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フランスの高校はトイレットペーパーすらない!? 机・椅子も不足…高校生が大規模デモ

  • 2026.10.20

教育環境の改善を求め、フランスの高校生たちが大規模なデモに立ち上がった。深刻な教員不足に加え、学校生活に欠かせない設備さえ満足にそろっていないという。その実態は想像以上に深刻だった。

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9月中旬、パリ郊外の高校生が教員不足に抗議して始めたデモは、フランス全土に拡大。大学生や教職員、労働組合も加わり、10月13日にはフランス内務省の発表で約16万人が参加する大規模な抗議活動となった。

高校生たちが改善を求めているのは、教員不足だけではない。机や椅子が足りず、トイレットペーパーすらない学校もあるという。教室の暖房が効かず冬は極寒、エアコンがなく夏は猛暑に耐えなければならないなど、学校生活に必要な設備が不足している。

さらに深刻なのが、教員不足による授業への影響だ。フランス政治の専門家で慶應義塾大学経済学部准教授の大嶋えり子氏によると、教員が休職する際にも代替要員を確保できずに、数週間、場合によっては数カ月にわたって特定の科目の授業が行われないこともあるという。

こうした教育環境について、大嶋氏が大きな問題として挙げたのが「格差」だ。公立と私立だけでなく、都市部と地方でも学校の環境は大きく異なる。大嶋氏自身が通っていたパリ市内の私立学校は比較的恵まれていたものの、それでもトイレが詰まるなどの問題はあったと振り返った。

さらに、今回のデモには恵まれた学校の生徒たちも参加しているという。本来、教育は格差を縮めるためのものであるはずが、かえって格差を固定化させている。そんな問題意識が高校生たちの間で共有され、抗議活動の広がりにつながっていると大嶋氏は説明した。

一方、教員不足の背景にあるのがフランスの財政難だ。大嶋氏によると、フランスではここ数年、財政難によって教員が削減されてきたという。政府は3000人の教職員を配置すると発表したが、これは新規採用ではなく、すでに雇用されていた代替教員を配置するもの。そのため、高校生側は対応が不十分だとして抗議の継続を呼びかけている。

これに西山茉希は、政府の対応を高校生たちがなお不十分と感じるのは、それだけ不満が積み重なってきたからではないかと指摘。さらに、財政を築いてきた人たちが潤う一方で、未来を担う子どもたちが歯がゆい思いをしている状況を問題視した。

なお、フランスで広がる高校生デモや教育環境の問題について議論された模様は、10月17日に生放送された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)で紹介された。

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