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【『天体戦士サンレッドショー』鼎談<2>】高木俊、斧アツシ、間宮くるみ、アニメ声優も大集結!“本物”クロストーク

  • 2026.10.29
『くぼたまこと画業30周年記念 実写版 天体戦士サンレッドショー』(左から)ウサコッツ、サンレッド、タイザ (C)くぼたまこと/フライングドッグ・フロシャイムGロッソ支部 width=
『くぼたまこと画業30周年記念 実写版 天体戦士サンレッドショー』(左から)ウサコッツ、サンレッド、タイザ (C)くぼたまこと/フライングドッグ・フロシャイムGロッソ支部

漫画雑誌『ヤングガンガン』にて2004~2015年に掲載され、2008年~2010年にはアニメ化もされたヒーローコメディ『天体戦士サンレッド』が、まさかの令和に舞台化。アニメで声優を務めたキャスト&新キャストが入り乱れての公演になるというだけにただの舞台化で終わるわけがない! アニメの屋台骨を支えたレッド役の高木俊、ナレーションほか数々の役を務めた斧アツシ、ウサコッツ役の間宮くるみに舞台化についての思いを聞いた。※高木俊の「高」は「はしごだか」が正式表記

【写真】『実写版 天体戦士サンレッドショー』で高木俊、斧アツシ、間宮くるみが演じるキャラクタービジュアル

◆アニメから16年後に実現した『天体戦士サンレッド』の舞台化

――『サンレッド』の舞台化は高木さんの念願だったとか?

高木俊(サンレッド役):当時(2008~2010あたり)から僕は声優だけじゃなくて演劇の舞台にも出演していたので、サンレッドを舞台化したいという希望を知り合いの舞台制作会社に直訴していたんです。ですが、詳しい人に聞けば聞くほど、マスクで顔が隠れるあげく、着ぐるみにお金がかかるという根本的な問題を指摘されて諦めていたんです。あと、僕がレッドをやるには“細すぎる”ともアニメ監督の岸(誠二)さんに言われてましたし。

今回のためにかなり筋肉増量させました。レッドさんにはまだ届かないかもしれないけど、あの頃よりはだいぶ大きいです(笑)

――では今回の舞台化のお話は待ってました!って感じだったのですね。

間宮くるみ(ウサコッツ役):いえいえ! 嘘でしょ? って本当にびっくりしました。

斧アツシ(タイザ役):最初聞いたとき、ドッキリ?って思わなかった?

高木:思いました。舞台化したいって話が来てるって聞いたときも、どうせ「したいと思ってるんですけど……」ってだけで実現はしないんでしょ、くらいの気持ちでした。それがどんどん実現に向けて具体的な連絡が来るようになって、これはもしかしたら本当にやれるかもと。

斧:ずっとアニメの第三期をやってくれって声を無視し続けてきて、いきなり16年後に舞台って、もう「マジか!?」でしょう(笑)。

――御三方にとって『サンレッド』はどのような位置づけの作品なのでしょうか?

斧:僕にとってはターニングポイントになった作品です。あそこまで自由にやれた現場はないし、本当に楽しい作品と出会えて幸せな時間だったなと改めて思います。今、ちょうどDVDで見返してるんですけどいまだに最高だなと思えますからね。

間宮:くぼた先生の漫画を読ませてもらい、絶対にウサコッツをやりたいな~って思って待望のウサコッツ役で参加させてもらえてうれしかったです。子供番組が多い自分には、サンレッドの世界が大人の世界だし、アフレコ現場はある意味凄い方ばかり…でして緊張感もあり、でも終わったあと、ヘンゲル将軍のお宅パーティーもあり、楽しい思い出ばかりです。

――改めて聞くと混沌としたアフレコ現場ですね(笑)。

間宮:いい大人が本気でふざけあって、面白おかしく実験的にやってたなと。tvk(テレビ神奈川)の放送だったのに、コアなファンがついてくださったんですよね。今も「ウサコッツですよね?」って声をかけられるくらいです。

◆要注目!? ウサコッツはいったいどんな出演に?

――アニメの声優キャストの方が舞台で役者もやられるというのは新鮮です。

高木:僕はもう舞台化するなら自分がレッドをやりたいと言いました。

斧:舞台化の話を聞いたとき、何かしらで関わりたいとは即答で思いましたけど、まさか自分が出演するとは……しかもタイザ役で(笑)。実際に自分も出るオファーだと分かった瞬間、楽しみに代わりました。というか、(高木)俊や髭男爵のおふたりだけじゃなく、ウサコッツの間宮さんまで出られるとなったら、そりゃあ出るしかないでしょう。ねえ?

間宮:出演依頼のオファーの資料を読んだらキャスト欄で“調整中”って書いてあったのが私と斧さんだけで(笑)。もう98%決まってたので本当にやるんだなって。

――ただ、ウサコッツの場合、どういう形で出演するかも重要です。

間宮:声だけでいい~というお話でしたが、Eテレの幼児番組でご一緒しているキャラクターの先輩の影響がとても大きくあります。いつも身体を張ってらっしゃって番組を引っ張ってくれる背中をみていたので、ウサコッツの舞台は自分でやらせてほしい~と思いました。みんなと一緒に作っていく作業は楽しいですよね~。

高木:僕はいろいろな2.5次元舞台に出演していますけど、今回のウサコッツみたいな出方をする人、なかなかいないですよ。

間宮:舞台では珍しいかもだけどそこまで違和感はないと思う。サンレッドって変なアドリブがあったりするでしょ? そういうときにウサコッツだけ録音なんだって思われるよりも、私がいることでちょっと面白いことできるかなって。

高木:もちろんそれはそうですけど、ちょっとありえない出方をするので驚きました。説明できないのがもどかしいですが。

間宮:コスプレするの? とか聞かれるんですけど、アニメの『サンレッド』を知っている人は納得すると思います。

高木:お客さん気づいてくれるかなあ(笑)。

間宮:気づかなくてもいいの。舞台上は何があるかわからないから一応ね。

◆アニメのアフレコはアドリブ上等のお笑いオーディションだった!?

――アニメのときはアドリブが多かったんですか?

高木:多いっていうか……。

斧:台本通りやってましたよ。

高木:絶対、嘘!

間宮:サンレッドのアフレコ現場って私たちが最初に芝居をして、それにあとから絵をつける“プレスコ”って方法でアフレコしていたので通常のアニメの録音現場とは違って特殊だったんです。

高木:そうそう。絵に合わせてセリフを言わなくてもいいので、好きなようにできたんですよね。

斧:そのせいで毎回オーディションになってた。何のオーディションかというと“お笑い”。いかにサブ(副調整室)にいる岸さん(監督)や、飯田里樹音響監督とか、南(健)プロデューサーとか、スタッフのみんなを笑わせるかっていう。笑わせたものが勝つ。台本は一応あるんだけど、どうやってみなさんを笑わせるかというオーディションでした。まあ、僕は台本に忠実でしたけどね。

高木:それは絶対に嘘ですって! 特に第一期の頃の僕はまだ新人で、初めての主役というポジションでただでさえ大変だったのに、台本に書いてないセリフを本番でみんな言ってくるんですよ。あの頃、現場の難易度が高すぎて怖くて怖くてたまらなかったです。

斧:リハーサルで台本通りでも本番で違うことを言ったりね。毎回、真剣勝負だった。だけど、そういうのがサンレッド独特の空気を生んでいたと思う。セリフのアドリブに対して、絵もどんどん面白くしてくれて、オトナが真剣に遊んでた。僕がやったドルゴンなんて、最初に出たときと後半じゃキャラの性格が違ってますからね。僕がオネエ口調にしたら、それに合わせて絵もプリップリのお尻になってたり。

間宮:私もアドリブは得意じゃなかったから、最初の頃は現場に行くの嫌だなあと思ってました。でも、面白かったし、楽しかったですよ。キャストの仲間がライブや公演をするって聞いたらみんなで応援に行ったりしたし。イベントもやってたしね。

◆マスクに衣装、役作りも一筋縄ではいかない

――御三方がこうやって話しているともうサンレッドの空気になりますね。

高木:サンレッドの世界ってヒーローや怪人が出てきますが、みんな日常にいる人たちなんですよ。普段こういう人いるよなっていう。なので普通の日常を演じていたらサンレッドの住人になれます(笑)。稽古場でも斧さんが新しいキャストの方たちに、当時の雰囲気を伝えてくれたりしてて、舞台版ですがアニメ天体戦士サンレッドの空気感もしっかりあります!

――新しく参加される方もサンレッドの世界の住人にあっという間になっていそうです(笑)。

間宮:若い役者さんが多いからこちらも勉強になります。高木くんも本当に舞台役者だったんだなあって思ったし(笑)。

高木:あれ? 疑ってらっしゃいました?

間宮:褒めてます。

高木:僕はもう必死です。アニメのときはレッドってツッコミ側だからセリフ量がそこまで多くなかったんですけど、今回はありがたいことにレッド中心のエピソードが多くてセリフ量が多くて焦っています。

斧:お客さんはやっぱりアニメの声の印象を持ってそれを楽しみに来てくれると思う。なのでいかにアニメに近づけられるか、これから稽古で詰めたいですね。

――斧さんはナレーションとタイザをやられるわけですけど、役作りも大変ですね。

斧:ちゃんと体型を絞って頑張ってますよ。見た目も裏切りたくないですしね。

――高木さんはマスク姿でずっと出演されるわけですが、声の出し方も含めて、大変ですね。

高木:本当にしんどいです。いろいろ改善して貰ってるんですけど、それでも自分の声がマスク内に反響してうるさい。息もしづらいし、まだ改良の余地はあるんですけど、これはもうツラいのはツラいと思ってやるしかないですね。環境に慣れるしかない。

――ヒーローのマスクってカッコいいけど、息をするのが大変なんですね。

斧:命がけだよ。あと、髭男爵の山田さんの腰も心配だよな。

高木:そうですね。そこは心配のひとつです。

――本番に向けての意気込みをお聞かせください。

斧:楽しみにきてくださるみなさんの気持ちを裏切らないに尽きます。そのためにできることを全てやります。

間宮:戦隊ものの聖地であるGロッソで『サンレッド』をやれるというのが嬉しいです。あとはもう全12公演、みんなで無事に走りきれたらと思います。本当に楽しみです。

高木:今回、声優としても俳優としても経験したことのない事をたくさんやっています。アクション部分もせっかくのGロッソなので、しっかりヒーローショーにしたいと思っています。今回僕も含めアニメ版のオリジナルキャストがいますが、今回初参加のキャストも舞台版サンレッドのオリジナルキャストです! アニメファンの皆様にも舞台版を愛して貰えるように、面白いものを作りますので、ぜひ楽しみにしててください!

(取材・文/高畠正人)

『くぼたまこと画業30周年記念 実写版 天体戦士サンレッドショー』は、10月31日~11月8日東京・東京ドームシティ シアターGロッソにて上演。10月30日に同所にて『天体戦士サンレッド舞台化記念! フロシャイムGロッソ支部決起集会』を開催。

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