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【松岡茉優さんインタビュー】誠心誠意自分と向き合った先で見えた景色を感じ取ってほしい

  • 2026.10.22

Matsuoka Mayu 松岡茉優

出典:シティリビングWeb

映画「男ともだち」で主人公の神名を演じる松岡茉優さん。成田凌さん演じる“男ともだち”・ハセオとの、あいまいで確かな関係性を繊細に演じる。

「この作品は男女の友情は成立するか?というディベート映画ではなくて、創作を生業にする1人の女性が自らと向き合い、自らに挑んでいく物語だと思っています。誠心誠意自分と向き合った神名がその先で見た景色を感じ取ってもらえたら嬉しいです」

神名は30歳を目前に人生に静かな行き詰まりを感じるイラストレーター。

「好きで絵を始めて、その延長線上に仕事がある。好きなことを仕事にできるって、おそらく周囲からよかったねと言われることだけど、自分が描きたいものに、価値をつけてもらえるかどうかはわからない。劇中には、むしろ描きたいわけではないものに価値がついてしまう描写もあります。好きなものを仕事にする苦しさはあるだろうなと想像します」

独特の距離感で接する神名とハセオ。他者からはずるい、見ていてイライラするといった言葉をかけられることも。

「神名はハセオに恋はしていない。けれど他者からすれば、恋愛関係に見える瞬間もあるだろうし、腹が立つと、神名が直接言われるシーンもあります。ハセオの前では深呼吸ができる神名は、ハセオ以外の他者へどのような距離感をとっているのか、毎シーン大切にしていました」

「中盤、神名が以前描いた作品と出合い直すシーンがあるのですが、年を重ねるごとに以前よりも上達していなければならないという価値観はどの業界にもあると思います。今より未熟だったはずの自分の描いた絵に心が動かされてしまう。あのときよりもできていることと、できていないことがある事実に苦しさを感じるのは共感できる部分がありました。人生の岐路に立ちぶざまな姿もさらすし、人として褒められないような行動も起こすけれど、ふかんしたときに、ひとりの人間として自分に向き合っている神名の強さを感じました」

松岡茉優さんの“働く”インフラ

仕事への向き合い方を教えてください

“場所が違っても演じることは地続き”とおっしゃる方もいらっしゃいますが、私は映画もドラマも舞台も全部違う仕事だと考えています。今作では、三島有紀子監督が私のことを信頼してくださっていることを撮影中ずっと感じていたので、この信頼をどう返せるだろうと日々考えていました。

仕事をする上で大切にしていることは?

挨拶です。「今日あの人に挨拶していないな」と思ったまま1日を過ごすとモヤモヤするので、朝会ったときと帰るとき、きっちり挨拶をするようにしています。特に俳優の仕事は一期一会な部分もあるので、ひとつひとつを大切にしたいです。

【Check】

出典:シティリビングWeb

11月6日(金)全国公開

(C)2026『男ともだち』製作委員会

千早茜さんの同名小説を映画化。イラストレーターの神名(松岡茉優)は、無茶なクライアントワークに神経をすり減らし、惰性や不毛な恋愛に逃げる日々を送っている。ある日、大学時代の先輩・ハセオ(成田凌)から突然電話がかかってきて、7年ぶりに再会。昔と変わらない温度と距離感で接してくれるハセオとの“3つの夜”が、神名の人生を大きく動かしていく。

【PROFILE】

1995年生まれ、東京都出身。子役として活動し、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で注目を集める。映画「勝手にふるえてろ」「万引き家族」「蜜蜂と遠雷」「騙し絵の牙」、ドラマでは「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」「ギークス~警察署の変人たち~」、Netflix「ダウンタイム」、舞台「ディア・エヴァン・ハンセン」など数多くの作品に出演。高い評価を集める

取材・文/高木明日美(シティリビング編集部)、撮影/岡本英理、ヘアメイク/大上あづさ、スタイリスト/池田未来(インザピンク)

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