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「ブラッサム」モデル・宇野千代に学ぶ、傷に触れない言葉選びと距離感。親しい相手ほど礼儀を忘れない

  • 2026.10.19

「ブラッサム」モデル・宇野千代に学ぶ、傷に触れない言葉選びと距離感。親しい相手ほど礼儀を忘れない

放送中のNHK連続テレビ小説「ブラッサム」のモデル・宇野千代。98歳まで生涯現役を貫いた彼女の言葉には、仕事や人間関係、美、健康、老いの悩みを軽やかに乗り越えるヒントが満載です。『人生は何歳からでも花開く 宇野千代の幸福語録』(世界文化社刊)からお届けする第2回は、コミュニケーションの達人といわれた千代の、親しい人との距離感について

コミュ力を高め、つながりを深める知恵

宇野千代は、コミュニケーションの達人でした。

だれと接するときも、相手を決して否定せずフラットに応じ、やさしくやわらかい言葉をかけるのが常でした。「親しき仲こそ、礼儀があるべき」を信条とし、家族や親友、恋人、夫、周囲の人に対しても「お互いに相手の傷にさわらない」配慮の人。

「何もかもあけすけに見せたり、ありのままの気持ちを隠さぬのが親しき仲とされていますが、これは、まったく別のことであるべき二つのことを一緒にしている」とバッサリ。

「自分と相手は別の人間である」という確固たる自他境界の線引きを忘れませんでした。

「男女の仲のことは五分五分である」とし、男女間においては未練や恨みつらみ、執着を捨て、冷静さが肝要だと説きました。

また、人間関係ははかなく壊れやすいことを知っていた千代。人づきあいにプライドは不要、どんなに悔しいことを言われても、その場では感情をおさえるよう戒めています。

「人間関係というものは一度、こわれてしまえば、修復するエネルギーは、いっとき我慢するエネルギーの何十倍も必要」と信じ、よい人間関係を続けることに心を砕いた人生でした。

ふだんから「時間を守ることは、人づきあいの上での最低のルールである」とも。

常に相手を尊敬し、配慮を忘れず、楽しいことや幸福をシェアし続けた稀有な人。だれもが宇野千代という「愛のあるところ」に集まり、心やすらぎ、安心感に包まれたのです。

相手の気持ちがわからない

人生でも、対人関係で、
ぴたりとその心中を
探り当てることは難しい。
大抵の場合、誤解している。
ときには、誤解しているので、
助かることもある

相手が受け入れてくれない

相手があなたを
信じてくれない、と思うのは、
あなたが相手を
信じていないからなのです

「男と女のことは五分五分である」と説いた千代。

人と人同士の相互関係において、相手は自分を映す鏡である。しかし、自分とは別個の他者に対して、わかった気になってはいけない。

このモットーを千代は生涯貫き、くり返し読者に語りかけた。

※この記事は『人生は何歳からでも花開く 宇野千代の幸福語録』家庭画報編集部編(世界文化社刊)の内容をウェブ記事用に再構成したものです。

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