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入院した義母の着替えを取りに、初めて入った寝室。部屋の一角に積まれた「白い箱の山」の中身は…

  • 2026.11.5

親の家にたまっていくモノ、いつか誰が片付けるのか――。今回は、近所で一人暮らしをする義母を持つ45歳女性のエピソードです。入院した義母の着替えを取りに、初めて足を踏み入れた義母の寝室。そこで彼女が目にしたのは、部屋の一角に積み上げられた白い箱の山でした。

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「今度は私が役に立ちたい」と向かった義母の家

近所で一人暮らしをしている義母が、持病のめまいを起こして救急車で病院に運ばれ、安静のために数日入院することになりました。

数年前にも同じようなことがありましたが、そのときはまだ子どもが小さかったこともあり、義妹がいろいろとやってくれました。

「今度は私が役に立ちたい」と思い、義妹に「任せて」と言って、入院に必要な身の回りのものを取りに、義母の家へ向かいました。

その義母の家で、気になるものを見てしまったんです。

居間より奥に入るのは、このときが初めて。恐る恐る上がると、さすが普段から元気で活動的な義母。家の中はきちんと片付いていて、我が家が恥ずかしくなるくらいでした。

寝室の一角に積まれた、白い箱の山

着替えを取りに寝室へ入っていくと……10畳の部屋の一角に、箱が山のように積まれていました。

同じくらいのサイズの、白い箱の数々。好奇心が湧いて、いくつか中をのぞいてみると……冠婚葬祭のお返しや引き出物でした。

私が結婚したころ、この辺りではお葬式を自宅で行うのが一般的で、町内会の人たちが取り仕切っていました。義母からも「女性は家の中の片付けや振る舞い料理を担当して、味の濃い薄いなど意見が分かれるので大変だった」と聞いたことがあります。

手伝ってくれた人へのお返しには、バスタオルやシーツといった日用品を、お茶などの乾物と一緒に渡すのがお約束だったようです。

それはいいのですが、問題は「いつのものか」ということです。

いくつか箱を開けてみると……やはり乾物は全部、賞味期限切れ。古いものでは、5年前に切れていました。

そもそも義母は、賞味期限について「生ものでなければ、味が変わるまでOK」という考え方。乾物は「いつか食べよう」としまっておいたのでしょう。タオルなどの日用品も、「いずれは使うものだから」と、倹約の精神でとってあるのだと思います。

私自身はこうしたお返しをいただいたことがありません。ということは、十数年前、私が結婚する前のものもあるかもしれません。このままずっとこの一角に積み上げられて、何年、何十年後かに……私が処分することになるの? そう考えると、怖くなりました。

気を取り直して身の回りのものをそろえ、入院中の義母に届けました。そのとき「いただき物はため込まないでくださいね」と言いたかったのですが、必要のないところをのぞいた後ろめたさがあり、それをとがめられそうな気もして、言い出せませんでした。

それ以降、「義妹は知っているのだろうか」なんてことも考えたり……ずっともやもやしています。

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