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同僚「子連れうざい」亡き姉の子を引き取り会社のBBQに参加→後輩「任せて♡」同僚が顔面蒼白のワケ

  • 2026.10.31

私には、目の中に入れても痛くないほど可愛い、4歳になる姪がいます。数年前、突然の事故で姉が帰らぬ人となり、独身だった私が親代わりとして彼女を育てることになりました。

姉の忘れ形見との穏やかな日々

最初は戸惑うことばかりで、夜泣きに悩まされたり、保育園の準備に手間取ったりと、慌ただしい日々を送っていました。それでも、小さな手で私の指をぎゅっと握りしめてくれる温もりや、「あしたもいっしょにあそぼうね」と無邪気に笑う姿に救われ、不器用ながらもかけがえのない時間を過ごしてきたのです。

職場の人たちには、姪を引き取った事情は伝えてありました。多くの方は理解を示してくれ、子どもの急な発熱で早退する際なども温かく送り出してくれる、恵まれた環境だと感じています。そんな職場で、休日に恒例のバーベキュー大会が開催されることになりました。


「ご家族の参加も大歓迎です!」という幹事からの案内もあり、私は姪を連れて参加することに決めました。普段は保育園と家の往復になりがちな姪に、広い公園で思い切り遊ばせてあげたい、そして、いつもお世話になっている職場の方々に直接お礼を言いたいという期待感で胸が膨らんでいました。前日の夜、てるてる坊主を作りながら「あした、おにくたべるの!」とはしゃぐ姪の姿を見つめ、どうか楽しい一日になりますようにと願っていたのです。

突然の冷や水と葛藤

雲一つない青空が広がるバーベキュー当日。会場である大きな公園に到着すると、すでに何人かの同僚たちが準備を始めていました。「おはようございます!」と元気に挨拶をする姪に、周囲も笑顔で応えてくれます。和やかな空気にホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、ある人物の登場で場の空気が一変しました。

それは、私より社歴が長く、日頃から何かと高圧的な態度をとる先輩でした。先輩は私たちを一瞥すると、鼻で笑いながら近づいてきました。
「お前、本当に子ども連れてきたのかよ。子連れは交流の邪魔なんだよw そこで肉でも焼いてろw」


大きな声で放たれたその言葉に、周囲の空気が凍りつきました。悪びれる様子もなく、ヘラヘラと笑いながら手にしたビールをあおる先輩。姪は驚いたように私の足に抱きつき、不安そうな瞳で私を見上げています。
腹の底からふつふつと怒りが湧き上がってくるのを感じました。せっかくの休日に、なぜこんな心無い言葉をぶつけられなければならないのか。言い返してやりたい衝動に駆られましたが、ここで口論になればせっかくの場が台無しになってしまいます。何より、大声で怒鳴り合うような姿を姪に見せたくはありませんでした。
行き場のない怒りと情けなさをぐっと飲み込み、私はただ一言、「はい」とだけ短く答えました。そして、逃げるように姪の手を引き、一番端にあるコンロの前へと移動したのです。炭火の熱と煙に巻かれながら、ひたすら肉を返す作業。楽しみにしていたはずの時間は、ひどく息苦しく、重苦しいものへと変わってしまいました。

救世主の登場と予期せぬ行動

隅のコンロで黙々と肉を焼き続ける私と、私の背中に隠れるようにして小さな椅子に座る姪。賑やかな中心の輪からは完全に孤立していました。お腹を空かせているだろう姪に、持参した小さなおにぎりを手渡すと、彼女は少しだけ笑顔を見せてくれました。その健気な姿に、申し訳なさで胸が締め付けられます。

そんな時、「遅れてすいませーん!」という明るい声とともに、一人の事務員が到着しました。彼女は少し派手なメイクや髪色をしていますが、仕事の処理能力は社内でもトップクラス。誰に対しても物怖じせずハキハキと意見を言うため、みんなから頼りにされている存在です。


彼女は荷物を置くや否や、端っこにいる私たちの存在に気づき、小走りで駆け寄ってきました。
「えっ、娘ちゃんチョー可愛いんですけど!」
屈託のない笑顔で姪の目線にしゃがみ込み、優しく話しかけてくれる事務員。姪も初めは緊張していましたが、彼女の明るい雰囲気に惹かれたのか、少しずつ言葉を交わし始めました。


「なんでこんな隅っこにいるんですか? 皆と一緒に食べましょうよ」
不思議そうに尋ねる事務員に、私は先ほどの先輩とのやり取りを言葉少なに説明しました。波風を立てないよう、淡々と事実だけを伝えたつもりでした。しかし、話を聞き終えた彼女の顔から、みるみるうちに笑顔が消え去っていったのです。
「は? 何それ。あり得ないんですけど」
低くドスの利いた声。普段の明るい彼女からは想像もつかないような、冷たい怒りを孕んだ眼差し。彼女はすくっと立ち上がると、迷うことなく先輩が談笑している中心のグループへと向かって歩き出しました。「ちょっと、待って!」と慌てて声をかけましたが、彼女の迷いのない背中を止めることはできませんでした。

突きつけられた証拠と大逆転

「ちょっと先輩、どういうことですか?」
賑わっていた場が、事務員の通る声によって一瞬にして静まり返りました。彼女は先輩の目の前に立ち塞がり、逃げ場を塞ぐように睨みつけています。
「子連れは邪魔だから端っこで肉焼いてろって、いくらなんでも非常識すぎませんか? 休日のイベントですよ?」
突然の追及に、先輩は一瞬たじろぎましたが、すぐに持ち前の尊大な態度を取り戻しました。

「なんだお前、事務員のくせに生意気言うなよ。俺に逆らったらどうなるか分かってんのか? クビにしてやろうか」
ヘラヘラと笑いながら威嚇する先輩。周囲の同僚たちは息を呑み、ハラハラと事の成り行きを見守っています。私も姪を抱き寄せながら、最悪の事態を覚悟していました。しかし、事務員は怯むどころか、鼻でふっと笑い飛ばしたのです。
「へえ、そうですか。じゃあ、先輩が普段私に押し付けている業務の証拠、全部上に提出してもいいんですね? 先日のパワハラまがいの発言も、きっちり音声データで残ってますけど。今ここで皆さんにお聞かせしましょうか?」


彼女はポケットからスマートフォンを取り出し、画面をトントンと指で叩きました。その瞬間、先輩の顔からスッと血の気が引いていくのが分かりました。
実は、彼女は以前から先輩の理不尽な業務の丸投げや、高圧的な態度に不満を抱いており、密かに証拠を集めていたのです。万が一の時に自分や同僚を守るための、彼女なりの防衛策でした。


「いつもいつも人を見下して、弱い者いじめばっかりして。恥ずかしくないんですか!」
彼女の毅然とした態度に勇気づけられたのか、周囲の同僚たちからも「実は私も先輩から無理な仕事を…」「あんな言い方はないと思います」と、次々と不満の声が上がり始めました。完全に形勢が逆転し、四面楚歌となった先輩は、何か言い返すこともできず、ただ顔を真っ赤にして俯くことしかできませんでした。

穏やかな日常の回復と感謝

その後、居心地が悪くなった先輩は「急用を思い出した」と逃げるようにバーベキュー会場を後にしました。嵐が去った後のような静寂を破ったのは、事務員の明るい声でした。
「さあさあ、せっかくのお肉が焦げちゃいますよ! 皆で美味しくいただきましょう!」

その一言で、場の空気は一気に和らぎました。同僚たちは次々と私たちのコンロに集まり、「さっきはごめんね」「お肉食べる?」と優しく声をかけてくれました。事務員もずっと姪のそばについて、一緒にジュースを飲んだり、シャボン玉をして遊んでくれたりしました。姪の顔には最高の笑顔が戻り、私自身も心の底からバーベキューを楽しむことができたのです。


後日、このバーベキューでの出来事、そして事務員が提出した数々の証拠データにより、先輩のこれまでの行いが上層部の知るところとなりました。結果として、先輩は社外との関わりが少なく、厳しい管理体制が敷かれている別の部署への異動が命じられました。実質的な降格処分です。


職場からは重苦しい空気が消え去り、以前よりもずっと風通しが良く、働きやすい環境になりました。あの時、自分の保身に走らず、迷うことなく私たちのために怒ってくれた事務員には、感謝の気持ちでいっぱいです。彼女の勇気ある行動がなければ、私は今でも理不尽な扱いに耐え、縮こまって生きていたかもしれません。
今でも休みの日に姪と公園に行くと、「またお姉ちゃんとあそびたいな」と事務員のことを口にします。血の繋がりはなくても、こうして温かい手を差し伸べてくれる人たちがいる。その事実が、シングルファザーとして奮闘する私に、大きな勇気と希望を与え続けてくれています。

◇ ◇ ◇

職場での人間関係は、時に思いもよらない理不尽な扱いを受けることがあります。特に、子育てと仕事を両立している方にとっては、周囲の心無い言葉が深く胸に突き刺さることもあるでしょう。


そんな時、一人で抱え込まず、理不尽なことに対して「NO」と言える勇気を持つこと、そして、誰かが不当な扱いを受けている時に、見て見ぬふりをせずに声を上げることの大切さがわかりますね。誰もが安心して働き、そして子育てを楽しむことができる、そんな思いやりに溢れた社会を、一人ひとりの小さな勇気と思いやりで築いていきたいですね。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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