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ゾクっときたら!風邪をひいた時の東洋医学的・養生法

  • 2014.11.5
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風邪は「ひきはじめが肝心」だと言われています。 インフルエンザなどの特別なウイルス性疾患ではない、寒気からはじまる風邪をひいてしまった時に自分ですぐにできる、効果的な風邪の治し方を、薬膳師であるマダム晴子が風邪の段階別にご紹介致します。

■1.寒気がしてきたら、生姜とネギのスープを飲んで寝る

寒気からはじまる風邪をひくと、高熱が出る前に、背中から首筋にかけてゾクゾクと酷い寒気がしてくるものです。人によっては頭痛、透明の鼻水などが出てくるケースもあります。

身体を中から温めるために、生姜と白ネギ(長ネギの白い部分)をたっぷり入れた熱々のスープをたっぷり飲み、暖かいベッドに入ってすぐ寝てしまいましょう。

■2.発熱したら、黒砂糖湯を飲んで汗を出す

生姜と白ネギのスープを飲んで眠っても、熱が上がってきてしまった場合、ここで市販の風邪薬や解熱剤を飲むと、一時的に熱は下がりますが風邪の原因を身体の中に閉じ込め、退治することができないまま温存することになります。

発熱してしまった時は、削った黒砂糖に熱湯を注ぎ、しょうが汁を少々加え、熱いうちに飲むのが効果的です。黒砂糖が身体を中から温めて汗を出します。また、消化に良いので胃腸にも負担をかけません。

■3.一眠りしたら、お粥を食べる

いっぱい汗をかいて、一眠りしたら寒気や熱っぽさは大分楽になっているはずです。 下着やパジャマなどを一通り着替えて、今度はお粥を食べましょう。ちょっと熱が下がって元気になってきたからといって、まだ身体は弱っています。

消化の悪い、油っぽい食物や生物、食物繊維の多い根菜類などは避けましょう。食べた後に気持ち悪くなったり、戻したり下したりする原因になってしまいます。

■4.喉が痛い時には、果汁100%ジュースを飲む

扁桃腺が腫れてしまい、喉が痛いケースではみかん・オレンジ・グレープフルーツ・林檎などの果物の絞り汁を飲みましょう。もちろん市販の果汁100%のジュースでも構いません。

風邪を治すためにはビタミンCが不可欠です。もしも食べることができる(咽が通る)ならば、イチゴなどビタミンCが豊富な果物を食べて、身体の回復を促しましょう。

■5.風邪の最後に咳が残ってしまったら、杏仁豆腐を食べる

あまり知られてはいませんが、杏仁豆腐は風邪の終わりに残ってしまった「から咳(鼻炎や鼻水を伴わない)」を止める薬膳デザートです。

風邪の終わりにしつこく寒気や鼻水を引きずってしまうタイプの人は、最初に戻って、生姜と白ネギのスープを飲み続けて、身体を中から温めてください。

■終わりに

いかがでしたか? 効果的な食事をとることで自分の力で免疫力を高め、風邪を撃退するもっとも原始的な方法をご紹介しました。 東洋医学なので、西洋医学の薬と違って副作用がないのが嬉しい養生法です。 ゾクっと来たら、ぜひ試してみてくださいね。

(マダム晴子/ハウコレ)

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