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『ティガ』30周年記念! 長野さんが語る制作スタッフの微笑ましいエピソード

  • 2026.10.30

2026年7月10日に杉並公会堂でおこなわれたウルトラマンの日特別イベントの合間に、ウルトラマンティガのマドカ・ダイゴ役を演じた長野博さんに、ウルトラマンティガに対する熱い思いをお伺いしました。前後編でお送りします。

変身ポーズ誕生秘話

cocrecoウルトラマンティガと固い握手を交わすマドカ・ダイゴ隊員役の長野博さん

──まずは、『ウルトラマンティガ』30周年ということで、おめでとうございます。今の心境をお聞かせいただけますか。

長野さん ありがとうございます。愛していただけているのは、ファンのみなさんのおかげなので感謝しかありません。

『ティガ』は、すごくいいチームで撮影できたと思っています。出演者、そしてスタッフさんが、同じ方向を向いてつくりあげた、その形が今に繋がっているんだと思います。

30年経つんですが、ここ何年かはとくに、「ティガ、観てました」って声をかけていただくことが、本当に多くて、訊いてみると、当時観ていた方だけでなく、まだ生まれてなかった世代の方とかもいるんです。今、サブスクだったり、いろいろ観る手段が増えましたからね。たくさんの方に観ていただいているのはうれしいですね。

──ファンからかけてもらった言葉で、嬉しかったり、印象に残っている言葉はありますか。

長野さん 実は、昨日も声をかけてもらったんです(笑)。

ロケ先だったんですけど、僕とおんなじ歳の方で、『ティガ』を観てくれていた方で、「本当に大好きなんです」って。最初、お子さんがですか? と訊きなおしたら、いや、僕です! って。

──長野さん演じるダイゴは、ティガに変身するわけですが、長野さんにとって、30年経った今でも印象に残っている変身シーンなどはありますか?

長野さん 変身シーンといえばやはり、最初にポーズをつくったときですかね。監督の村石さん(計14エピソードを担当した村石宏實氏)といっしょに、第4話の山の中で。それが一番はじめに変身ポーズを作ったときですね。

第3話まではなかったので、ほんとにその場で、「変身ポーズがあったほうがいいですよねー」、という話になり、どうしましょうかってことになりました。

朝礼台のようなものがあって、その上に立ってアップのシーンを撮るんですが、なんとなくイメージしながらポーズをしてみると監督が「あ、それいいねー。それにしよう」って一発で決まったんですよ(笑)。

でも、ダイゴって、意外と変身ポーズやってないんですよね。『大決戦!超ウルトラ8兄弟』ではやりましたけど。

そうそう、子どもが真似しやすいようにしようっていうのは意識しました。

──実際、お子さんにも真似しやすい変身ポーズですよね。30年経っても、みんながティガの変身ポーズを真似していますよ。

長野さん うれしいなあ。みんなの中に刷り込まれてるんですかね、変身ポーズって?

──そうだと思います。だから、30年経っても、引き継がれていくんでしょうね。

長野さん 僕もやっぱり、いろんな方の変身を見てきましたからね。ウルトラマンAは、最初はふたりでしたが、ひとりになりましたよね。初代は、腕を掲げたり。僕自身が子どものころ真似しましたから。

初代から30年経って、『ティガ』が始まり、そして今、30年経って、みんなが覚えていてくれたり、真似してくれたりっていうのは、本当に幸せだなあと思います。

cocrecoウルトラマンティガ マルチタイプ

個性あふれるスタッフとの出会い

──さきほど、すごくいいチームで撮影というお話がありましたが、当時撮影していた東宝ビルト(かつて世田谷にあった撮影所)の思い出であるとか、現場の雰囲気、印象的なスタッフの方とのエピソードがあればお聞かせください。

長野さん スタッフさんだと、カメラマンの倉持さん(撮影技師の倉持武弘氏)は、本編の全52話をほぼすべて撮ってくださったので感謝していますね。

あとは、照明の才輔さん(照明技師の佐藤才輔氏)ですとか、いらっしゃいましたし。

殺陣をつけていただいた、二家本さん(殺陣師の二家本辰巳氏)であるとか。

それと、『ウルトラ8兄弟』の八木さん(映画監督の八木毅氏)、テレビシリーズのときはまだ、サードの助監督でしたね。八木さん、忙しすぎて、カチンコが鳴らないぞって、よく監督に怒られていました(笑)。

テレビシリーズのあと、『ウルトラ8兄弟』では監督になられて、そのときにまた撮っていただきました。テレビシリーズのときと関係性が変わるというのも、作品が続いているからこそできる体験ですね。

──ほかにも監督は何人かいらっしゃったと思いますが、村石監督の印象であるとか、どんな演出ぶりだったとか、それで演技に影響を受けたりというのはありましたか?

長野さん 村石さんは、僕には、こういうふうにして、だとか、こういうキャラだからこうやって、というのはほとんどなかったです。それは、他の監督さんもそうでしたね。だから、自然にダイゴを演じられたんだと思います。

北浦さん(北浦嗣巳氏)は掛け声が独特で、いつも「はぃーっ!」て言うんですよ(笑)。

川崎監督(川崎郷太氏)は全てのシーンを絵コンテにしてくれていました。なのでこういうアングルで撮るんだというのがわかりやすい。

今思えば、ほんと、個性あふれるいろいろな監督さんがいらっしゃいましたね。

ほかにも、原田さん(原田昌樹氏)、実相寺さん(実相寺昭雄氏)とか、でも、村石さんが一番多かったですね。

──村石さんはどのような方でしたか?

長野さん 村石さんは、ぐっと内に秘めて熱くなるようなタイプなんですが、普段はそれをまったく出さないような感じでしたね。

でも、たまにそういうところが垣間見られるときがあるんですよ。

なんだろう、僕達役者に対してだけじゃなくても、スタッフさんとかと話をしているときにも熱いところを見かけることはあるんですが、とにかく出さない。

──村石さんの秘めた情熱が、ティガやダイゴに宿っているというのはあるんでしょうか?

長野さん どうでしょうね。でも、村石さんは、ずっと見守ってくださったので、ウルトラマンティガのマドカ・ダイゴが出来上がったんですね。

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