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「わかってて立ちましたよね」スマホを見ていた男性が一歩前へ。車内が静まり返った理由

  • 2026.10.27

小さな子どもを連れて外出していると、周囲に迷惑をかけていないか、視線が気になってしまうものです。しかし、周囲には温かな目で見守ってくれている人もいるのかもしれません。子連れのお出かけで起こった、2人の女性の体験談を紹介します。

優先席の前で起きたこと

ベビーカーで電車に乗るとき、周囲に気をつかう場面は少なくありません。この日、私はベビーカーを押して、優先席側のドア付近へ移動しようとしました。

すると、若い女性がすっと入り込んできて、そのままドア前に立ったのです。しっかり目は合いましたが、私がベビーカーを置こうとしていることには気付いていない様子で、その場から動きませんでした。

「えっ、ウソでしょ?」と思いながらも何も言えず、周囲に申し訳ない気持ちを抱えたまま、ドアと通路の間に立つことになりました。

電車が動き出した瞬間でした。私の少し後ろに立っていた無愛想な男性が一歩前に出て、女性に向かって強い口調で言いました。

「ちょっと、そこ邪魔でしょ。ベビーカー置こうとしてたのわかってましたよね。わかっててそこに立ちましたよね。どいてください!」

その瞬間、周囲が一気に静まり返りました。

女性はその場を離れ、私は「すみません」と声をかけて、空いたスペースにベビーカーを置かせてもらいました。イヤホンをしてスマホを触っていた男性でしたが、周囲の状況をきちんと見ていて、すぐに女性に注意をしてくれたことに驚きました。

◇◇◇◇◇

声を上げるのは簡単なことではありません。それでも、あのとき周囲をきちんと見て、迷わず声をかけてくれた人がいました。ベビーカーで肩身の狭さを感じていた私の思いを代弁してもらい、ふっと気持ちが軽くなりました。あの車内で起きた出来事は、今も心に残っています。

著者:山口美恵子/30代女性・主婦

イラスト:ゆる山まげよ

子連れの気負いが招いた思い込み

家族でギャラリーの展示会を訪れたときのことです。会場の一角にあるパンフレット置き場で、夫や子どもたちとパンフレットを選んでいました。周囲では、多くの人が展示物を鑑賞していました。

すると、後から来た女性3人組の1人が「すみません、写真……」と話しかけてきました。私はとっさに「すみません、すぐどきますね」と返事をし、子どもたちに「ほら、早くどくよ」と声をかけて慌てて移動しました。

「子ども連れだから、展示の邪魔になってはいけない」と思い込み、急いで場所を譲ったのですが、ふと後ろを振り返ると、夫がその女性たちの写真を撮っていました。

その瞬間、私はハッとしました。もしかして、女性は「写真を撮ってほしい」と頼んでいたのでは……?

私は勝手に「写真を撮るからどいてほしい」と言われたのだと勘違いをしていたのです。

なぜ私は、こんなにも早とちりをしてしまったのでしょうか。振り返ってみると、子連れでいると「周りに迷惑をかけないようにしなければ」という思いが強くなりすぎて、相手の言葉を最後まで聞く前に早合点してしまうことがあるのだと痛感しました。

◇◇◇◇◇

ギャラリー展示会で「写真…」と話しかけられた際、邪魔になっていると思い込み、すぐに退いてしまいました。もしあのときゆっくり話を聞いていたら、写真を撮ってあげたり、穏やかにやりとりしたりできたかもしれないと振り返っています。

子連れでいると、つい周囲に気をつかいすぎてしまうことがありますが、気持ちに余裕を持って相手の話を最後まで聞くことが大切だと改めて感じた出来事でした。

著者:田中善子/20代主婦。夫、幼児の子ども2人との4人暮らし。趣味はお菓子作りで、いつかお菓子屋を開業したいと考えている。

まとめ

子どもを連れていることで周囲の目を気にしすぎると、ママ・パパにとって外出そのものが負担になってしまうこともあるかもしれません。周りへの配慮を大切にしながらも、必要以上に肩身の狭い思いをしなくてよいのだと感じさせられる体験談でした。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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