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誰もが経験した“あの頃”が蘇る。映画『進行曲 マーチングボーイズ』

  • 2026.10.24

映画ライター杉谷伸子と謎の美女B子によるお気楽映画評論ユニット・お杉とB子が今注目の映画について語る連載「お杉とB子のMOVIE TALK」。今回のお題は、10月23日よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開の『進行曲 マーチングボーイズ』です。

演奏隊もフラッグ隊も吹き替えなしパフォーマンス!

お杉

’90年代初頭の台北が舞台の、青春部活映画よ。台湾きっての名門・建国高校がマーチング・スタイルの世界に新風を吹き込んだ実話がもとになってる。

B子

主人公は台湾大学医学部進学を期待されるジャン。マーチングバンドに興味を抱き、「部活は無駄」と言う父親に内緒で入部するの。

お杉

部長のタイチェンは真面目で責任感が強いけど、先輩風を吹かしすぎ。同級生の問題児リウは、そんな部長に何かにつけて反発するんだよね。でも、天才肌で勉強だけじゃなくて、楽器も何でもこなしちゃう。

B子

ナンパも上手だし(笑)。ただね、リウの問題行動のせいで、部室で大ゲンカが起きちゃうの。

お杉

結果、楽器は壊れて、部活ができなくなっちゃう。でも、そのピンチでバラバラだった部員の心が一つに! 新しい楽器を買うために極秘作戦を開始するわけ。青春だねえ。

B子

授業をサボってのバイトな(笑)。他にも他校生との小競り合いや親子関係のすれ違い、美女への憧れや威圧的な教師への反抗など思春期らしさを体験しながら、部員は団結。演奏のスキルを上げていくの。

お杉

でも、ジャンはそのバイトのせいで父親に部活の件がバレそうになる。そんな危機も友情が救ってくれるのよ。さて、肝心の部活は? 建国高校がマーチング・スタイルに新たな要素を加えていく過程が楽しいんだよね。

B子

アメリカの高校生の演奏を、ビデオを見て研究したりね。

お杉

タイチェンの父親は、そんな年頃男子たちの会話を聞いて、ほかの勉強だと誤解したりね(笑)。

B子

ジャンは結局、父親とぶつかるけど、それも青春。『いまを生きる』にインスパイアされた場面もあって、青春映画好きと台湾エンスーにはたまらない作品なのよ。

information

進行曲マーチングボーイズ
『進行曲 マーチングボーイズ』

監督/ジャン・ルイジー 出演/ムー・セン、リウ・ユーレン、ユー・ジェエン、リー・リーレン、マー・ジーシアンほか 10月23日よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開。

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お杉とB子

社会の隙間に落ちた男を描くハリス・ディキンソン初監督作『URCHIN/アーチン』(10月23日公開)。心象風景が効いてる。(お杉)

ヤクザの葛藤を笑いにした『BOSS/ボス』(10月23日公開)や、コメディ『ハイファイブ!』移植4 4(10月16日公開)。笑ってね。(B子)

イラスト・いいあい

anan 2515号(2026年10月14日発売)より

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