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「整理=捨てる」じゃありません。近藤典子さん直伝、分けるだけで捨てどきが見えてくる片づけ術

  • 2026.11.4

「整理=捨てる」じゃありません。近藤典子さん直伝、分けるだけで捨てどきが見えてくる片づけ術

身軽になるには「捨てる」という高いハードルが。それを無理なく飛び越えられ、「すっきり」を実現する近藤メソッド。今あるものを生かして部屋を整え、素敵に飾る、アイデアの数々をご覧ください。

教えてくれたのは
近藤典子さん
住まい方アドバイザー

こんどう・のりこ●1957年生まれ。
整理収納の先駆者として35年以上、人々の暮らしに関する悩みを解決。
その経験から生み出された提案が好評。
企業との商品開発、住宅の収納・間取りプロデュースなどコラボ実績多数。
昨年末からYouTube「住まい方アドバイザー 近藤典子の会社」を開始。

悩まなくても、捨てどきはモノが教えてくれます

家の中をすっきりさせたい、でも、モノを捨てることが苦手なのが、ゆうゆう世代。

「モノを大切にしなさいと教えられた世代ですものね。私もそうです。だから、最初からモノを捨てようなんて考えなくていいんです。捨てるのは後回し」と笑顔で語るのは、住まい方アドバイザーの近藤典子さん。

「皆さんご存じのように、部屋を片づける基本は、モノを整理して、モノの定位置を決めて収納する。最初に整理をするわけですが、整理とはモノを捨てることではなく、『分ける』作業なんです」

近藤さんが提唱するのは、3ステップの分類法。

ステップ1は大分別。洋服、食品、本などカテゴリーを一つ選ぶ。ステップ2は中分別。ざっくりと種類で分ける。洋服を例にとると、トップス、ボトムス、丈の長いもの(コート、ワンピース)に分ける。ステップ3は小分別。たとえばトップスなら、ジャケット、ブラウス、Tシャツ、とアイテムで分ける。

「こうして分けていくと、自分の持っているものの量と内容がわかります。最終的に同じアイテムが集まることで、ひと目で比較検討できるため、これは色褪せしている、サイズが小さい……と、自然に手放そうと思えるのです。つまり、作業はただ分けていくだけ。捨てるか残すか頭を悩ませなくても、モノ自体が『私はヨレヨレで、デザインも古いです』と、捨てどきを教えてくれるのです」

分ければわかる持ちぐせ、買いぐせ、使いぐせ

分別すると、「小花柄のスカートが5枚もある」「ワンピースは3年着ていない」「太ももがゆったりしたパンツばかりはいている」など、「自分の持ちぐせ、買いぐせ、使いぐせもわかります」と近藤さん。

「くせがわかると、同じ轍を踏まないように考えて買うようになり、無駄買いもしなくなります。未来の『すっきり』や『身軽』にもつながるのです」

【近藤流】「捨てずに身軽」を叶える4つの指針

捨てるのではなく「垢を落とす」

「捨てなきゃ」と考えなくていい。「捨てるものを選ぼうとすると精神的に辛い作業に。逆なんです。好きなもの、使うもの、何かに生かすもの……と選ぶ作業。そこで選ばなかった不要なものを取り除くことで、部屋がすっきりきれいになる。だから『捨てた』気にはならないんです。垢を落とす感じ」

「現状把握」は未来の予防

「3ステップ分別」をすると、アイテムごとの量と内容が一目瞭然に。「黒いセーターを10枚持っていたり、めんつゆを大量に買いおきしていたり。人それぞれ買いぐせや持ちぐせがある。同じアイテムの中で、使用頻度や劣化状態、お気に入り度を比較できるので、手放すものが見えてきます。こうして現状を把握することは未来の予防にも。セールでも、めんつゆはもう買わない、と余分にため込むのを防げます」

納得すれば必ずできる「自分を否定しない」

モノが多くてごちゃついたわが家。何度も挑戦したけれどモノを減らせない。そんな自分を否定しないこと。「モノを持つことがステイタスだった時代に育ったのだから、捨てられないのは、あなたのせいじゃない。大丈夫。分別してモノと向き合えば、『これはもういらない』と、心から納得できるときがきます」

捨てられなければ「縁をつなぐ」。メルカリはサークル活動、楽しんで学んで出品する

喜んで使ってくれる人がいれば、気持ちよく手放せる。「リユースやフリマサイトを利用するのも手。たとえばメルカリでは出品の仕方を講師が教えてくれる無料講座を開催。それに参加したり、経験者に教わったり、サークル活動のノリで学ぶと楽しい。モノを通して誰かに縁がつながっていき、手間はかかるけれど数百円でも利益が出ればお小遣いに。売れなければ本当にゴミだったのだと、納得して捨てられます」

撮影/ワタナベミカ
取材・文/村瀬素子

※この記事は「ゆうゆう」2025年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

※2025年5月26日に配信した記事を再編集しています。

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