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チェストベリーって知ってる?ツラい「PMSを改善する」アイテムとは

  • 2016.8.19
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女性なら、だれでも覚えがあるPMS(月経前症候群)。

イライラやお腹の痛みまでそれぞれ個人差はあるものの、女性だからしょうがないと諦めていませんか?

お腹の痛みを抑える薬など市販されているけれど、デリケートなことだけに自然の力で治せれば一番ですよね。

そこで今回はイタリア在住の筆者が、PMSを効果的に改善してくれるハーブ、“チェストベリー”についてご紹介いたします。

 

■チェストベリーってなに?

チェストツリーは地中海沿岸の湿度の多い地帯に自生している植物で、セージのような香りの良い小さな紫色の花が咲き、小さな丸い実をつけます。

この実をチェストベリーと言い、胡椒に似た少しピリッと刺激のある味がします。

チェストベリーの効果は古代ギリシャ時代から知られていて、紀元1世紀のローマではギリシャ人の医者が“女性特有の症状に効果がある”という文献を残しているくらい、ヨーロッパでは古くから女性のためのハーブとして知られていました。

 

■どんな効果があるの?

女性の生理には、黄体ホルモンのプロゲステロンと、卵胞ホルモンのエストロゲンの分泌が深くかかわっています。

この2つの女性ホルモンのバランスが整わないことで起こるとされているのが、生理前症候群。人によって症状も様々です。

このチェストベリーはプロゲステロンの分泌を助け、過剰なエストロゲンの分泌を抑制する力があると言われています。

ニキビができにくくする働きから、精神的なイライラや不安、鬱症状に至るまで、月経前症候群の様々な症状に適応します。

それだけではなく、産後の身体の調子を整えたり、授乳量を増やしたり、閉経後のトラブルといった様々な女性特有の問題に効果を発揮することが知られています。

 

■ハーブティや薬で摂取しよう

イタリアにはハーブ専門店があって、それぞれの症状に合わせたハーブを処方してくれます。

月経前症候群をはじめとする女性ホルモン特有の悩みに処方されるのがチェストベリー。1年以上も生理のなかった、という人にも効果があるとのこと。

副作用はないと言われていますが、ホルモンが活発になる妊娠中や授乳中は控えるようにしたほうが良いそうです。

日本でもヨーロッパ産のハーブティーなどが輸入されていますし、チェストベリーの成分が配合された薬も市販されており、通販や薬局などで手軽に購入できます。

 

■漢方と同じくゆっくり効く

朝1番に服用すると甲状腺の粘膜が刺激され、効果が発揮しやすいと言われています。

しかし漢方薬と同じく即効性はないので、最低でも2週間くらい飲み続けることで効果が出てきます。

もしなかなか変化がみられない場合は、2か月くらい様子を見て続けてみてください。違いが出てくるはずですよ。

4~6か月くらい続けてすっかり調子がよくなれれば、量を減らすなどの調整することもできるので、自分の身体の様子をしっかり観察しながら続けましょう。

 

いかがでしたか? 女性のためのハーブ、チェストベリー。嫌な症状をそのままにしておかないで、ぜひ試してみてください。

【参考サイト】

※ http://www.my-personaltrainer.it/integratori/agnocasto.html

【筆者略歴】

※ KOKO ・・・ 大学時代に訪れたローマでイタリア料理の魅力にふれ、イタリア留学。現在は子育てを中心に観光業、翻訳業、そしてイタリアのカルチャー、ライフスタイルについても情報発信中。

【画像】

※ North Toda / shutterstock

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