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韓国・釜山にサメ出現!160万人が殺到、海に帰す作戦に反対の声

  • 2026.10.28

韓国・釜山の港にある運河に1か月以上すみついた1匹のサメが、160万人を超える見物客を集めるほどの人気者になった。関連グッズまで販売され、「街のアイドル」として親しまれるようになったが、サメを海へ帰そうとする作戦に、一部のファンが反対する事態となった。(フロントロウ編集部)

世界有数の港のすぐそばに、体長3.5メートルのサメ

米AP通信によると、サメが最初に発見されたのは9月18日。体長は約3.5メートルで、見つかった場所は世界有数の貨物港に面した、浅いコンクリート製の運河だった。英BBCによると、サメはメジロザメ科のドタブカのメス。映画『ジョーズ』に登場するホホジロザメほど危険性が高い種ではないものの、専門家たちは人が運河に転落した場合の危険性を懸念し、早急に海へ戻す必要があると判断した。

ところが、事態は思わぬ方向へ展開する。市はサメの発見から数時間後、市民に注意を呼びかける緊急メールを送信。しかし、その通知がかえって人々の関心を集め、普段は人通りの少ない運河沿いの公園に見物客が殺到したのだ。

グッズ、ライブ配信、そして「立ち退き反対」デモ

サメには、近くの港「北港」の韓国語読みにちなんで「Bukangi(プカンイ)」という愛称が付けられた。数日後には名前が商標登録され、ピンバッジやぬいぐるみ、Tシャツなどのグッズがオンラインで販売されるようになった。市もサメの姿をライブ配信し、公式マスコットに採用。子どもを最前列に通したり、サメを見つけた人が後から来た人に居場所を教えたりするなど、見物客の間では暗黙のルールまで生まれたという。

しかし、運河はサメにとって安全な生息環境ではなかった。壁に衝突して鼻先をすりむき、何日間も餌を食べる姿が確認されなくなった。放水によって海へ追い出したり、網を設置して運河に戻れないようにしたりする作戦は、いずれも失敗。そのたびにファンの一部は「プカンイを放っておいて」と書かれたプラカードを掲げて抗議した。警備員に制止された男性が「愛してるよ、プカンイ!」と叫ぶ場面もあったという。

日本でいえば、あの「タマちゃん」

野生動物が街のアイドルになる光景は、日本の読者にも見覚えがあるかもしれない。2002年に多摩川に現れたアゴヒゲアザラシの「タマちゃん」は国民的な人気を集め、翌2003年には横浜市西区から特別住民票が交付された。釜山でも、市民の間から「プカンイに身分証を作って年金を支給するべき」という冗談が飛び出したというから、野生動物に愛着を抱く人々の反応は、国が違っても似ているようだ。

最終的に、韓国の海洋水産部はダイバーら約40人を動員し、二重の網を使ってプカンイを沖へ誘導した。プカンイは一度運河に戻ってしまったものの、その後、外洋に向かって泳いでいく姿が確認された。数日間目撃されていないことについて、専門家は良い兆候だと捉えており、韓国中の人々が人気者の無事と、海での生活に戻れることを願っている。

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