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猫に恋するすべての人に贈りたい、本&映画。(Airi Nakano)

  • 2016.8.21
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【さらに写真を見る】猫に恋するすべての人に贈りたい、本&映画。(Airi Nakano)

秋冬のランウェイでは、シャネルロエベを始め数々のビッグブランドで猫が大活躍しました。そこで今回は、愛らしくもミステリアスな彼らの魅力が詰まった本&映画をご紹介します!

新装版「ネコ・猫・ねこ in Books」(2012)

まず最初にご紹介したいのは、ロドニー・デイル著の「ネコ・猫・ねこ in Books」。世界有数の蔵書数を誇る大英図書館の本や写本に登場する、魅力的な猫たちを選りすぐってまとめた猫好き悶絶の一冊です。

レオナルド・ダ・ヴィンチなどの巨匠の描いた猫から、ルイス・キャロル著の「不思議の国のアリス」に登場するチシャ猫などの馴染みのある作品まで。8世紀から現代にいたるまでの、1200年にもわたる本の中の猫たちを紐解くという、なんとも贅沢なこの企画。時に愛らしく時に秘密めいた、猫の多様な表情を存分に堪能することが出来ます。

2012年の新装版は、表紙も洒落ていて手頃なサイズ感なので、プレゼントとしても喜ばれそう。姉妹編として「イヌ・犬・いぬ in Books」も同じくペーパーバッグで出版されているので、あわせてチェックしてみてください。

「スクリーンを横切った猫たち」(2002)

昔から映画解説の本を読むのが好きなのですが、最近出会ったのがこちら千葉豹一郎著の「スクリーンを横切った猫たち」。この本、本当にすごいんです。何がすごいかというと、登場回数や時間に関わらず、猫が魅力的に登場する映画なんと105本を、幅広いジャンルから厳選。その1本1本に関して、ストーリー紹介から猫の登場シーンや見どころを徹底解説するという、これまでに類を見ない仕上がりとなっています。

まだ観ぬ猫作品に出会えたり、これまでに観た映画の意外な猫エピソードについて知れたり。いつもと違う視点で映画を楽しむきっかけにもなる、これからも手もとに置いておきたいこの一冊。猫好きで、かつ映画好きという方は必読です!

『こねこ』(1996)

そんな猫好き×映画好きのための教科書とも言うべき一冊から、早速2作品鑑賞してみました。まず1作目はイワン・ポポフ監督の『こねこ』。これまで一度も鑑賞したことのないロシア映画ということもあり、観てみたい!と心惹かれたのですが、itunesでもDVDレンタル屋でも見つけられず。それでもどうしても気になったのでAmazonで購入してみました。

真冬のモスクワで、アパートの窓からトラックの屋根に転落してしまい見ず知らずの土地へとこねこ、チグラーシャ。そこで出会った猫たちに助けられながら、飼い主の元に戻ろうと様々な困難に立ち向かい......。

チグラーシャの勇姿や人との触れ合いに心温まりつつも、当時のロシアの社会情勢をも滲ませる小さな名作とも言うべきこの作品。中でも猫たちのあまりに自然で愛らしい演技は一見の価値があります。それを可能にしたのは、映画にも雑役夫役で出演している猫の調教師、クズネツォフ。まるで猫たちの日常をそのまま収めたかのような作品を実現させた彼の手腕には脱帽です。上映84分丸々猫だらけという、まさに猫好きの猫好きによる猫好きのための1本です。

『媚薬』(1958)

「スクリーンを横切った猫たち」からチョイスした2作目は、リチャード・クワイン監督の『媚薬』。ヒッチコック監督の『めまい』でも共演したキム・ノヴァクとジェームズ・ステュアートが再タッグを組んだ作品ということで観てみました。

現代のNYで美術店を経営する魔女、ギリアン(キム・ノヴァク)。階上に住む出版業者のシェパード(ジェームズ・ステュアート)に恋をした彼女は、魔術を使って彼の心を射止めるが......。

妖しい魅力を放つ女優キム・ノヴァクは、当時監督のクワインと噂になっていたということもあってか、その美貌にますます磨きがかかっています。そんな彼女の相棒であるシャム猫もまた神秘的なムードを纏っており、スクリーンにさらなる色香をもたらしています。個人的には、キムのシックで妖艶なファッションも好み。『奥さまは魔女』の原型を思わせるこの作品は、気軽に楽しめるお洒落なラブコメディーとしておすすめです。

参照元:VOGUE JAPAN

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