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「残念なLINE」で信頼を失うことも?人間関係をこじらせる「意外な落とし穴」

  • 2026.10.23
何気ない言葉やメッセージが、知らないうちに相手からの信頼を損ねているかもしれません。コミュニケーションで大切なのは、自分の言葉で思いを伝えること。AIの活用が増えた今、良好な人間関係を築くための付き合い方を考えます。※画像:PIXTA
何気ない言葉やメッセージが、知らないうちに相手からの信頼を損ねているかもしれません。コミュニケーションで大切なのは、自分の言葉で思いを伝えること。AIの活用が増えた今、良好な人間関係を築くための付き合い方を考えます。※画像:PIXTA

ChatGPT、Google Gemini、Claudeなど、さまざまなAIが出てきたことで、人間関係にも変化が訪れています。

今回は、「AIの使用と人間関係の変化」、そして「人間関係を良好にするためのAIとの距離感、使い方」について紹介します。

AIは心強い相談相手になり得る

人にはなかなか話しにくい相談もでき、膨大な知識をもとに解決策や新しい視点を提案してくれるAIは、ありがたい存在です。

だから、これまでは孤独だった人がAIと対話することで癒やされたり、気持ちの整理をつけたいときに思いを吐き出すことで、自分自身の本音が見えてきたりすることもあります。

現段階では、前向きな回答をくれるAIが多いので、いい方向に進むためのアドバイスをくれる傾向があり、実際にAIのアドバイス通りにしたら、人間関係の揉め事がスムーズに解決する例なども少なくありません。

ただし、そこまで便利で強い味方になってくれる存在だからこそ、ユーザーは気を付けなくてはいけないことも出てきます。特に依存度の高い人は、使い過ぎることによって、大切なことを失ってしまう可能性もあるからです。

「自分の言葉で伝える力」が失われることも

AIは、メールやLINEメッセージでの的確な返答も考えてくれます。自分の思いを伝えるのが苦手な人は、ついAIに頼りがちです。

例えば、好きな相手にLINEのメッセージを送るときに、AIが考えた文面をそのままコピペ(コピー&ペースト)してしまう人がいます。

それで相手の心をつかめたとしても、実際に会ったときには、まさかAIを通してコミュニケーションをとるわけにはいきません。相手に「あれ? LINEと実際に会ったときでは、雰囲気が随分違うな」と思われてしまうこともあるでしょう。

もし仮に、相手も「AIが考えた文面を送るような人」だったらどうでしょうか。そのLINEの交流は、当事者同士ではなく、「AIとAIのやりとり」になってしまうのです(笑)。

AIに文章を考えてもらうこと自体は悪いことではありません。でも、AIが作った文章をそのまま送るのは考えものです。

言葉には、必ずと言ってもいいくらいに、「思い」が乗ります。だから、自分の思いを込めたメッセージを送った方が、不思議と相手に伝わることは多いのです。

相手とのコミュニケーションは、単に「上手な文章のやりとり」をしたいわけではないですよね? 思いを伝えたいはずです。

AIが作った文章に人工的な印象を受けたり、AIが考えた文章だと気付いたりする人もいます。相手から“AIが考えた文章”をコピペして送られたら、残念な気持ちになる人は少なくありません。

たとえ下手な文章でも、自分の言葉で相手に伝えた方がいいことは多いでしょう。

特にプライベートでのコミュニケーションでは、誰もが、「相手の内側から出てきた言葉」を聞きたいものですしね。

否定されない安心感が、思い込みを強めてしまう

AIはユーザーの思いを受け止め、共感的な返答をするのが得意です。例えば、あなたが友達とけんかをしたとします。あなたはAIに状況を話し、「あなたは間違っていない」と言われたのだとしても、それはあくまでも、「あなたの目線から見た状況把握」に対して、AIが返答しているに過ぎません。

もし「相手の目線から見た状況判断」もAIにインプットしたら、AIの返答は変わってしまう可能性もあるのです。

そこに気付かず、「AIがこう言っているのだから、自分は正しいんだ。自分とは意見が違う相手の方が間違っているんだ」と考えるようになってしまうと、どんどん周りの人とは話が合わなくなり、孤立していってしまうことも起こり得るのです。

AIはユーザーと一緒に同じものを見て、体験しているわけではありません。状況判断は、「ユーザーが伝える情報」が全てなのです。

だから、ユーザーが伝えていない状況については、AIも把握できないまま回答することになります。しかも、AIの回答がユーザーの考えに同調するものだった場合、「自分の考えが正しい」と思い込んでしまう可能性があります。

さらに、AIに肯定されることに慣れてしまっている人は、日常生活で、自分のおかしいところを指摘してくれる相手の言葉を受け入れられなくなってしまいがちです。

その結果、対人トラブルで自分に落ち度があったときにも反省できなくなったり、相手との関係を修復する意欲が薄れてしまったりすることもあるのです。

自分の誤りに気付かず、ただただ自己を正当化し、相手を悪人に仕立て、現実の人間関係にある不自由さを全て避けるようになったら、どうなるでしょうか。結果として、人との関係を築く機会を失い、孤立を深めてしまうかもしれません。

「自分に非があったときは、受け止め、反省する心の強さ」を持ち続けることは大切なのです。

「知識があること」と「経験していること」は違う

AIは膨大な知識を持っていますが、人間のように自らの肉体を通して物事を体験しているわけではありません。

例えば、過去には「AIが案内したルートをたどった16歳の登山者が崖で動けなくなり、救助された」というニュースが報道されたことがありました。

AIは自分の足で登り、天候の変化や足場の危険性を体感した経験があるわけではありません。だから、肉体を持つ私たちがAIの情報をうのみにしたら、うまくいかないことも出てきます。

ただこれは、AIに限らず、相手が人間であっても、その人の意見をうのみにしないことは大切です。相手と自分は同じ体型、能力があるわけではないので、相手がうまくいったやり方が、自分でもうまくいくとは限らないからです。

「複数の意見を聞き、自分でも調べ、自分なりに考えて結論を出すこと」が、とても大切なのです。

「AIの便利さ」を利用しながらも、「人間の力」も手放さない

AIはとても便利な存在です。そして、もうAIがない世界に戻ることはないでしょう。だからこそ、「AIに任せる部分」と「自分自身で経験し、考え、判断する部分」を区別することが大切。AIが便利でも、人としての成長を放棄してはいけないのです。

人間関係は、ときに面倒なことも起こります。それでも、互いに相手を大切に思い、分かり合おうとする過程で、人間同士ならではの関係が築かれていきます。AIには、人間のように身体を持ち、感情を経験しながら関係を築いていくことはできません。

人間はAIとは違い、感情があり、「愛を生む力」があります。“ありのままの自分”を受け止め、成長を願うことは、「自分への愛」です。

AIができること、できないこと、人間ができること、できないことを見極め、AIの便利さを活用しながらも、「人間ならではの力」を手放さないようにしたいものですね。

文:ひかり(恋愛・人間関係ガイド)

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