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「子どもを交換したら理想の親子になれるかも」受精卵の取り違えで生まれた子に感じた父の本音【著者インタビュー】

  • 2026.10.29

【漫画】本編を読む

長い不妊治療の末に授かった、3歳の娘。そんなわが子が「取り違え子」だとしたら——。国内外でごく稀に起こるという、不妊治療での受精卵の取り違え。お腹を痛めて産み、愛情込めて育ててきた我が子と血がつながっていない… 想像もしなかった残酷な試練を突きつけられたとき、あなたならどうするだろうか。

『うちの子、誰の子? もしもわが子が取り違え子だったら』(ママリ:原案、たけみゆき:漫画/KADOKAWA)では、不妊治療の末に授かった3歳の我が子と血がつながっていないことを知らされた、ふたつの家族が描かれる。主人公のサキは、愛娘・サクラとこれまで通りの生活を希望するが、家族はそれを良しとしてくれない。反対に、サキの実子・ユウマを育てている家庭は、子ども同士の交換を強く希望していて…。今日まで育ててきた子と、血のつながった子とを交換するかどうか…それぞれの家族は悩み、混乱に陥ってしまう。

大切なのは一緒に暮らしてきた家族との愛? それとも、本当の血のつながり? 家族のかたちを考えさせられる本作について、漫画を手がけたたけみゆきさんにお話を伺った。

——取り違え相手の父・ジュンイチは「ユウマが自分に懐かないから…サクラちゃんと交換したら理想の親子になれるかも」と感じたことを深く反省していました。この言葉が他人事とは思えない読者は多いと思います。

たけみゆきさん(以下、たけ):子育てって思う通りにいかないことばかりで、心が疲弊することもあります。親の思い通りにしたいけど、それが我が子のためにならないのでは、と気づいたジュンイチはすごいと思います。

私自身、プライベートで子どものためを思ってあれこれうるさく言いますが、どこかに「自分の思う通りに子どもを動かしたい」という気持ちがあるような気がするので…。もしそうだとしたら、身勝手な親の決断が子どもの人生を奪うことになるかもしれません。だから、「子どものままならないところも愛したい」という気持ちで子どもと接するように心がけています。

——この一連のシーンは、「父親」「父性」について考えさせられる場面でもありました。

たけ:うちの夫はもともと「たとえ甥っ子でも抱っこするのは怖いからイヤ」というタイプでしたが、子どもが生まれてからすごく育児をしてくれるようになって、父性ってすごいな! と日々感じています。

父親はDNA鑑定でもしない限り実子であることを証明する方法がないなかで、お腹で育てた経験がなくても、真摯に子どもに向き合って「お父さん」になっていく世の中の男性たちはすごいと思います。

取材・文=吉田あき

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