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「そんなことやっていない」としらを切るバレー部顧問→残された【手の跡】がまさかの決定打に!?

  • 2026.10.28

筆者の友人Fさんが中学校のバレーボール部に所属していたときの話である。顧問のT先生の機嫌で振り回されていたFさんたちは、毎日T先生の顔色を伺う日々。怯えながら練習に参加していたが、鬱憤も相当溜まっていた。そしてある出来事をきっかけに、ついに反撃の狼煙を上げたのである。

常に顧問の顔色を伺う日々

私が所属していたバレーボール部の顧問T先生は、自分の機嫌で周りへの態度も左右する人だった。きつい言葉を投げかけられ、怒鳴られるのは日常茶飯時だったが、怒られる理由もないときにも八つ当たりされていた私たちは不満だらけだった。

3年生の先輩が引退し、私たちの代になるとT先生の態度はますますひどくなり、部活動を辞めたいと言い出す部員が増えてきてしまった。

なんとか部員同士で励まし合って退部者は出さずに済んでいたが、体育館に入ってきたT先生の顔色を伺い、「今日は機嫌が悪そうだ」「いつもよりまだ穏やかかもしれない」と一喜一憂する日々を送っていた。

ついに上がった反撃の狼煙

ある日の朝練習、体育館に入ってきた瞬間から怒りの表情だったT先生。いつものように練習が進み、いつものように怒鳴られながら練習していた。

しかし、レシーブ練習中に事件は起きた。T先生はたった1度ミスをしただけのSさんにずんずんと近寄っていき、「もっと腰を低くするんだよ!」と思い切り太ももを手のひらで叩いたのだ。これまでどんなに暴言を吐いても手を出すことはしなかったT先生の行動に、正直私は驚いた。

部活動以外でなにか嫌なことがあったのかもしれないが、完全に八つ当たりをされていると感じた私たちは、このことをきっかけに反撃の狼煙を上げたのである。

残された【手の跡】

朝練習が終わってそれぞれの教室に向かった私たちは、各々担任の先生に相談、報告。さらに昼休みには部員全員で生徒指導担当の先生にも話をしにいったのである。なるべく多くの先生の耳に入るようにしたかったからだ。その甲斐もあり、その日の放課後練習で間に学年の先生が入り、T先生と私たちの話を聞いてもらうことになった。

T先生が来るまで、私たちは一言も話さなかった。“話せなかった”という方が近いかもしれない。逆らうことができない絶対的な存在であるT先生を目の前に、今から戦うのだから……

そしてT先生がやって来た。学年の先生が私たちに確認をしながら経緯を説明している間、T先生は無言だった。さすがに自分の非を認めるだろうと思っていた。しかしT先生は口を開き、「そんなことやっていないですけど」と言ったのだ。

この状況でしらを切るとは思いもしなかったが、だからといって証拠もない……と思っていると、Sさんが口を開いた。「ここに跡が残っています」──説明通り、Sさんの足にはくっきりと手の跡が残っていた。さらに、こと細かくその時の状況を説明できたので、ついにT先生も自分がしたことを認めたのである。そして、これまで自分から絶対に謝ることなどなかったT先生が、私たち全員の前で頭を下げた。

黙って従うだけではなくなった私たち

その後、手をあげることはもちろんなく、荒かった口調も少しずつ改善された。騒動が起きてからしばらくの間、さりげなく学年の先生たちが体育館に来て様子を見ていてくれたのも影響していたのかもしれない。

今までT先生の言いなりだった私たちが、初めて自分たちの主張をすることができた一件だった。戦うことを恐れているばかりではいけない。そう感じて、その後も少しずつT先生に伝えるべきことは伝えるようになり、意見を交わし合う関係性になることができた。

【体験者:30代・女性、回答時期:2026年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:村木あすみ - Qoly-Sports&the Style

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