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『アオアシ』キャスト 榎木淳弥・内山昂輝・興津和幸が考える、アフレコとサッカーの共通点と、時代に合わせた演技

  • 2026.10.30
【写真・画像】『アオアシ』キャスト 榎木淳弥・内山昂輝・興津和幸が考える、アフレコとサッカーの共通点と、時代に合わせた演技 1枚目
ABEMA TIMES

NHE Eテレにて毎週(日)午後5時に、TVアニメ『アオアシ』の「Season2」が放送中。Jリーグのクラブ「東京シティ・エスペリオン」のユースチームを舞台にした本作は、サッカーにおける戦術面にスポットが当たったストーリーが特徴だ。

【写真】『アオアシ』Season2初回の場面カット

主人公の青井葦人は、いかに考えてサッカーをするかということに取り組み、持ち前の才能である俯瞰の視野<イーグルアイ>も駆使して「Season1」でAチームに昇格。「Season2」から実力者プレイヤーのひしめくAチームで、アシトがどのようなサッカーをしていくのか注目だ。

本記事では、Aチームに所属するキャラクター本木遊馬を演じる榎木淳弥・桐木曜一を演じる内山昂輝・義経健太を演じる興津和幸に、アフレコ現場で役者としてどのようなことを考えているのか、『アオアシ』で描かれる“考えてプレーすること”に共感できる部分はあるのかといった切り口で伺ったインタビューをお届けする。

——『アオアシ』という作品に触れたことで、戦術的なところも含めていかに考えてサッカーをプレーするのかという面白さを感じることができました。登場人物を演じる皆さんも、役者として本作の“考える”という部分に共感できるところはどんなところなのか気になります。

内山:桐木は「Season2」で下の世代とどうやってコミュニケーションを取っていくのかが大事になっていくのですが、プレーだけじゃない部分でどう頑張っていくのかというところは重なる部分があると感じます。

アフレコは基本的にみんなでやるものなので、1人で完成させられることではないから、自分のセリフを的確に表現することも大事ですが、コミュニケーションは自分のセリフ以外のところで重要になってきますね。

興津:やっぱり作品全体を通じて「こうありたい」というものが、感動として視聴者の方に伝わることが我々のゴールだと思うんです。ひとつひとつのセリフの積み重ねでパスをずっと続けていって、感動というゴールを決めるのですが、ちょっと飛ばしすぎちゃって「その先に選手いないよ!」ってなっちゃうとゴールは決まらない。

そういう意味では、どう進めていくかという最初の共通認識をセリフ以外の関係性で確認して、向かう方向を決めていくことが必要になってくる。内山さんがおっしゃっていたように、コミュニケーションは大事だなと思いますね。

榎木:コミュニケーションという部分では演技で取ることもありますし、相手のセリフが出やすいようにしようと思う時もありますが、『アオアシ』でも描かれているように考えなくてもできるようになるという状態まで持っていかないといけない。

どうしても狙ってやるとバレてしまうというか、作為的になってしまうこともあるので、考えつつも考えないようにするということは、共感できますね。

興津:考えていることを周りに知ってもらうことは大事で、はっきり言いすぎて『アオアシ』のチーム内でも喧嘩が起きたりしますけど、言わなくてもお互い感じ取る力を鍛えていくことは必要だと思いますね。

サッカーのプレー中でも相談している時間や言葉にしている時間がないように、アフレコも時間が限られていますから。自分たちの感性で動いて、それがゴールにつながっていく。そういうところまでお互いを高め合う。サッカーもアフレコも目指す目的に向かうという意味では一緒なのかなって思いますね。

——アフレコのお話を声優さんに伺っていていつも印象的なのが、その場の空気感を大事にして掛け合いの中で感じ取っていくということだったので、非常に興味深いお話です。

興津:たとえば「好きだ!」って言っても「嘘でしょ」って思う人もいるわけで、言葉にしても受け取ってもらえないことっていっぱいあるんですよね(笑)。だから感情のすり合わせっていうものは、言葉じゃないところで繋げていく。

——『アオアシ』では試合のなかで通じ合うように、役者としてもアフレコのなかで演技として感情をどのように表現して繋げていくのかという。そこは非常に普遍的な部分だと感じました。

内山:でも、作品の広がり方は変わりつつあるなと感じているんです。SNSから多くの情報を得るようになって、アニメも(本編の映像を用いた)切り抜き動画がいかに回るのかというようなことが作品を宣伝する上で大きくなっていて。

声優の表現としてこのキャラクターは(それまでの展開の感情の)流れとしてここは派手にやらないけれど、ここは(宣伝として)切り抜きたいシーンだろうから派手にカッコよく決めたほうがいいのかなと考えたりもして。

榎木:ああー。そうね。

内山:(切り抜き動画を前提とした表現をすることは)キャラクターの心の流れとしては自然にそうはならないし、演者として、演技として正しいかどうかはわからないです。でも僕はたくさんの人に見てもらいたい、作品は広まったほうがいいと思っているので、あえてカッコよくやろうということが頭のどこかにはあるかもしれない。

榎木:切り抜き用のお芝居もどこか意識しているというか。

内山:(SNSを通じた切り抜き動画が)この数年の作品の新しい広まり方として、「切り抜きをしたときに映えたらいいな」っていう手法は、10年前15年前にはなかった視点だったと思うんです。

今は(切り抜き動画の)5秒でその人に刺さるのかどうかで作品の広まり方も変わってくるかもしれない。作画や演出の方も同じように考えているかもしれませんが、そこは演者としても考えますね。

【写真・画像】『アオアシ』キャスト 榎木淳弥・内山昂輝・興津和幸が考える、アフレコとサッカーの共通点と、時代に合わせた演技 2枚目
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アフレコ時に声優が役者としてどのようなことを考えて演技をしているのか。その一端を垣間見ることができたインタビューとなった。時代の流れで変わる作品の広がり方も考えていかねばならない葛藤を抱えつつも、いかによりよい表現を役者同士で模索しているのか、感じることができたのではないだろうか。

取材・テキスト/kato
(C)小林有吾・小学館/「アオアシ Season2」製作委員会

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