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「まだ走ってる……!」普段は10メートルしか走らない先輩→ラグビー全国大会予選で30メートル爆走

  • 2026.10.27

中高一貫校のラグビー部に所属していた筆者には、体重100kgを超えるM先輩がいた。スクラムでは欠かせない存在だった一方、普段は必要以上に走らないことで知られていた。そんな先輩が全国大会予選の大一番で見せた、誰も予想していなかった爆走が今でも忘れられない。

100kg超のスクラムの中心選手

M先輩は100kgを超える巨体を生かし、スクラムではチームを支える中心選手だった。しかし、普段の練習ではあまり走らない。試合中も常に動き回るタイプではなく、必要な場面になると突然スイッチが入ったように猛ダッシュする、独特のプレースタイルだった。

なぜかダッシュはいつも10メートル

しかも、M先輩が全力で走る距離は決まって10メートルほど。巨体からは想像できないほどのスピードで前進するものの、10メートルほど走ると味方へパスし、そこで自分の仕事は終了する。息切れしている様子もなく、まだ走れそうなのに、それ以上は走らない。スクラムでは欠かせない選手だったこともあり、監督も強くは言わなかった。

10メートルを越えても止まらない

そんなM先輩が豹変したのが、全国大会予選のベスト8戦だった。逆転がかかった大事な場面でボールを持つと、いつものように猛然と走り出した。ところが10メートルを越えてもパスをしない。さらに20メートル、30メートルと走り続け、そのままトライ。普段の姿を知る筆者たちにとっては、トライ以上に「まだ走っている」ということ自体が驚きだった。

大一番で見せた30メートルの爆走

さすがに限界だったのか、トライを決めた直後、M先輩はグラウンドに倒れ込んだ。試合は惜しくも敗れ、普段はひょうひょうとしていたM先輩も涙を流した。それでも筆者の記憶に強く残ったのは、勝敗だけではなかった。「M先輩、30メートル走れるんだ」。普段は10メートルで仕事を終える巨漢の先輩が、大一番でだけ限界を越えて走り切った、忘れられない爆走だった。

【体験者:40代・男性、回答時期:2026年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:おかもとたかひで - Qoly-Sports&the Style

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