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口に入れるとスゥーと溶けていく、絶品わらび餅とは? 全国からファンが訪れる、山形の「腰掛庵」

  • 2016.8.25
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山形県天童市にある「腰掛庵」(こしかけあん)は、ぷるんとやわらかな食感と、とろける口溶けがクセになる「わらびもち」が人気の和菓子店。本場・京都のお客さんからもおいしいと評判の、夏らしい和の甘味を山形で味わってみませんか?

住宅街の路地裏にたたずむ人気和菓子店

JR天童南駅から車で約10分。羽州街道から細い路地へ入った、住宅街の一角に「腰掛庵」はあります。車がかろうじてすれ違えるほどの道にもかかわらず、駐車場の入口には平日でも誘導員が立っており、人気の高さがうかがえます。

緑の生い茂る庭の小路を通り抜けて、のれんをくぐり、靴を脱いで店の中へ。明治時代の蔵を利用した店内には、「わらびもち」をはじめ、季節の生菓子などがずらり。地元の常連客から観光客まで、ひっきりなしにお客さんが訪れています。

深煎りきなこたっぷり!ぷるんぷるんの「わらびもち」

こちらでぜひ味わいたいのが「わらびもち」。本わらび粉を使った琥珀色のわらび餅に、深煎りしたきなこがたっぷり。黒蜜や砂糖はかけずに、餅に使用している砂糖のほの甘さと、きなこの香ばしさのみでおいしくいただけるのが特徴です。

ひと切れほおばると、驚くほどやわらかくぷるんぷるんの食感。口の中ですっと溶け、上品な甘みときなこの香ばしさが広がります。

常温で翌日、冷蔵で翌々日まで日持ちするので、おみやげにもぴったり。夏には食べる前に少し冷やして、涼やかに味わうのもおすすめです。

山形らしさが味わえる「だだわらび」

ほかにも、山形ならではの味を楽しめると人気なのが「だだわらび」。山形県庄内地方の特産で、枝豆より味と香りが濃厚な「だだちゃ豆」で作った餡が主役の生菓子です。“全国各地から来てくださるお客さんのために、山形らしいお菓子を作りたい”という思いから生まれました。

薄皮からほんのり透けて見える、だだちゃ豆の緑色が爽やかな一品。中心にはこしあんを入れ、外側は「わらびもち」と同じ皮で包んでいます。甘さはひかえめで、粗めに裏ごしされた餡に残るつぶつぶの食感と、独特の青い香りを楽しむことができますよ。

おみやげには“いいとこ取り”のひと箱を

「わらびもち」とあわせてテイクアウトしたいのが、人気の生菓子を3種類味わえる「おすすめセット」。

盛夏の時期は「だだわらび」、わらびもちの中にこしあんを入れた「わらびまんじゅう」、ほろ苦いゆずの皮を練り込んだ「柚子わらび」の3種類。秋には栗、冬から春にはいちごを使った生菓子が登場します。

それぞれの生菓子はすべて手作りで仕上げているため、閉店時間前に売り切れてしまうことも。前日までに電話予約をするか、早めに訪れるのがおすすめですよ。

とろける食感の「わらびもち」を求めて、わざわざ行きたい「腰掛庵」。自然やグルメ、温泉など魅力いっぱいの山形を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

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