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100年の歴史ある!キリンビール 横浜工場でできたての一番搾りを味わう工場見学!リニューアルした見学ツアーに参加してきた

  • 2026.11.6

今回訪れたのは、2026年で100周年を迎えた「キリンビール 横浜工場」。私たちが普段から親しんでいる「一番搾り(R)」が生まれるこの場所は、見学ツアーが大きくリニューアルされたばかり。単にビールの製造工程を学ぶだけでなく、大人が気負わずに楽しめる、充実した体験が待っている。

【写真】横浜・山手から生麦へ、移転100周年を迎えたキリンビール 横浜工場
【写真】横浜・山手から生麦へ、移転100周年を迎えたキリンビール 横浜工場

キリンビールの原点。横浜から始まった100年の歩み

国産ビールの歴史は、ここ横浜の地から始まっている。1870年(明治3年)、ウィリアム・コープランドが横浜・山手に「スプリングバレー・ブルワリー」を開業したのが、キリンビールの原点だ。その後、1888年に「キリンビール」の製造が開始され、1907年には「麒麟麦酒株式会社」が創立された。

工場見学ツアーのエントランスにある、聖獣麒麟のオブジェ
工場見学ツアーのエントランスにある、聖獣麒麟のオブジェ

しかし、順調に見えた歩みは、関東大震災によって山手の工場が壊滅的な被害を受けたことで大きな転換点を迎える。その苦難を乗り越え、1926年(大正15年)にこの横浜・生麦の地に新たな工場を建設。それが、現在のキリンビール横浜工場なのだ。日本のビール産業とともに歩んできた深い歴史を知ると、この場所での体験がより特別なものに感じられる。

見学前から楽しい。歩みを辿るヒストリーウォークとギャラリー

工場に到着し、新しくなった「キリンヒストリーウォーク横浜」へ進むと、中央には東京ドーム約4個分という広大な工場をすっぽりと見渡せるジオラマが。パネルを持ち上げるとその場所がピカッと光る小さな仕掛けがあり、よく見ると社員そっくりのフィギュアも隠れていて、細かな遊び心を感じる。

新しく登場した「キリンヒストリーウォーク横浜」の全景
新しく登場した「キリンヒストリーウォーク横浜」の全景
東京ドーム4個分もの広さがあるキリンビール 横浜工場を、精巧なジオラマで再現
東京ドーム4個分もの広さがあるキリンビール 横浜工場を、精巧なジオラマで再現
工場の各部署を説明したフリップを引っ張ると、ジオラマの該当スポットが白く光る仕組み。その隣にはスタッフのフィギュアも
工場の各部署を説明したフリップを引っ張ると、ジオラマの該当スポットが白く光る仕組み。その隣にはスタッフのフィギュアも

壁一面に広がるのは、1853年から始まる年表。先ほど触れた生麦への工場移転までの歴史はもちろん、コープランドの自宅の庭が日本初のビアガーデンだったという意外なエピソードも紹介されている。AI技術を活用して古い写真がまるで動画のように動き出すユニークな展示や、再現された明治期のキリンビールの瓶など、普段は目にすることのできない貴重な展示物も散りばめられており、ついつい見入ってしまう。

国産ビールの黎明期から現在まで、100年以上の歴史を写真や複製モデルなど豊富な資料で解説している
国産ビールの黎明期から現在まで、100年以上の歴史を写真や複製モデルなど豊富な資料で解説している
写真をAIで解析し動画化。よりリアルに、ビールが当時の暮らしどう関わっていたか理解できるようになった
写真をAIで解析し動画化。よりリアルに、ビールが当時の暮らしどう関わっていたか理解できるようになった

ほかにも、スマートフォンを使って自分好みのキリンビールを見つけたり、ビールを作ったりできるコーナー「My Beer」や、ミニサイズのペーパークラフトのカートンに自分の顔をデザインできる「Myカートン」といった体験コンテンツも充実していて、見学前の時間からすっかり心をつかまれてしまう。

無料で楽しめる「Myカートン」。ミニサイズのカートンに自分の顔を印刷して、ペーパークラフトを作ってみよう
無料で楽しめる「Myカートン」。ミニサイズのカートンに自分の顔を印刷して、ペーパークラフトを作ってみよう
自分のスマホでQRコードを読み取って、コンテンツが楽しめる「My Beer」
自分のスマホでQRコードを読み取って、コンテンツが楽しめる「My Beer」

エントランスをはさんで反対側には、新設された「一番搾りギャラリー」が。歴代のパッケージがずらりと並んでいて、デザインの変化を見つけるのもおもしろい。また、歴代の缶のデザインをあしらった丸椅子に座ったり、ビールケースの中に入ったイメージで撮影できるユニークなフォトスポットで記念撮影をすれば、見学への期待が自然と高まっていく。

「一番搾りギャラリー」のフォトスポットは、ビール瓶になった気分で撮影が楽しめる
「一番搾りギャラリー」のフォトスポットは、ビール瓶になった気分で撮影が楽しめる
歴代のパッケージデザインが並ぶ「一番搾りギャラリー」
歴代のパッケージデザインが並ぶ「一番搾りギャラリー」
「キリン一番搾り」のパッケージがデザインされた丸椅子
「キリン一番搾り」のパッケージがデザインされた丸椅子

素材に触れて、香りを嗅ぐ。「おいしさ実感ツアー」で仕込みの秘密を知る

いよいよ約75分間の「キリン一番搾り おいしさ実感ツアー」に出発。オープニングのシアターでは、臨場感あふれる「キリンのイノベーションの歴史と一番搾り」の映像や、味の最高責任者であるマスターブリュワーの田山さんが語る理想のビールへの想いに触れることができる。

「キリン一番搾り おいしさ実感ツアー」のオープニングを飾るシアター。ここで貴重な映像を見てから、いよいよ約75分のツアーへ出発する
「キリン一番搾り おいしさ実感ツアー」のオープニングを飾るシアター。ここで貴重な映像を見てから、いよいよ約75分のツアーへ出発する

その後向かうのは、ビールづくりの原点である「素材」のコーナー。ここでは、大麦畑やホップ畑の映像や音声が広がり、視覚や聴覚からも自然の恵みを感じられる空間になっている。一番搾りは麦芽100%。麦のうまみをたっぷりと引き出すため、なんと通常のビールの1.5倍量(キリンビール商品比)の麦芽を贅沢に使用しているのだという。その麦芽をひとくち試食してみると、香ばしくてカリカリとした食感が楽しめる。また、ビール独特の香りと苦みを生み出す「ホップ」のさわやかな香りを直接嗅ぐと、普段何気なく飲んでいるビールがここからどう造られていくのか、この先の見学がさらに楽しみになってくる。

「素材エリア」のコーナー。丸テーブルにはビール作りに使われる「麦芽」と「ホップ」が置かれていて、味見したり香りを楽しんだりすることができる
「素材エリア」のコーナー。丸テーブルにはビール作りに使われる「麦芽」と「ホップ」が置かれていて、味見したり香りを楽しんだりすることができる
香ばしい味わいの麦芽。数粒を手に取って、ポリポリと試食する
香ばしい味わいの麦芽。数粒を手に取って、ポリポリと試食する
ホップは、手のひらで軽く崩して、香りを楽しむ。さわやかな香りが感じられる
ホップは、手のひらで軽く崩して、香りを楽しむ。さわやかな香りが感じられる

そのまま奥へ進むと、ガラス越しに現れるのは一番大きなもので直径12メートルもあるという巨大な仕込み釜。眼下に広がる圧倒的なスケールを見下ろしていると、釜に最新鋭のプロジェクションマッピングが投影される。ここでは、それぞれの釜でどのように「キリン一番搾り」の麦汁が造られているか、わかりやすく解説してくれる。ビールづくりにおける麦汁ろ過工程で、最初に流れ出る麦汁のみを使うのがブランド名の由来にもなっている「一番搾り製法」。麦の一番搾り麦汁と二番搾り麦汁を使う一般的なビールに対し、「キリン一番搾り」は贅沢に一番搾り麦汁のみを使用しているそう。

麦汁を作る巨大な仕込み釜。手前の釜が直径12メートルと最大だそう
麦汁を作る巨大な仕込み釜。手前の釜が直径12メートルと最大だそう
一番搾り麦汁と、二番搾り麦汁について、プロジェクションマッピングで紹介
一番搾り麦汁と、二番搾り麦汁について、プロジェクションマッピングで紹介

麦汁の飲み比べから、発酵・貯蔵・パッケージング工程へ

そしてツアーの特徴的な体験と言えるのが、麦汁の飲み比べだ。贅沢な「一番搾り麦汁」と、一般的なビールで使われる「二番搾り麦汁」を自分の舌で味わってみる。雑味や渋味を低減させる「低温麦汁ろ過技術」によって引き出された、澄んだ一番搾り麦汁の香りをたしかめると、おいしさに妥協しないキリンのこだわりがはっきりと実感できるはず。

壁のパネルが上がって、奥から試飲用の一番搾り麦汁と二番搾り麦汁が登場する
壁のパネルが上がって、奥から試飲用の一番搾り麦汁と二番搾り麦汁が登場する
左が旨みや香りたっぷりの一番搾り麦汁、右が二番搾り麦汁。色味からも違いがハッキリとわかる
左が旨みや香りたっぷりの一番搾り麦汁、右が二番搾り麦汁。色味からも違いがハッキリとわかる

次に向かうのは、リニューアルされた「発酵エリア」。真っ白でコロンとしたイスは酵母をイメージしたもので、ここに腰を下ろして映像を眺めていると、酵母が糖分を分解してアルコールと炭酸ガスを生み出す過程を、酵母と同じ視点で見ることができる。さらに、発酵が終わったばかりの味が尖ったビールを、1〜2カ月ほどタンクで低温貯蔵し、おいしく熟成させていることも学べる。

リニューアルされた「発酵エリア」では、麦汁の中での酵母の働きを知ることができる
リニューアルされた「発酵エリア」では、麦汁の中での酵母の働きを知ることができる
約1週間の発酵で、麦汁の中で酵母が糖分を分解して、アルコールと炭酸ガスを生み出す
約1週間の発酵で、麦汁の中で酵母が糖分を分解して、アルコールと炭酸ガスを生み出す

続いて進むパッケージングエリアでも、新しい仕掛けが待っている。缶の洗浄から箱詰めまでをたどるダイナミックな映像は、製造ラインに入り込んだかのような迫力。実際の工程では、厳しい検査に合格したビールだけがケースに詰められていく様子や、缶を空気の力で少し浮かせながら運ぶことで傷を防ぐといった細やかな工夫も紹介されており、お客さんに届けるまでの徹底したこだわりにハッとさせられる。

没入感のあるダイナミックな映像とともに、パッケージングのすごさについても勉強。横浜工場では、1分間に1500本も詰めることができるそう
没入感のあるダイナミックな映像とともに、パッケージングのすごさについても勉強。横浜工場では、1分間に1500本も詰めることができるそう
ホームタップのサーバー用ペットボトルにビールを詰めるマシン
ホームタップのサーバー用ペットボトルにビールを詰めるマシン
コンベアの上を空き缶が移動していく様子も、タイミングが合えば見学可能
コンベアの上を空き缶が移動していく様子も、タイミングが合えば見学可能

見学の最後は、3種類のビールとおいしい食事が待っている

コースの終盤、新たに加わった「SPRING VALLEY BREWERY 横浜」の小規模醸造設備のタンクや、俳優・緒形拳さんのモノクロパネルを抜けると、試飲の時間がやってくる。

「SPRING VALLEY BREWERY 横浜」の、小規模醸造設備のタンク。ここでは、「BREWERS LINE」醸造しているそう
「SPRING VALLEY BREWERY 横浜」の、小規模醸造設備のタンク。ここでは、「BREWERS LINE」醸造しているそう
「キリン一番搾り」の誕生時に、俳優・緒形拳さんを起用。当時の販促ポスターなどを、アートボードとして展示
「キリン一番搾り」の誕生時に、俳優・緒形拳さんを起用。当時の販促ポスターなどを、アートボードとして展示

ブルワリードラフトマスターがこだわりの注ぎ方で提供してくれるのは、「新・一番搾り」「一番搾り プレミアム」「キリン一番搾り<黒生>」の3種類。きめ細かい泡と澄んだ黄金色のビールを飲み比べできるのは、工場見学ならではの体験。ビールができるまでの長い道のりと、作り手の思いを知ったからこそ、喉を潤したときのおいしさは特別に感じられるだろう。

通常の見学時は、「キリン一番搾り」が味わえるが、取材時は特別に「YOKOHAMA 1926 by SPRING VALLEY BREWERY」のプロトタイプを試飲させてもらった
通常の見学時は、「キリン一番搾り」が味わえるが、取材時は特別に「YOKOHAMA 1926 by SPRING VALLEY BREWERY」のプロトタイプを試飲させてもらった

今年の8月限定で、生麦移転100周年を記念した特別醸造ビール「YOKOHAMA1926 by SPRING VALLEY BREWERY」が見学ツアー参加者へ提供される予定。この特別な一杯が味わえるプレミアムな体験も、夏の工場見学の大きな楽しみになりそうだ。

8月の工場見学者だけが味わえる、超貴重な「YOKOHAMA 1926 by SPRING VALLEY BREWERY」
8月の工場見学者だけが味わえる、超貴重な「YOKOHAMA 1926 by SPRING VALLEY BREWERY」

最後の「キリンファクトリーショップ」で工場限定のお土産を選んだら、せっかくなら敷地内のレストランで、おいしい料理と一緒にこだわりのビールをじっくりと味わっていってほしい。敷地内には、赤レンガを基調とした落ち着いた雰囲気のなかでクラフトビールとこだわり料理が味わえる「キリン横浜ビアホール」や、BBQやジンギスカンが楽しめるレストラン「ビアポート」があり、見学の余韻に浸りながら食事が楽しめる。ビール産業発祥の地であるここ横浜で、できたての一杯で乾杯する喜びは格別だ。

見学の最後は、「キリンファクトリーショップ」でのお土産選びを忘れずに!
見学の最後は、「キリンファクトリーショップ」でのお土産選びを忘れずに!

見て、触れて、味わえるキリンビール横浜工場の見学ツアー。ビール好きはもちろん、キリンビールの歴史に興味がある方もぜひ訪れてみてほしい。わずかワンコインで、目の前で醸造されたフレッシュな一番搾りを堪能できるこの場所は、きっと特別な休日を約束してくれるはずだ。

キリンビール 横浜工場

住所:神奈川県横浜市鶴見区生麦1-17-1

見学料金:1人500円※20歳以上(キリン一番搾り おいしさ実感ツアー)

休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始※臨時休業あり

アクセス:京浜急行電鉄生麦駅から徒歩約15分

取材・文・撮影=北村康行

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※20歳未満の者の飲酒は法律で禁じられています。

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