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【xTool M2レビュー】材料費たった20円!ダイソーのMDFで作る「激似プレート」がハロウィーンイベントで子どもたちに大絶賛された理由

  • 2026.11.2

子どもたちに素敵な体験をしてもらいたい! しかし、現実は厳しい

仮装して近所のお店でお菓子をもらう子どもたち。
仮装して近所のお店でお菓子をもらう子どもたち。

「Trick or treat!(トリック・オア・トリート)」。海外の映画に出てくるような、イルミネーションなどで飾られた家々を回って、お菓子をもらうハロウィーンに参加してみたいと思ったことはありませんか? 筆者はあります。

とはいえ、現在の日本で、さほど面識もないご近所を回って、いきなり「Trick or treat!」なんていったら、問題になってしまいます。ですが、北海道出身の筆者は日本のハロウィーンともいえる「ろうそくもらい」の経験者です。

友達といっしょに近所を回り、普段はあまり話すこともないご近所さんにお菓子をもらう楽しさを知っています。そのせいか、自分の子どもにもそんな体験をさせることができればと思っていました。そして、そんな夢を実現するために活動している「チトセこども未来実行委員会」が主催する「ちとせキッズハロウィーン」のお手伝いをここ数年行っています。

「子どもたちにもっと多様な体験を」「地域の人たちがつながるきっかけを」の思いを大切にしながら活動しているという「チトセこども未来実行委員会」。この一環として「ちとせキッズハロウィーン」を主催しているといいます。

そして、このイベントは千歳市の補助金を受けて行われていました。期限は3年。この3年目が今年だったのです。すなわち、来年からは「ちとせキッズハロウィン」の参加料などでイベントを成立させる必要があります。

実行委員長の高橋亮さん。長く子どもたちに楽しんでもらいたいといいます。
実行委員長の高橋亮さん。長く子どもたちに楽しんでもらいたいといいます。

多くの企業や個人に協賛・協力をお願いしていますが、2026年の参加料は1人500円。これだけで、お菓子代、会場費、ボランティアのお弁当代や飲み物代、その他、もろもろの経費をすべて補うのは、かなり難しいのが現実だと、実行委員長の高橋亮さん。

それでも、筆者は、少なくとも、我が家の幼い子どもたちが参加できる間は……、いや、できることなら、それを体験した子どもたちがボランティアとして協力できるようになるまでは続けてほしいと願っているわけです。

ダイソー+「xTool M2」なら材料費+電気代20円以下で似顔絵プレートが作れる!

今回使用した「xTool M2」は99,000円~と想像以上にリーズナブル。
今回使用した「xTool M2」は99,000円~と想像以上にリーズナブル。

「今年もハロウィーンの季節だな。補助金は今年で最後だけど大丈夫かな」。「それ以前に、最近のAIの急激な進化で筆者の仕事がなくならないかな」などと思いながら、AIで作ったアイデアやデータを手に取ることのできるなにかにする方法はないかと模索していた筆者。そんなタイミングでたまたま出合ったのが、xToolのスマートDIYツールです。

卓上レーザー加工機で世界トップシェアをもつxToolのDIYツールは、そのアプリケーションとAIとの親和性が非常に高いのも特徴のひとつ。筆者は記事制作などのために、実際に試してみる機会を得ました。

「デスクトップ空気清浄機」も用意されています。
「デスクトップ空気清浄機」も用意されています。

そして、その操作が、PhotoshopやIllustratorといったAdobeのアプリケーションを使ったことのある人なら、まったく違和感なく使えると実感しました。しかも、AIによるデザイン生成機能などを備えた「Atomm」も用意されていますが、普段から使い慣れているChatGPTといったメジャーAIとの組み合わせでも非常に簡単に活用できることを知ったのです。

ちなみに筆者が使用した「xTool M2」のミニマムモデルの価格は99,000円~。プロレベルのレーザー加工やカッティング、オプションでカラープリントまで可能なスマートDIYツールとしては、かなりリーズナブルになっています。

ダイソーで購入した「MDF(6枚、M-1)」は税込み110円。
ダイソーで購入した「MDF(6枚、M-1)」は税込み110円。

レビュー記事のために「xTool M2」をいろいろと試すなかで、筆者は気付いたのです。約10×10cmの似顔絵付きMDFプレートが材料費+電気代20円以下で作れてしまうことを。MDFプレートは、みんな大好きダイソーで「MDF(6枚、M-1)」税込み110円を使用します。これでプレート代は約18.3円。

さらに「xTool M2」でレーザー彫刻を行うのですが、この電気代を計算してみたところ、多めに見積もっても1円までいかない計算。材料費に加工に必要な電気代を加えても20円以下と、ちょっと目を疑うくらいの低価格です。

なお、筆者は10Wのレーザーモジュールを搭載したモデルを使用しましたが、20Wや40Wのより高出力なモジュールがオプションで用意されています。おかげで、全体を買い替えることなく、より厚みのある素材の切断にも対応でき、加工の幅が広がります。

専門知識は不要! 1枚あたり約12分の作業時間

専門知識がなくても、こんな似顔絵プレートが簡単に作れます。
専門知識がなくても、こんな似顔絵プレートが簡単に作れます。

個人個人の似顔絵を描き上げて、それをレーザー彫刻機で約10×10cmのMDF板に焼き付けるといえば、複数の専門的な技能や知識が必要になりそうです。しかし、AI+スマートDIYツールの「xTool M2」なら、専門知識も要りませんし、1枚の作業時間は12分程度です。

まずはスマートフォンで対象者の写真を撮って、AIで10×10cmの似顔絵にするだけ。筆者たちは、ハロウィーンイベントでの参加記念品として使おうと考えたので、魔女、ジャックオーランタン、狼男のコスプレをした似顔絵とイベントの名称などが入った基本パターンを作成しておき、これを新たに撮影した方の似顔絵に入れ替えるプロンプトを作成。

そうして、生成した似顔絵を「xTool Studio」というxToolのスマートDIYツールをコントロールする専用アプリに取り込みます。「xTool M2」の場合は、加工位置に設置したMDFプレートなどはカメラで認識されるので、取り込んだ画像をアプリ内でレーザー彫刻したい位置に配置して、加工プロセスを実行するだけです。

「Adobeのアプリよりもわかりやすい」という声が多かった「xTool Studio」。
「Adobeのアプリよりもわかりやすい」という声が多かった「xTool Studio」。

イベント会場で、実際にレーザー彫刻を行っているところを見てもらうために、筆者だけではなく、複数のスタッフで、レーザー彫刻を行いました。そして、そのスタッフの全員が口にしたのが「Adobeのアプリよりも簡単!」という感想です。

まあ、ちょっとびっくりするくらい簡単にAIで生成した似顔絵が、実際に手にとることができるMDFプレートになります。しかも、AIで似顔絵を生成するのに約5分、設定と絵柄にもよりますが、レーザー彫刻の加工時間は7分程度、計12分くらいの作業時間で完成してしまうのです。

もっとも手間のかかるのが、材料ごとの加工設定を探すこと

「素材テスト アレイ」機能を実際に設定しているところ。
「素材テスト アレイ」機能を実際に設定しているところ。

すべてが簡単といいたいところですが、さすがに現実はそこまで甘くはない。というのも、筆者はイベントなどで手軽に使いたいと考えて、全国どこでも入手が簡単で、しかもリーズナブルなダイソーのMDFを材料に選んだのです。

xToolの公式サイトを見ると「素材・消耗品」という項目があり、さまざまな材料が販売されています。これは純正というだけではなく、QRコードなどで、各xToolのスマートDIYツールで加工する際の推奨値が公開されています。おかげで、ほとんど迷うことなく、ベストに近い設定値での加工が可能になっています。

これに対して、ダイソーだけでなく、純正以外の素材は、その素材に対して、ユーザーが適正だと感じる設定値を探る必要があります。「xTool Studio」の「アプリケーション」には「素材テスト アレイ」という機能があり、複数の設定値を一度に実行させることができます。しかも、その結果をAIに判定させることもできるようになっているのです。

「素材テスト アレイ」でテストしたMDFプレートの結果。
「素材テスト アレイ」でテストしたMDFプレートの結果。

それでも、はじめて使う素材に適した設定値を探すには、複数回の「素材テスト アレイ」を行う必要があります。逆にいうなら、一度お気に入りの素材に対する設定値を探し出してしまえば、そのあとは、その設定を、そのまま使うだけなので非常に簡単です。

なお、今回、筆者がダイソーの「MDF(6枚、M-1)」に「xTool M2」で似顔絵をレーザー彫刻する際に、現状のベストと決定した設定値は下記のとおりです。

【設定値(10Wレーザーモジュール)】電源(%):95速度(mm/s):500加工回数:1エアアシスト(%):15ビットマップモード:Jarvis彫刻密度:80

AIによる「素材テスト アレイ」の結果の判定も可能です。
AIによる「素材テスト アレイ」の結果の判定も可能です。

当然「xTool M2」を使いはじめたばかりの筆者が現状のベストとした設定値なので、ほかの方にとってベストであるとは限りませんし、使用する素材の個体差によって結果が異なることもあることをご了承ください。

最初から気持ちよく加工を行うなら、xToolの純正素材を使うのは、コストパフォーマンスを考慮してもあり。実際のところ、純正素材でも「こんなに安いんだ!」と驚くようなものも少なくありません。

似顔絵プレートは大好評! ただし、利益化にはもうひと工夫が必要と痛感!

多くの方に喜んでもらえ、来年はこれをさらに工夫したいと思いました。
多くの方に喜んでもらえ、来年はこれをさらに工夫したいと思いました。

2026年の「ちとせキッズハロウィン」では、xToolに、似顔絵プレートを制作するための機材の貸し出し、材料費などを協賛いただいたので、登録参加者全員を対象に、似顔絵プレートを無料で制作する企画を実施しました。

3年目のイベントにおける初の試みだったのですが、参加者からの評判は上々。「似ている!」「すごくかわいい!」「これ、本当にプレゼントなんですか?」といった声が聞こえてきました。

案内の大型プレートも「xTool M2」で作りました。
案内の大型プレートも「xTool M2」で作りました。

また、実際に会場でのデモンストレーションも行ったのですが、レーザー加工を行うxToolのスマートDIYツールをじっと見つめる子どもたちの姿も多々見られました。しかし、はじめての試みだけに、反省点も多くありました。

登録参加者1人につき1枚の似顔絵プレートを無料でプレゼントし、異なるコスプレでの追加制作や、同行したお母さん、お父さんの分は有料としました。しかし、利益につながる追加注文の案内がうまくできませんでした。

さらに会場でボランティアスタッフや参加者の声を聞いたところ「1人ではなく、家族や友達といっしょのプレートのほうが……」といった声も聞かれました。AI+「xTool M2」で作る似顔絵プレートのクオリティーは十分なのに、購入に踏み切ってもらうための工夫が足りなかったと痛感しました。

子どもたちが仮装してお菓子をもらいに回るイベントを継続したいわけです。
子どもたちが仮装してお菓子をもらいに回るイベントを継続したいわけです。

しかし、逆にいうなら、ダイソー+「xTool M2」でのMDF似顔絵プレートの材料費+電気代は20円以下。レーザー彫刻する内容などに工夫をしても、この圧倒的なコストパフォーマンスはほとんど変わりません。来年までに、購入に踏み切ってもらえる、最後の工夫をみつけることができれば、十分勝算はあると確信しました。

AI+スマートDIYツールは、特殊な専門知識なしに、ひらめきやアイデアを簡単に形にしてくれます。そして、そのクオリティーは、十分に商業レベルです。うまく活用できれば、今回の補助金が終了しても、今後も継続したいハロウィーンイベントの黒字化に貢献してくれると期待しています。

(千秋)

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