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マシュー・ペリーの妹、『フレンズ』結婚式の裏にあった家族の思い

  • 2026.10.23

『フレンズ』のチャンドラー役で知られ、2023年に54歳で亡くなったマシュー・ペリー。その妹が、ドラマ史に残るチャンドラーとモニカの結婚式のエピソードを、家族がどのような思いで見守っていたのかを初めて語った。(フロントロウ編集部)

「彼はそれを人生で望んでいた」

口を開いたのは、ペリーの妹ミア・ペリー・ボウィック。米Peopleのインタビューで、2001年に放送されたシーズン7の最終話で描かれた、モニカ(コートニー・コックス)とチャンドラーの結婚式について、こう振り返った。

「あの結婚式を見て、私たち家族はみんなわかっていました。彼自身も人生でそれを望んでいたんだと。パートナーが欲しかったし、子どもも欲しかったんです」

しかし、家族が抱いていたのは喜びだけではなかった。「彼の病気がどれほど深刻なのか、みんな知っていました。だから、『この先どうなるかわからない』という気持ちがあったんです」。画面の中で幸せな花婿を演じる兄が、現実でも結婚式を挙げる日は来るのか。家族はその答えがわからないまま、あのエピソードを見守っていた。

撮影を終えて向かったのは、治療施設だった

ペリー本人も、当時の苦しみを隠してはいなかった。2022年に出版した回顧録『Friends, Lovers, and the Big Terrible Thing』では、結婚式のシーンを撮り終えたあと、すぐに治療施設へ戻されたと告白。番組の人気も自身のキャリアも絶頂期にあったなか、断酒を支援するスタッフが運転するピックアップトラックに乗り、施設へ戻ったと記している。

ペリーは生涯独身で、子どももいなかった。2020年11月には当時の恋人モリー・ハーウィッツとの婚約を発表したが、翌2021年に婚約を解消している。2023年10月28日、カリフォルニア州の自宅のジャグジーで意識のない状態で発見され、死亡が確認された。死因はケタミンの急性作用と発表された。

命日の前日、Netflixでドキュメンタリー配信

ボウィックが兄について公の場で語るのは、10月27日からNetflixで配信される全3話のドキュメンタリーシリーズ『The One About Matthew Perry(原題)』が初めてとなる。配信開始日は、ペリーの命日のちょうど前日にあたる。

彼女は、この作品に参加した理由についてこう語っている。「この思い出を、そして複雑な人生を送ったマシューを愛するとはどういうことだったのかを語る準備ができたと感じるまで、時間がかかりました。チャンドラーとしてだけでも、依存症に苦しんだ人としてだけでもなく、ひとりの人間として彼を見つめるために」。

一方、『フレンズ』で共演したジェニファー・アニストン、コートニー・コックス、リサ・クドロー、マット・ルブラン、デヴィッド・シュワイマーの主要キャスト5人は、ドキュメンタリーへの出演依頼を断ったと報じられている。ペリーの死後、5人が発表した共同声明では、彼を「家族だった」と表現していた。カメラの前で語らないという選択もまた、それぞれの追悼の形なのかもしれない。

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