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パトリック・スチュワート、86歳で死去 最後の映画は『アベンジャーズ』最新作に・・ 生前には「永遠に俳優であり続ける」と語る

  • 2026.10.30

映画『X-MEN』シリーズのプロフェッサーX役や、『スター・トレック』シリーズのジャン=リュック・ピカード艦長役で知られる英国の名優、パトリック・スチュワート(Patrick Stewart)が10月28日、米ロサンゼルスの自宅で亡くなった。86歳だった。

長年の広報担当者が29日に発表した声明によると、スチュワートはアルツハイマー病とレビー小体型認知症を患っていたという。これらの病気については、それまで公表されていなかった。

家族や友人に囲まれて最期を迎えたスチュワート。そのスクリーンでの最後の出演作となるのは、今年12月に公開されるマーベル映画『アベンジャーズ/ドゥームズデイ(原題:Avengers: Doomsday)』だ。

最後の映画でプロフェッサーX役に復帰 マーベルが正式発表

マーベル・スタジオはスチュワートの訃報を受け、公式SNSで追悼声明を発表。その中で、2026年公開の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』が彼にとって最後のスクリーン出演となったことを明らかにした。

スチュワートが初めてプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア教授を演じたのは、2000年公開の映画『X-MEN』。特殊能力を持つミュータントたちを導く指導者として、その知性と威厳、温かな人間性を体現し、世界中のファンから愛された。

その後も『X-MEN2』(2003年)、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(2006年)、『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年)、『LOGAN/ローガン』(2017年)などに出演。2022年には『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』にも登場した。

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』では、再びプロフェッサーXを演じ、長年の友人でもあるイアン・マッケラン演じるマグニートーとの共演も実現する。

マーベル・スタジオは追悼声明で、スチュワートが「並外れた優雅さ、知性、そして人間性をもってチャールズ・エグゼビア教授に命を吹き込んだ」と称賛。世代を超えて愛されるキャラクターを作り上げた功績に敬意を表した。

同作は12月18日に全米公開予定。スチュワートの最後の演技を、世界中の映画ファンが見届けることになる。

「永遠に俳優であり続ける」生前最後期のインタビューで語った決意

今回の訃報を受け、改めて注目を集めているのが、スチュワートが今年7月に行ったインタビューでの発言だ。

米メディア「TV Insider」は7月7日、『スター・トレック』シリーズの60周年を記念したスチュワートのインタビューを公開。その中で、86歳を迎える俳優に対して、引退するつもりはあるのかという質問が投げかけられた。

スチュワートは、高齢になるにつれて俳優が演じられる役は少なくなっていくと認めながらも、今なお興味深いオファーが届き、新たな仕事に挑戦することが大好きだと語った。

そして、こう続けていた。

「正式に引退することなど想像できません。私はこれからも、いつまでも俳優であり続けます」

実際、スチュワートは晩年まで積極的に活動を続けていた。インタビューでは、新しいドラマ作品での声優の仕事についても触れ、これまでとは異なる役柄に挑戦する喜びを語っている。

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』が最後の映画になるとは、このとき本人も想像していなかったかもしれない。

生涯にわたって演じることを愛し、86歳になっても新たな挑戦を求め続けた。その言葉は、スチュワートの俳優人生を象徴するものとなった。

ヒュー・ジャックマン、マーベル関係者らが追悼

訃報を受け、長年の共演者や映画関係者からも追悼の声が寄せられている。

『X-MEN』シリーズでウルヴァリンを演じたヒュー・ジャックマンは、Instagramを通じてスチュワートへの思いを表明した。

ジャックマンは、舞台と映画の世界が偉大な俳優の一人を失ったとしたうえで、自分にとっては素晴らしい友人であり、人間でもあったと振り返った。そして、彼から多くを学んだことを明かし、生涯にわたって惜しみ続けるとつづっている。

また、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギも声明を発表。最初の『X-MEN』の撮影現場でスチュワートに初めて会ったときのことを振り返り、スクリーンで見ていた以上に知的で魅力的、温かく寛大な人物だったと称賛した。

さらに、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』を監督したジョー&アンソニー・ルッソ兄弟も追悼声明を発表。スチュワートの圧倒的な存在感と誠実な人柄をたたえ、スクリーンの内外で人間性の大切さを教えてくれたことに感謝を示した。

『スター・トレック』から『X-MEN』へ 世界に愛された名優

1940年7月13日、英国ヨークシャーに生まれたスチュワートは、若いころから舞台俳優として活動。名門ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで数多くの作品に出演し、シェイクスピア劇を中心に演技力を磨いてきた。

世界的な知名度を獲得するきっかけとなったのが、1987年にスタートしたテレビドラマ『新スター・トレック』だった。

宇宙船エンタープライズ号のジャン=リュック・ピカード艦長役を演じ、その知的で冷静沈着なリーダー像は、SFドラマ史に残るキャラクターとなった。

2020年には、同じ役で主演する新シリーズ『スター・トレック:ピカード』がスタート。2023年まで放送され、長年のファンを喜ばせた。

一方、2000年からは『X-MEN』シリーズのプロフェッサーX役でも人気を獲得。若い世代の映画ファンにも広く知られるようになり、英国演劇界の名優からハリウッドを代表するスターへと活躍の場を広げた。

2010年には、演劇界への長年の貢献が認められ、英国王室からナイトの称号を授与されている。

舞台、テレビ、映画と、60年以上にわたって第一線で活躍したパトリック・スチュワート。

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』で再びプロフェッサーXとしてスクリーンに姿を見せることは、ファンにとって特別な意味を持つものとなりそうだ。

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