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「海外では簡単に謝らないの!」息子が悪くても謝らないママ友。「いや」居合わせた男性の一言に完敗

  • 2026.10.21

子育てや仕事において、自分なりのルールや信条を持っている人もいるでしょう。「食事の時はTVを消す」「メールの返信は1時間以内に」等。しかしその考えを他人にも当たり前のように求めてしまうと、思わぬ摩擦を生むことも……今回は私のお客様のエピソードをご紹介します。

「絶対謝らない」主義のママ友

私のママ友Aは、海外駐在帰り。明るく行動力もあり、初めて会った頃は魅力的な人だと感じていました。しかし、付き合いを続けるうちに、Aには独特な考え方があることを知ります。それは「絶対に謝らない」という信条。

子ども同士のトラブルで自分の子どもに非があるように見える場面でも、Aは決して謝りません。「日本人ってすぐ謝るよね」と、どこか誇らしげに語るA。私や周りのママ友たちは次第に違和感を覚えるようになっていったのです。

強めの自論

Aの口癖は「私、子どもには『すみません』じゃなくて『ありがとう』って言うように教育してるの」。誰かに助けてもらったときは感謝を伝える。それは素敵な考え方だと思います。ただ、Aの場合は謝るべき場面でも、とにかく謝らないのです。

周囲が困惑しても、「海外では簡単に謝らないって知らないの?」と自論を展開。子ども同士の付き合いもあり、余計な衝突を避けたい気持ちから、反論する人はいません。皆、表面上は笑顔で接していました。

秋祭り

ある日、地域の秋祭りに、ママ友同士で参加した時のこと。子どもたちは景品コーナーで楽しそうに遊んでいました。ところが突然、Aの息子と見知らぬ男の子が景品の取り合いになったのです。次の瞬間、Aの息子がその男の子を突き飛ばし、男の子は転んでしまいました。

私たちが驚いて見守る中、Aは慌てる様子もなく息子に向かってこう言ったのです。「何があったのかな?」と。その言葉を聞いた男の子の親御さんが、すぐに口を開きます。「何があったのかな? じゃないですよ。あなた、ずっと見ていましたよね? あなたの息子さんがうちの子を突き飛ばしたんですよ」当然の指摘でした。

ところがAは引き下がりません。「私は謝らせる子育てってしてないんです! 海外では簡単に謝らないって知ってます?!」周りが唖然とする中、近くにいた見知らぬ外国人男性が口を開きました。「いや、普通に謝りますけど」

信条よりも大切なこと

男性は穏やかな表情のまま続けました。「例えば交通事故で相手の車にぶつけられたなら、簡単には謝らないこともあります」Aが「ほら見ろ!」と言いかけた時、男性はさらに続けます。「けれど、歩いていて人にぶつかったときや足を踏んでしまったときは普通に謝りますよ」

そして少し間を置いてからこう付け加えました。「もちろん、誰かを突き飛ばしたときも」と。さらに「私はあの子の父親です」男性は落ち着いた口調で言いました。「子どものすることですし、私の息子にも非があったと思います。私たちはもう結構です。でも今後、こういう場面では謝られた方がよいかもしれませんね」

責め立てるでもなく、威圧するでもなく、ただ静かに伝えた一言。その後、父親は男の子を抱きかかえ、妻とともにその場を後にしました。Aは何も言えぬまま立ち尽くし、それ以来彼女の口から「謝らせない子育て」という言葉を聞くことはなくなったのです。

自分の信条を持つこと自体は自由でしょう。しかし、その考え方を絶対的な正解として他人に押しつけるのは別の話です。信条よりも先に大切なのは、周囲への配慮や、我が子と正しく向き合うこと。そう感じた出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多様な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

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