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「打算で結婚」したはずが…転勤先の孤独と年下男性との出会い

  • 2026.11.5
『夫がいても誰かを好きになっていいですか?』 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
『夫がいても誰かを好きになっていいですか?』 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA

「夫としてはよさそう」と打算で結婚したハル夫の転勤で大阪へ引っ越し、知人もいない土地でひとりぼっちとなった彼女は、夫の「自分の世界を見つけなよ」という言葉をきっかけにパートへ出ることになった。家政婦のような結婚生活から離れ、そこで出会った大学院生に惹かれていく姿を描いたただっちさん(@tadatsuchi5555)の漫画『夫がいても誰かを好きになっていいですか?』が注目を集めている。あらすじとともに著者に話を聞いた。

プロローグ01 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ01 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ02 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ02 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ03 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ03 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA

打算の結婚と「家政婦扱い」への不満

結婚して3年、夫婦は1年以上セックスレスで関係を修復できていない。新しい土地で友達もいないハルは休日に街へ出たいが、慣れない職場で疲れている夫はゆっくり休みたいと主張する。些細なことで言い合いになると、夫から「オレありきで遊ぶことを考えてるのやめなよ。ハルも自分の世界を見つけなよ」と言われてしまう。

現状を変えようとパートに出たハルだったが、初出勤の話をすると「オレはハルと違って一日中働いてるんだよ。ちょっとは気遣ってほしいな」と釘を刺される。「たくさん稼いでいるほうに気を遣わなきゃいけないのか」と、家政婦のような扱いにハルの不満は募っていった。

夫と真逆の存在に惹かれていく葛藤

そんななか、パート先の大学院生・後藤と打ち解ける。夫と真逆の考えを持つ彼に惹かれている自分に気づくが、既婚者であることを打ち明けることはできなかった。

人間の弱さと心の揺らぎを描く理由

本作のテーマは「不倫」だ。ただっちさんは、人間が本能的に1人の人だけを愛し続けるのは難しいのではないかという疑問を抱いていたという。不倫を肯定するわけではなく、人間の弱さや心が揺らぐ瞬間を描きたい気持ちが強かったそうだ。

「その矛盾や葛藤のなかで、本人は何を考え、どんな言い訳をしているのか。そういう部分こそが人間らしくておもしろくなると思いながら描きました」

制作でこだわったのは、罪悪感を抱きつつもときめいてしまう描写と、「ダメだ」と葛藤する心の動きだという。不倫相手を好きになるほど夫の欠点が目につき嫌いになっていく。

「相手は美化モード、夫は欠点探しモードのフィルターがかかっている。身勝手ですが、こういうところがまさに人間だと思います」

見どころは、既婚者と知らずに恋愛の沼に落ちていく相手の様子だという。嫌われたくないという弱さからあいまいな選択をし、取り返しのつかない状況に陥っていく。

「嫌悪感を持つことも共感してしまうこともすべて本能的な反応。その揺れ動く感情こそが楽しむポイントです」

そのほか、新刊『夫がいても誰かを好きになっていいですか?~コンビニで見つけた私の恋~』や『木曜日の妻たち』など、さまざまな家庭問題をテーマにした作品も手がけている。

取材協力:ただっち(@tadatsuchi5555)

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