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責任感が強い人ほど逃げ遅れる?「後輩のために」と過酷な職場に残り続けた5年間

  • 2026.11.5

残業が当たり前で営業は体育会系、ノルマも納期も極めてタイトな環境でありながら、ボーナスは0.1カ月分とお年玉レベル。有能な人材が次々と流出し、業績悪化が止まらない会社でついに経営陣が強硬手段に出た。2026年6月現在、SNS上で「経営陣の暴論がリアルすぎて胃が痛い」「責任感の強い人ほど逃げ遅れる構造がリアル」と大きな反響を呼んでいるのが、かっぱ子(@kappacooooo)さんの実録漫画『220人の会社に5年居て160人辞めた話』だ。

ゆるいブラック企業に5年間勤務した経験を持つかっぱ子さん。今回は、社長の衝撃的な一言から始まった社内改革の波紋と、過酷な環境下でも踏みとどまり続けた当時の葛藤について、本人への取材をもとに紹介する。

220人の会社に5年居て160人辞めた話 118(1) 画像提供:かっぱ子(@kappacooooo)
220人の会社に5年居て160人辞めた話 118(1) 画像提供:かっぱ子(@kappacooooo)
220人の会社に5年居て160人辞めた話 118(2) 画像提供:かっぱ子(@kappacooooo)
220人の会社に5年居て160人辞めた話 118(2) 画像提供:かっぱ子(@kappacooooo)
220人の会社に5年居て160人辞めた話 118(3) 画像提供:かっぱ子(@kappacooooo)
220人の会社に5年居て160人辞めた話 118(3) 画像提供:かっぱ子(@kappacooooo)

理不尽な社内改革と始業前のダメ出しミーティング

かっぱ子さんが入社して3年が経過した頃、業績悪化に業を煮やしたタイ社長が社員を緊急招集した。「無能の集まり」「給料が低いと愚痴ばっか」と言い放ち、「結果を出さないやつに払う給与なんてない」と一喝。さらに「始業30分前に出社して『自分たちの何が悪いのか』ミーティングしろ」と命令を下した。

未経験の新人からの追撃と闇落ちしかけた葛藤

さらに次年度に入社する新入社員たちを「ベンチャー社員」と命名し、社長の息子であるサンマ副本部長が直接指導にあたるため「ほかの社員は一切指導するな」という不可解な方針が打ち出される。翌日から始まった早朝ミーティングでは、まだ実務もこなしていない新入社員たちが「愚痴る前に行動」「行動力が足りない」と発言を連発し、社内の空気は完全に凍りついた。

新卒社員からも厳しい言葉を浴びせられ、闇落ちしかけたかっぱ子さん。「給料も低い。評価もされない。みんな辞めている。もう辞めちゃいなよ」という心の声が響くなか、それでも踏みとどまった背景には強い責任感があった。

「他人のこと」を捨て、自分の人生を最優先にする決断

当時、現場を守り続けた理由について、かっぱ子さんは「この時期はネコ美先輩が休職してしまって、後輩が3人入ってきたときでした。今辞めたら後輩が大変になってしまう。防波堤として居なきゃ+部署として整えなければ、と思いました」と振り返る。

いつでも辞めるチャンスはあったが、その年ごとに「部署が営業と統合されて、新しい動きになるかも!」と期待を抱いたり、先輩の休職が重なったりして、安心して退職できる状況が訪れなかったという。

責任感から周囲の負担を考慮しているうちは、なかなか退職の決断は下せない。かっぱ子さんの体験は、本当に会社を辞めようと考えたときには、職場の人間関係を一度割り切り、自分自身の人生を最優先することの大切さを静かに物語っている。

取材協力:かっぱ子@ゆるブラック企業漫画(@kappacooooo)

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