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「え、あの2人が兄弟?姉妹?」韓国芸能界を支える血縁の力【コラム】

  • 2026.11.8

『ドクターX~白衣のマフィア~』(Netflix日本配信中)で孤高の天才外科医ケ・スジョン(演者キム・ジウォン)に信頼を寄せるインターンを演じる俳優キム・ウソク。周囲がスジョンの型破りな言動に眉をひそめるなか、ひたむきに支えようとする姿が印象的だ。そんな彼が、ドラマ『社内お見合い』のOST『Love, Maybe』で知られる人気デュオMeloManceのキム・ミンソクの実弟だという事実が、改めて注目されている。韓国芸能界には、スター兄弟・姉妹がほかにもたくさんいる。彼らはどのような家庭で育ち、互いにどんな影響を受けてきたのだろうか。

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ミュージカル俳優として活動していたキム・ウソクは、2018年にドラマ『ボイス2』でテレビドラマに進出。制作発表会ではMeloManceの楽曲『Gift』を披露し、歌唱力の高さも印象づけた。兄のキム・ミンソクは、2023年には弟が出演したドラマ『禁婚令-朝鮮婚姻禁止令-』のOSTに参加し、俳優と歌手という異なる分野で、兄弟が音楽を通じて共演した。

(写真=SBS)

『21世紀の大君夫人』で大妃ユン・イランを演じた女優コン・スンヨンと、TWICEのジョンヨンも実の姉妹だ。3人姉妹の長女であるコン・スンヨンは、かつてSMエンターテインメントの練習生として活動。その後、アイドルではなく女優の道を選んだ。一方、三女のジョンヨンはSMとJYPエンターテインメントのオーディションに合格し、JYPを選択。2015年にサバイバル番組『SIXTEEN』を経て、TWICEのメンバーとしてデビューした。姉妹はOSTを一緒に歌ったほか、音楽番組でMCを務めたこともある。

(写真=ジョンヨンInstagram)

父親のユ・チャンジュンは韓食シェフとして知られ、2016年には姉妹が応援メッセージを寄せたテレビ番組『冷蔵庫をよろしく』に出演した。さらに2026年には、ジョンヨンが長年所属したJYPエンターテインメントを離れ、姉コン・スンヨンと同じVAROエンターテインメントに所属。2026年12月30日公開予定の映画『新兵 THE MOVIE:軍病院に幽霊が住んでいる』で、スクリーンでの演技に初挑戦する。

俳優コンミョンとNCTのドヨンも、異なる分野で活躍する兄弟だ。バラエティ番組『全知的おせっかい視点』にそろって出演した際には、自然体のやりとりから仲のよさが伝わってきた。コンミョンはSNSで弟の近況を紹介し、ドヨンは兄の撮影現場にコーヒーカーを差し入れている。コンミョンは映画のインタビューで、弟をVIP試写会に招こうとしたものの、海外にいたため実現しなかったことや、NCTのメンバーにも映画を見てもらおうとチケットを用意したことを明かしている。

左からNCTドヨン、コンミョン(写真提供=OSEN)

両親は、父親が重量挙げ、母親が陸上競技に取り組んでいたスポーツ一家。母親がコンミョンのためにモデルスクールを探したことが、芸能界入りのきっかけになったともいわれている。運動好きな兄に対し、ドヨンはそれほど運動に関心がないなど個性は対照的だ。ドヨンは幼い頃から兄が自分をよく気遣ってくれたと振り返っており、そうした積み重ねが現在の仲のよさにつながっているようだ。

ソロ歌手のチェヨンとITZYのチェリョンは、双子と見まごうほどそっくりな年子の姉妹だ。2013年にはオーディション番組『K-POP STAR 3』にそろって出演した。その後、姉のチェヨンは『PRODUCE 48』を経てIZ*ONEのメンバーとしてデビュー。グループ解散後はソロ歌手に転身した。妹のチェリョンは2019年にITZYのメンバーとしてデビューし、それぞれ活躍している。

姉妹がダンスに親しむきっかけには、母親の存在もあった。チェリョンはインタビューで、母親もダンスを習っており、同じスクールに通っていたと語っている。別のクラスだったが、母親の踊る姿を見て、自分にもダンスの素質があると感じたという。ダンスが身近にある家庭環境が、姉妹の挑戦を後押ししたのかもしれない。

兄が作詞・作曲、妹が歌唱を担うAKMUのイ・チャンヒョクとイ・スヒョンは、韓国を代表する実力派兄妹デュオだ。オーディション番組『K-POPスター2』で2013年に優勝し、翌年、YGエンターテインメントからデビューした。2人の音楽性の土台となったのは、幼少期のユニークな生活環境だった。宣教師である両親とともに、2008年にモンゴルのウランバートルへ移住。当初は現地の韓国人学校に通っていたが、経済的な事情から退学し、ホームスクーリングに切り替えたという。ホームスクーリングのかたわら、読書やキャンプ、運動などさまざまな経験を重ね、ギターや古い電子ピアノを手に取り、自然と音楽に親しんでいった。

父親は楽曲を動画投稿することを提案し、グループ名のアイデアも出すなど、音楽活動を後押しした。一方で、兄チャンヒョクとは意見がぶつかることもあったという。後年、父親は息子の歌詞を通じて、その考えや思いを理解するようになったと振り返っている。モンゴルでの暮らしや親子の対話も、AKMUの音楽を形づくる一部となったのだろう。

同じ家に生まれながら、それぞれの道で活躍するスターたち。その背景には、こうした兄弟姉妹の関係にも、韓国で大切にされる「ウリ(우리)」(家族や友人、会社、国家などの共同体への帰属意識を重んじる意識)の文化が垣間見える。

(文=田名部 知子/Xで気ままなソウルの日常を発信中:@t7joshi)

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