1. トップ
  2. ファッション
  3. 「餃子の皮だけ30枚!」中華飯店で出会った珍客。20年後、夫の実家で知った驚きの正体とは!?

「餃子の皮だけ30枚!」中華飯店で出会った珍客。20年後、夫の実家で知った驚きの正体とは!?

  • 2026.10.17

これは、友人の美沙さん(仮名)が学生時代にアルバイトをしていた中華飯店で体験した話です。そこで出会ったのは、餃子にまつわる一風変わった注文をする男性客。卒業後は会うこともなくなりましたが、約20年後、思いがけない形で当時の記憶がよみがえることになりました。

「餃子の皮だけ30枚!」

大学生の頃、私は地元の小さな中華飯店でアルバイトをしていました。ある日、60代くらいの男性から「餃子1人前と、焼かない餃子の皮を30枚ちょうだい。皮は端っこの厚いところが命だから!」と注文されたのです。

「皮だけですか?」と聞き返すと、「そう! 具は脇役、皮が主役!」と満面の笑み。あまりに独特で、私も思わず笑ってしまいました。男性は左手首に古い革ベルトの腕時計をつけ、帰り際には必ず「ごちそうさん、今日も皮が最高!」と言っていました。

店の名物客に

男性は皮を熱々のスープに数秒浸し、酢とラー油をつけて食べるのがお決まり。「昔、うちのばあさんが作ってくれた水餃子の皮が忘れられなくてな」と懐かしそうに話してくれたこともあります。その後も月に数回来店し、店ではすっかり「皮だけのお客さん」として有名になりました。

やがて私は大学卒業を機にアルバイトを辞めましたが、「具は脇役、皮が主役!」という言葉だけは、なぜかずっと頭に残っていました。

20年後によみがえった言葉

それから約20年。結婚した私は、ある休日に夫と餃子を作っていました。すると夫が皮を30枚ほど余らせ、スープにくぐらせて酢とラー油を用意し始めたのです。「何してるの?」と聞くと、「うちのじいちゃん直伝! 具は脇役、皮が主役だから!」と得意げな夫。私は思わず手を止めました。

さらに「昔、ばあちゃんが作ってくれた水餃子が忘れられないんだって」と続けます。もしやと思い、昔働いていた中華飯店の名前を出すと、「あれ? じいちゃん、昔その店の近くに住んでたぞ」と夫。偶然とは思えませんでした。

あのときのお客さん!?

後日、夫の実家を訪れた際、義祖父に「昔、餃子の皮だけ30枚注文していませんでしたか?」と尋ねました。すると「おお! あの店か! 端っこの厚い皮がうまかったんだよ!」と大喜び。しかも左手首には、記憶に残っていた古い革ベルトの腕時計がありました。

「あのときの店員、私です!」と明かすと、義祖父も「あんたがあの子か!」と大笑い。夫は「えっ、俺の嫁とじいちゃん、20年前から知り合いだったの!?」と驚いていました。それ以来、夫が「具は脇役、皮が主役!」と言うたび、私は「そのセリフ、20年前から聞いてる!」と返しています。

忘れられない味と口癖がつないだ、不思議なご縁でした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ