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赤ちゃんも大喜び! 音やリズムの楽しい絵本

  • 2016.9.9
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軽快なリズムと音で繰り広げられる、楽しい絵本を紹介します。言葉がわからなくても、字が読めなくても大丈夫。最初から最後まで、子どもたちは目も耳も、すごい集中力で興味を示してくれるユーモアのある作品です。

© ucchie79 - Fotolia.com

もけら もけら でけ でけ

ぱたら ぺたら

ぴた ごら ぴた ごら

ころ もこ めか もけけ け け け

(『もけら もけら』ぶん/山下洋輔、え/元永定正、構成/中辻悦子 福音館書店より)

ジャズピアニスト・山下洋輔さんが繰り広げる、不思議な言葉とリズムの世界。その言葉の意味を理解しようとする大人には奇妙な絵本に感じるかもしれないけれど、不思議な言葉や音の繰り返しは、まだ言葉を発せない赤ちゃんの心をもグンと引きつけます。

初めて読んであげたとき、0歳のわが子はケラケラと笑って大よろこび。抽象的な絵なのですが、子どもは大人が想像する以上に全身で反応してくれます。

読み聞かせする人の声のトーンやリズムなどの違いで、ひとつだけでないさまざまな世界観が見えてくる絵本。パパ、おじいちゃん、おばあちゃん、それぞれの『もけら もけら』の世界に、子どもがどんな反応を見せるかも楽しみです。

スプーンが、「こっ こっ こっ こっ こっ こっ こっ こっ こっ」とやってきて、「こっちん」と倒れたり。

かなづちが、「とん とん とん とん」とやってきて「とてん」と倒れたり。

傘が「つん つん つん つん」とやってきて、いきなり「ばん」と開いたり。

(『こっちん とてん』作/かたやまけん 福音館書店より)

身近なものたちが、軽快なリズムと音を奏でながら動く楽しい絵本です。身振り手振りを付けながら読んで聞かせると、子どもたちはとっても喜んでくれます。

わが子は傘のページがとっても気に入ったようで、毎回、両手を広げて「ばん!」と一緒に読むのが恒例です。

かいすいよくには いかない スイカ

キウイ うきうき うきわで およぐ

バナナは なんばん? ななばんよ!

ミカンが つかんだ かめ かんだ

マンゴーの まご まごまご まいご

(『くだものだもの』作/石津ちひろ 絵/山本浩二 福音館書店より)

あっという間に、全ページを暗唱してしまうほど、わが子たちのお気に入りの絵本です。そのユニークな絵は、リズミカルな言葉とぴったりで、子どもたちの興味を一気にかき立てます。

かっぽ かっぽと おなかを うって

のっし のっしと どひょういり

いよいよ はじまる どんぐりずもう

(『どんぐりずもう』作/石田えつ子 絵/飯野和好福音館書店より)

絵本はこんな調子で、最後までリズミカルにテンポ良く進みます。飯野和好さんが描くどんぐりたちの豊かな表情がとてもユニークで、最後まで子どもたちの耳も目もくぎづけです。

登場するどんぐり力士のコナラもウバメガシも、実在するどんぐりの種類。それぞれの個性がリアルにえがかれています。「どんぐりって、こんなにいろいろあるんだね!」と、読み聞かせをしながら大人まで関心してしまう絵本です。どんぐりひろいが楽しみになりますよ。

ユーモアのセンスに大人も脱帽する作品、日本語のひびきの美しさに気付かされる絵本。ていねいに優しく読み聞かせをしてあげたいですね。

(今日子)

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