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【漫画】「みんなと仲良く」が子どもを苦しめる?授業参観での母の“気付き”に「うちの子にも伝えたい」

  • 2026.11.9
漫画「『みんなと仲良く』が子どもを苦しめる納得の理由」のカット(みずもとまいさん提供)
漫画「『みんなと仲良く』が子どもを苦しめる納得の理由」のカット(みずもとまいさん提供)

インスタグラムで子育て情報を発信しているみずもとまいさんの漫画「『みんなと仲良く』が子どもを苦しめる納得の理由」が、インスタグラムで多くの「いいね」を集めて話題となっています。

子どもが通う小学校の授業参観に行った作者。「転校生」を題材にした道徳の授業では、「相手を知る前から、こういう人だと決めつけない」というテーマで話し合いが進みました。しかし最終的にクラスでまとまった「みんなと仲良くしよう」という結論に、作者は違和感を覚えて…という内容で、読者からは「対人関係が楽になりました」「もっと早く知るべき考え方だった」「うちの子にも伝えてみます」などの声が上がっています。

誰とでも分かり合おうとしなくていい

みずもとまいさんは、インスタグラムで作品を発表しています。みずもとまいさんに作品について話を聞きました。

Q.今回、漫画「『みんなと仲良く』が子どもを苦しめる納得の理由」を描いたきっかけを教えてください。

みずもとまいさん「子育てに関するご相談をいただく中で、お子さんの対人関係に悩まれている親御さんも少なからずいらっしゃいます。その理由の一つに、私たち親自身が子どもの頃、『みんなと仲良くするのがよい』と教えられてきたことがあるのでは、と思ったんです。ちょうど、子どもの授業参観でそのようなエピソードがあったので、『みんなと仲良くするのがよい』という考え方でお悩みの方や不安を抱えている方に、1人でも多く届けばいいなという思いで描きました」

Q.みずもとまいさんも、学生時代は「みんな仲良く」を意識されていたのですか。

みずもとまいさん「子どもの頃に読んだ漫画で、『相手を知れば好きになる』といった格言があって。これも『みんなと仲良く』の信仰に通じるのかもしれませんが、ちょっと苦手だなと思っても『この人にもいいところがあるから』と、若干無理をして仲良くしていた経験があります。でも『相手にいいところがあるかどうか』と、『相手と気が合うかどうか』は別の話なんですよね。そこをちゃんと理解できていなくて、一生懸命周囲に合わせていた時期がありました」

Q.「私は私」「あなたはあなた」という考え方を意識し始めるようになってから、具体的にどのような変化がありましたか。

みずもとまいさん「『対人関係でまったく悩まなくなりました』と言えたらカッコいいのですが、やはり今でもモヤッとすることは多々あります。でもそういうときでも、以前よりはずっと切り替えが早くなりました」

Q.「自分と違うな」「合わない人だな」と思う人たちとどうしても関わらないといけない場合には、どのようなことを意識していますか。

みずもとまいさん「私は今マレーシアに住んでいます。この国は多民族多文化の国で、さまざまなバックグラウンドを持っている方がいらっしゃいます。ある日、タクシードライバーの方と雑談をしていたとき、『なぜこんなに違う人たち同士が共存できるのか?』と尋ねたことがあります。そのとき、ドライバーの方がおっしゃった、『自分と違うなと思ったら、そこで線を引く。そして、それ以上は踏み込まない』という言葉がとても印象的でした。自分と違う人との付き合いに悩むときって、『相手を正そう』『相手を諭そう』みたいな正義感や、先の話にあるような『みんなと分かり合おう』『互いをちゃんと理解しよう』といった義務感で苦しくなっているときなのかもしれない、と思ったんです。ドライバーの方がおっしゃった言葉は、『どちらもしなくていい』と肯定してくれたような気がして、とても腑に落ちました。お互いの心を守るための上手な距離の取り方だなと思い、それからは私も意識するようにしています」

Q.この作品を通じて伝えたいメッセージは、どのようなことでしょうか。

みずもとまいさん「『みんなと仲良くできない』と悩んでいる方がいたら、まず『“仲良くする”ってどういうことだろう』と考えるところから始めてみるのはどうかな、と思います。言葉の定義があいまいだと、具体的にどうすればいいかが分からなくてモヤモヤしがちですが、自分なりの『仲良くする』を定義できると、具体的にどんなアクションをとればいいかが分かるので、ちょっと安心できるかもしれません。投稿にもあるように、10人いれば合う人も合わない人もいます。相手によって、心地いい関係性を築くといいと思いますね」

Q.漫画「『みんなと仲良く』が子どもを苦しめる納得の理由」について、どのようなコメントが寄せられていますか。

みずもとまいさん「『子どもの頃に知っていると、対人関係が楽になりそう』『もっと早く気付いていれば』というコメントをいただきました。また、実際にご自分のお子さんに、『合わない子はいるものだから、無理して合わせる必要はないと伝えている』といった、皆さんの経験談などもお寄せいただきました。大人になってから気付くことなので、渦中にいる子どもたちにどれだけ届くかは分かりませんが、少しでも子どもたちが対人関係で楽になったらいいですよね」

オトナンサー編集部

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