っていても、横でのん気にゲームをしている夫を見たら、ついイラッとしてしまいませんか?

私ばかり育児をしていて大変! それなのに、どうしてこの人は何も手伝ってくれないの?

そんなストレスがたまったときにもオキシトシンは分泌され、その原因となる夫を攻めてしまうのだそうです。夫としてはいきなりキレやすくなった妻に戸惑ってしまい、こうした溝が深くなると夫婦関係に影響を及ぼす可能性もあるかもしれません。

■日ごろからスキンシップを大事にしよう

オキシトシンに支配されないようにするためには、「幸せ」と感じるポイントを増やすのがいいようです。

オキシトシンは、スキンシップによって増やすことができるのだとか。産後はバタバタしてそれどころではないかもしれませんが、できるだけ夫婦のスキンシップの時間を持つようにすると、攻撃性を弱められるかもしれません。

手をつないだりキスしたりしたときはもちろん、マッサージもいいそうです。お互いの体にふれあいながら、その日のできごとを話しあう、子どもの成長を報告することで夫に育児への興味を持ってもらう。こうした時間をつくれば、産後クライシスを避けられるのではないでしょうか。

夫が単身赴任中だったり、ひとりになりたかったりするときには、動物とふれあうことでも多幸感を得られます。また、感動的な映画やドラマを見るのもおすすめ。自ら「幸せだ」と思える状態をつくることも、オキシトシンの分泌につながるようです。

子どもにもできるだけふれるようにしてあげるといいでしょう。さわられることで子どもにもオキシトシンが分泌され、安らかな気持ちになるそうです。

「さわる」という行為にはヒーリング効果があり、痛みなどの軽減にも役立つのだとか。日本人はベタベタするのが苦手だといわれていますが、スキンシップを楽しむだけでお互いに気持ちよくすごせるなんて、お得ですよね。恥ずかしがらずに、毎日の生活に取りいれていきましょう。

(藤井蒼)

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