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松井秀喜氏の巨人監督就任、韓国ではどう報じられた?「ゴジラ帰還」からイ・スンヨプ退団まで

  • 2026.10.23

日本球界に、あの「ゴジラ」が帰ってくる。

巨人の新監督に、球団OBの松井秀喜氏(52)が就任することがわかった。

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10月23日付の『日刊スポーツ』によると、松井氏は巨人の第16代監督に就任し、同日午後に記者会見を行う予定だという。

現役時代、巨人の4番打者として活躍し、メジャーリーグでもワールドシリーズMVPに輝いた日本球界のレジェンド。待望の監督就任は、日本だけでなく韓国のスポーツメディアでも相次いで取り上げられた。

興味深いのは、韓国メディアがこのニュースを単なる巨人の監督人事としてだけでなく、韓国野球との接点を交えながら伝えていることだ。

「日本列島が騒然」韓国でも“ゴジラ帰還”を速報

まず目を引くのが、韓国メディア『OSEN』の報じ方だ。

「【速報】“ゴジラ”松井秀喜、巨人の新監督に選任…23日午後に記者会見」と題して、監督就任のニュースを伝えた。

日本のプロ野球チームの監督人事でありながら、見出しに「速報」を掲げたことからも、韓国のスポーツメディアにとって関心の高いニュースだったことがうかがえる。

松井秀喜
(写真提供=OSEN)松井秀喜

『OSEN』は、松井氏が巨人で3度のリーグMVPを獲得し、2003年にニューヨーク・ヤンキースへ移籍した経歴を紹介。2009年にはワールドシリーズMVPに輝き、日米通算507本塁打を記録したことにも触れた。

さらに、長嶋茂雄元監督との師弟関係も取り上げている。

韓国メディア『スポータルコリア』は、さらに大きな表現を使った。

見出しは「日本列島が騒然!507本塁打・ワールドシリーズMVPの“ゴジラ”松井、古巣・巨人の新指揮官に」。

記事では「日本野球の伝説」と松井氏を紹介し、巨人時代からヤンキースでの活躍までを詳しく振り返っている。

なかでも2009年のワールドシリーズについては、打率6割1分5厘、3本塁打、8打点という圧倒的な成績を紹介。日本人選手として初めてシリーズMVPを獲得した功績を強調した。

こうした報道からは、松井氏が韓国でも日本野球を代表するスターとして認識されていることが伝わってくる。

パク・チャンホ、イ・スンヨプ…韓国ならではの視点

一方、韓国野球との接点を強く打ち出したメディアもある。

『イルガン・スポーツ』は、「松井秀喜、巨人の新監督を務める」と題して報道。現役時代の実績を紹介するなかで、2009年のワールドシリーズに登場した韓国人投手パク・チャンホに言及した。

パク・チャンホ
(写真提供=OSEN)パク・チャンホ

当時、松井氏が所属していたヤンキースは、パク・チャンホが在籍するフィラデルフィア・フィリーズと対戦。ヤンキースが4勝2敗で優勝し、松井氏がMVPに輝いた。

『イルガン・スポーツ』は、この結果について「当時フィリーズの必勝継投陣で投げていたパク・チャンホは、松井の壁に阻まれ、ワールドシリーズ優勝リングを手にすることができなかった」と表現した。

日本では松井氏の栄光として語られる2009年のワールドシリーズも、韓国ではパク・チャンホが優勝を逃した大会という別の記憶につながっているわけだ。

さらに興味深いのが、『SPOTV NEWS』の「日本野球を揺るがす驚きのニュース…“イ・スンヨプと決別”した巨人、松井を第16代監督に選任→23年ぶりに古巣復帰」という見出しだ。

松井氏の監督就任というニュースに、韓国野球のレジェンドであるイ・スンヨプの名前を盛り込んでいる。

イ・スンヨプ
(写真提供=OSEN)イ・スンヨプ

イ・スンヨプは現役時代に巨人でプレーし、2026年には打撃コーチを務めていた。しかし、10月14日に今季限りでの退任が発表されている。

もちろん、松井氏の監督就任とイ・スンヨプの退任に直接的な因果関係があると確認されたわけではない。

それでも、韓国を代表する打者の退団と、日本を代表する打者の監督就任を同じ見出しに並べた点は、いかにも韓国メディアらしい。

「名選手」は名監督になれるか

もっとも、韓国メディアが松井氏の輝かしい経歴を紹介する一方で、指導者としての実績には慎重な視線も向けている。

『イルガン・スポーツ』は、松井氏について「選手として積み上げた豊富な経験とスター性を、指導者としての能力につなげられるかが新たな課題」と指摘した。

松井氏は2012年の現役引退後、2014年から巨人の臨時コーチとして後輩を指導し、今年までに5度の春季キャンプに参加している。しかし、プロ球団の正式な監督を務めた経験はない。

松井秀喜
(写真提供=OSEN)松井秀喜

また、『スポーツ朝鮮』は阿部慎之助前監督のシーズン途中での辞任を取り上げ、混乱を経験した名門球団が507本塁打のレジェンドを新監督に迎えたという切り口で報じた。

巨人は10月11日のクライマックスシリーズでDeNAに敗れ、橋上秀樹監督代行も退任。監督不在のまま、10月22日のドラフト会議を迎えるという異例の状況にあった。

そうしたチームを、今度は松井氏が率いることになる。

今回、韓国メディアの報道で繰り返し登場したのは「ゴジラ」「伝説」「507本塁打」といった言葉だった。

しかし、それだけではない。パク・チャンホとの対戦、イ・スンヨプの退団、長嶋茂雄元監督から受け継いだもの、そして指導者としての未知数な部分まで、それぞれの角度から松井氏の監督就任を伝えている。

日本では「待望のゴジラ監督誕生」という側面が大きい今回のニュース。韓国では、そこに韓国野球の記憶と接点を重ねながら報じられている点が印象的だ。

日米で輝かしい実績を築いた松井氏は、監督としても新たな歴史を刻めるのか。韓国からも、その第一歩に関心が寄せられている。

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