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「女なんて産んで…」姑に言われた言葉は嫌味ではなかった!?隠された深い愛…女同志の絆に胸が熱くなる

  • 2026.11.1
義母からの「言いつけ」とは? 鳩ヶ森(@hatogamori)
義母からの「言いつけ」とは? 鳩ヶ森(@hatogamori)

10年前、4歳の娘が突然姿を消した。事故なのか、それとも事件なのか。手がかりもないまま年月が過ぎ、止まっていた捜索が再び動き出す。SNSで連載中のミステリー漫画『犯人を予想する漫画「仮門」』が、読者の心をつかんで離さない。「めちゃくちゃおもしろい!」「正直まだ犯人を予想すらできてないけどハマってる」「誰が犯人なのか…。候補が出てきすぎてわからない」など、コメント欄には考察と熱い感想が続々。2025年3月28日には第9話が公開され、物語はいよいよ大きな局面を迎えようとしていた。今回は作者の鳩ヶ森(@hatogamori)さんに、物語に込めた思いや巧みな伏線について話を聞いた。

「女なんて産んで…」姑のひと言に隠された本当の意味

犯人を予想する漫画「仮門」P156 鳩ヶ森(@hatogamori)
犯人を予想する漫画「仮門」P156 鳩ヶ森(@hatogamori)
犯人を予想する漫画「仮門」P157 鳩ヶ森(@hatogamori)
犯人を予想する漫画「仮門」P157 鳩ヶ森(@hatogamori)
犯人を予想する漫画「仮門」P158 鳩ヶ森(@hatogamori)
犯人を予想する漫画「仮門」P158 鳩ヶ森(@hatogamori)

本作は、10年前に失踪した幼い娘の行方を追うミステリーだ。長い年月が過ぎても真相は見えず、登場人物たちの言動や過去に散りばめられた手がかりが、読者の推理をかき立てる。

第9話で印象的なのは、亡くなった義母が生前に口にした「女なんて産んで…」というセリフの意味が明らかになる場面だ。一見すると、嫁や孫娘を傷つけるような言葉にも聞こえる。しかし、その裏側には、女性として生きることへの苦しみや、世代を超えて共有される思いが込められていた。

鳩ヶ森さんは、女性であれば「なんで女に生まれちゃったんだろ」と感じた経験が一度はあるのではないかと語る。生理痛で寝込んでいるとき、女性であることを理由に軽く扱われたとき、セクハラや性犯罪の被害に遭ったときなど、そう思わされる場面はさまざまだ。高校時代の同級生である麻衣と杏美だけでなく、嫁と姑という関係にある2人もまた、そうした感情を共有できる存在。その絆を描きたくて、この場面を入れたという。

さらに、義母の世代は女性としてつらい経験をしてきた人も多いはず。だからこそ、嫁や孫娘がこれから歩む人生を心配し、恐れながらも、一緒に立ち向かおうとする決意を込めたかったそうだ。厳しい言葉に聞こえたセリフが、実は女性同士の連帯を示すものだったとは。物語の謎を追っていたはずが、登場人物の心情にも揺さぶられる展開である。

第4話の伏線がここで回収!作者の仕掛けに思わずニヤリ

実は、このセリフは第4話でも主人公の記憶の断片として登場していた。同じ言葉なのに、背景を知ると受ける印象が大きく変わる。過去の場面を読み返して、思わず「あのときの意味はそういうことだったのか!」と膝を打った読者もいるのではないだろうか。

鳩ヶ森さんは、このセリフを「嫁いびりをする嫌な姑と見せかけて実はよいお姑さんでした」という、読者の予想を裏切る小ネタとして用意していたと明かす。いかにも嫌なことを言いそうな、堅苦しい和服姿で義母を描いたのも、その印象を強めるためだったそうだ。「引っかかってもらえてよかったです(笑)」と、狙いが伝わったことへの喜びを語った。

何気ないひと言や人物の見た目まで、すべてが疑わしく思えてくるのが本作のおもしろさ。犯人を推理しているつもりが、作者の仕掛けにまんまと誘導されてしまう。そんな悔しささえ、次の話を読みたくなる理由になっている。

散りばめられた伏線は解決編へ…犯人の正体を見抜けるか?

物語には、重要な意味を持つアイテムや登場人物たちの細やかな心情が描かれている。鳩ヶ森さんによれば、序盤から少しずつ仕込んできた伏線を回収しながら、解決編へとつなげていく予定だという。

読者の間では、すでにさまざまな犯人予想が飛び交っている。それでも候補が多く、誰を信じればいいのか分からない。だからこそ、一度読んだ人も最初から読み返し、登場人物それぞれの行動を追ってみると、新たな手がかりに気づけるかもしれない。何げなく読み流していた描写が、実は事件の真相につながっている可能性もある。

また、鳩ヶ森さんが手がけるホラー作品『呪いは効くのでしょうか』や『春の夜の友人』も読み応えのある作品だ。ミステリーの謎解きに夢中になった人は、こちらもチェックしてみてほしい。10年前に消えた女児をめぐる事件は、いったいどこへ向かうのか。散りばめられた伏線を手がかりに、ぜひ自分なりの犯人予想を楽しみたい。

■取材協力:鳩ヶ森(@hatogamori)

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