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ラルフローレン初の「ポロフェス」、なぜ東京で開催?世界のコレクターが原宿に集結

  • 2026.10.23

ラルフローレンが、ポロの世界観とそれを愛するコミュニティを祝う新イベント「ポロフェス(PoloFest)」を、10月23日から25日までの3日間、東京・原宿で開催している。2027年に迎えるブランド創設60周年に向けた世界規模のイベントシリーズの第1弾で、その最初の舞台に選ばれたのがニューヨークでもロンドンでもなく東京だった。(フロントロウ編集部)

40年前、親子が日本で見た「サブカルチャー」

開催地を東京に決めた背景には、ブランドと日本の長い関係がある。ラルフローレンが日本で販売を始めたのは1976年で、今年は日本上陸50周年。表参道の店舗も20周年を迎えた。

ブランドのチーフ・ブランディング&イノベーション・オフィサーで、ラルフ・ローレンの息子でもあるデビッド・ローレンは、米WWDの取材で原点を振り返った。「40年前、父と初めてここに来た時、ラルフローレンを集めている人たちに出会いました。…日本にはひとつのサブカルチャーがまるごと存在していたんです。ヴィンテージのラルフ ローレンを専門に売買するお店まであって」と、当時の驚きを明かしている。

さらに、日本のコレクターを通じてイタリアやフランス、イギリス、ドイツ、アメリカなど世界中の愛好家ともつながっていったという。デビッドは「ニューヨークやロンドンも検討しましたが、東京でやることには何か特別なものがあると感じました」と続けた。

世界のコレクターが原宿に集結

会場は、JR原宿駅と明治神宮からほど近い「ヨドバシJ6ビル」。木目調の壁に深いブルーやグリーン、重ねて敷かれたラグと、雰囲気は直営店そのものだが、ヴィンテージマーケットに並んでいるのは最新コレクションではない。17店舗、20人のコレクターが持ち寄った、数十年前までさかのぼるヴィンテージ・アイテムだ。

出店者には海外の有名ディーラーに加え、日本のショップも名を連ねる。海辺の町・茅ヶ崎で1年足らず前にヴィンテージショップ「VAULT UP」をオープンしたオーナーは、アメリカで買い付けた服を日本のセレクトショップに卸してきた人物。「ラルフローレンは僕のいちばん好きなブランド。もっと多くの人に興味を持ってほしくて、ラルフ ローレン専門にしようと決めました」と語っている。

会場ではほかにも、ブランドの歴史をたどるエキシビション、コレクターらによる連日のトークセッション、限定グッズのショップ、ラルフズ コーヒーのトラックが来場者を迎える。入場は無料だが、ラルフローレン公式LINEアカウントからのチケット登録が必要。デビッドによると、開催3日間の来場登録者は計1万人に上ったという。

日本の職人がヴィンテージを「つくり直した」一点物

エキシビションでとくに目を引くのが、日本の職人たちがヴィンテージのラルフローレンをリペア&アップサイクルした作品群だ。大阪のヴィンテージ店「Brown Tabby Works」を営む職人は、わずか半年で38点を制作。「参加できるなんて、本当に光栄です。現実とは思えないくらい」と喜びを語った。

ファッションメディアのHighsnobietyによると、古い衣服に布を重ねて縫い直す日本の「ボロ」の精神で昔ながらの作業着の修繕を手がける工房の作品も並び、チノパンにスマイルマークの刺しゅうを施したものや、パッチワークで質感ががらりと変わったネクタイや帽子が展示されている。

デビッドは日本の着こなしについて、「日本の文化は、アメリカのスタイルを独自のやり方で取り入れてきました。その解釈には、世界のどこにもない成熟と洗練があり、私たちも刺激を受けてきました」と賛辞を送った。

前夜祭にはアンドレ3000やコナン・グレイも

一般公開前夜の10月22日に開かれたオープニング・イベントには、アンドレ3000、ジャネール・モネイ、コナン・グレイ、モデルのタイソン・ベックフォードら国内外のセレブが来場した。

34年にわたってラルフ ローレンと組んできたタイソンは、ポロフェスの会場にいると、まるでタイムマシンに乗ったようだと表現。自らモデルを務めたアイテムも並ぶなか、「ラルフローレンにはすべてがあります。山登りでも、ヨットでも、ゴルフでも。彼はそのすべてを包み込む世界をつくり上げた」「これほどの存在は、もう二度と現れないでしょう」とブランドの唯一無二ぶりを語った。

東京でのポロフェスを皮切りに、ラルフローレンは創設60周年を祝うさまざまな企画を世界各地で展開する予定だ。

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