1. トップ
  2. 秋から楽しむ【シクラメン】生産者が1年かけて育てる工程と、注目のスゴ腕生産者を紹介!

秋から楽しむ【シクラメン】生産者が1年かけて育てる工程と、注目のスゴ腕生産者を紹介!

  • 2026.10.29

秋から楽しむ【シクラメン】生産者が1年かけて育てる工程と、注目のスゴ腕生産者を紹介!

秋以降に楽しめる定番人気のシクラメン。生産者が丹精込めて育て上げたシクラメンが、生産者の手によって、どれほどの手間と時間をかけて育てられているのかを紹介します。

監修
柿沼良和さん

(株)鴻巣植物運輸の埼玉営業本部取締役副部長/統括運行管理責任者。植物輸送の分野に25年以上携わり、現在はグループ会社「フラワーロジテム」と連携し、大手ホームセンターおよび種苗メーカーをはじめとする取引先への営業活動にも携わる。植物、生産者、物流に関する深い知識をもち、特にシクラメンに造詣が深い。
Instagram @kakinuma.messenger

播種から約1年! 消費者の手に渡るまで

①タネの注文

生産者(農家)は秋ごろに行われる種苗メー カーの展示会などで情報収集をし、生産する品種や数量を決め、国内外の種苗メーカーに タネ(種子)を注文します。

②播種(タネまき)~育苗

鉢物シクラメンは11~12月ごろ、ガーデンシクラメンは1~2月ごろに播種を行います。種苗メーカーが播種をして発芽した状態のプラグ苗を購入して育苗をする場合もあります。

③鉢上げ~定植

発芽後、5~6月ごろまでに何度かポット上げ(鉢上げ)を行い、最終サイズの鉢まで育苗します。写真は植えかえ前のプラグ苗。

④夏~秋の管理

暑さや蒸れ対策、病害虫防除、肥培管理、温度管理など。冷涼な土地に育苗場所を移す「山上げ」を行う生産者も。鉢物シクラメンは出荷に向けて葉組みや開花調整などを、ガーデンシクラメンは早期に開花した場合は花摘みを行います。

⑤出荷~店頭へ

ガーデンシクラメンは秋のお彼岸ごろから、鉢物シクラメンは11~12月にかけて市場に出荷されます。園芸店が買いつけた鉢物やポット苗が店頭に並び、播種から約1年をかけてようやく消費者の手に渡ります(写真は神奈川県の園芸店「ザ·ガーデン 本店 ヨネヤマプランテイション」)。

園芸業界でも一目置かれるスゴ腕のシクラメン生産者

店頭で目にする美しいシクラメン。それらを作り、世に送り出している腕利きの生産者にも注目してみてください。

イッセイ花園

吉原一成さんが代表を務め、栃木県日光市で長きにわたりシクラメン生産に携わっています。代表品種である‘シュトラウス’、‘パステルシリーズ’などを育成。キリンのラベルが目印。研修にも熱心で多くの門下生を輩出しています。

佐藤園芸

秋田県潟上市の佐藤壮真さんは、若手ながら2024 ~ 2025年、2年連続で全国花き品評会シクラメン部門で農林水産大臣賞を受賞。佐藤園芸のシクラメンには「S」の文字がモチーフになっているラベルが。自身によるInstagram @so_maaaaaでの情報発信にも注目です。

大栄花園

千葉県成田市が拠点の大御所。シクラメンで数度の農林水産大臣賞の受賞歴をもち、生産のみならず、育種もしていることで知られています。オーナーの高橋康弘さんの手による大栄花園のオリジナル品種は高い評価を受けています。

たけいち農園

園主の田島嶽さんは、30年ほど前にF1のミニシクラメンに着目し、それを商品化して屋外観賞を主とする「ガーデンシクラメン」というカテゴリーを作った偉大な功労者。埼玉県本庄市から軽井沢農場に山上げして生産した苗は、「軽井沢育ち」のラベルで店頭に並びます。

根本園芸

福島県南相馬市で二代目の根本雄二さんが中心となり、鉢物シクラメンを生産。全国花き品評会シクラメン部門で農林水産大臣賞を5年連続で受賞した経験をもつ実力者です。魚のイラストと「今年もお会いしましたね!!」という文字が書かれたラベルが目印です。

谷澤園芸

栃木県日光市でシクラメンの生産者として長い歴史をもち、広大な農場で早くから先進的な園芸生産を取り入れている先駆者。谷澤園芸のシクラメンの目印はゾウのラベル。オーナーの谷澤清三(せいぞう)さんの名前が由来で、「ゾウさんのシクラメン」としてブランディング化されています。

写真協力/柿沼良和、大栄花園、佐藤園芸、たけいち農園、根本園芸、谷澤園芸、上田広樹
取材協力/田島道男(たけいち農園)

※この記事は『園芸ガイド』2026年 秋・特大号の記事を、WEB用に再編集したものです。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ