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京都の新名物!老舗・亀屋良長から生まれたブランド「吉村和菓子店」

  • 2016.9.4
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京都・四条の老舗京菓子司「亀屋良長」より2016年6月にデビューしたブランド「吉村和菓子店」。ふんわりした口どけや素朴な材料選びなど、やさしさがあふれる新発想の和菓子が注目を集めています。

時代のニーズに合わせてできた新ブランド

地下鉄四条駅より西へ10分ほど歩いたところに店を構える、創業200年を超える老舗「亀屋良長」。その店内の一角に新ブランド「吉村和菓子店」はオープンしました。近年では他ジャンルのお店とのコラボレーションなど新たな試みも多く、幅広い世代より親しまれています。

「吉村和菓子店」は現在の八代目当主の奥様である由依子さんが店主となり生まれたブランド。ココナッツシュガーやメープルシロップ、玄米など血糖値の急な上昇を抑える低GI値食品を多く使用しているのが大きな特徴です。

ご主人の体調を気遣う由依子さんが体に負担をかけない食材について模索していた一方で、ここ数年でカロリーや糖分を気にする人が増えたとも感じるようになり、多くの人が安心して食べられる素材を使ったブランドの誕生へとつながったそうです。

ふわりとした口どけとカリッとした食感が魅力の「焼き鳳瑞」

「<焼き鳳瑞(ほうずい)>種まき」は伝統的な和菓子「鳳瑞」に玄米や韃靼そばの実、マカデミアナッツなどを乗せたもの。ふわっと軽く口どけのよい鳳瑞とカリッとした実との異なる食感のコンビネーションが食べていて楽しい一品です。小ぶりながら素材ごとの甘みや香りもしっかり感じられますよ。丸い見た目もかわいく、後に引かない控えめな甘さなので、ついたくさん手に取ってしまいそうになりますね。

キャラメルのように香ばしい風味の「美甘玉」

亀屋良長で創業当時より作られている代表銘菓「烏羽玉(うばたま)」をモチーフに作られた「美甘玉(みかもだま)」。白あんを寒天でコーティングした一口サイズのお菓子。ころんとして艶のある見た目は似ていますが、ココナッツシュガーやてんさい糖などで甘みを出しているのが黒糖風味の「烏羽玉」と違うところ。キャラメルのような香ばしい風味とほのかな甘さが口に広がり、和菓子でありながらコーヒーや紅茶とも相性が良さそうです。 その昔、大変貴重だった砂糖をたっぷり使って甘くすることが和菓子の魅力でもありましたが、時代の流れとともに求められるものも変化していきます。その変化を柔軟に受け入れ、時代に沿う商品を生み出す老舗の中の新店に、これからも期待が高まりますね。

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