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整理収納は「モノを減らす」「定位置を決める」が基本。加藤綾菜の【加藤家・笑顔の秘訣#8】

  • 2026.10.16

整理収納は「モノを減らす」「定位置を決める」が基本。加藤綾菜の【加藤家・笑顔の秘訣#8】

万が一、避難所生活になった場合、運動不足などからエコノミークラス症候群のリスクが高まるといわれています。タレントの加藤綾菜さんの夫である加藤茶さんのようなシニアの方は特に注意が必要かもしれません。今回はエコノミークラス症候群の予防効果が期待できる体操の紹介と、防災とも密接に関係のある整理・収納について、前回同様、お笑い芸人・赤プルさんに綾菜さんが伺います。

避難所ではエコノミークラス症候群に注意

こんにちは、加藤綾菜です。前回は友人でもあるお笑い芸人さんの赤プルさんに「シニアの防災」について貴重なお話を伺いました。今回は2本立てで、1つは被災生活を送ることになったときの「健康を守るための体操」を教えていただきます。もう1つは防災にも役立つ「収納のコツ」をお聞きしたいと思っています。

綾菜 赤プルさん、今回もよろしくお願いします! 今年は日本各地で地震や大雨による災害が起こっています。避難所生活を送ることになった場合、運動不足やエコノミークラス症候群になることもあり得ます。うちの旦那は高齢なので、特に心配しています。

※エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)

食事や水分を十分に摂取していない状態で、飛行機の座席などに長時間同じ姿勢で足を動かさずにいると、足の静脈に血栓(血の塊)ができやすくなる。血栓が血管の中を流れ、肺に詰まって命に関わる状態を招くのがエコノミークラス症候群。


赤プル シニアの方は避難所生活が続くと、運動不足による筋力低下やエコノミークラス症候群などの健康二次被害を引き起こしやすくなります。こうしたリスクを回避するためにおすすめしたいのが、「ケロロワット体操」です。

「ケロロワット体操」は、(一社)生涯健康社会推進機構が展開する「防災健康サポートプログラム」の一環として普及を進めている防災健康体操です。順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科の町田修一教授らが監修し、振付師のラッキィ池田さんが作詞・振り付けを担当しています。楽しみながら体を動かせるので、避難生活中の運動不足解消にもおすすめです。

「ケロロワット体操」はこちら

(防災健康サポートプログラム/一社・生涯健康社会推進機構)

綾菜 ケロロワット体操!? 面白いネーミングですが、どんな体操ですか?

赤プル カエル(ケロロ)とスクワット(ワット)を組み合わせた体操です。カエルがスクワットをしているような、面白い体操ですよ。全身、特に足腰の運動効果が高く、エコノミークラス症候群の予防も期待できます。「大きくのけぞって ふんぞりガエル!」といったダジャレ満載の歌に合わせて体操するので、最初は吹き出すかも…(笑)。体操時間も3分くらいなので長続きすると思います。

綾菜 この体操なら避難所生活でも心が明るくなりそうですね! でも、あまり歩かなくなった旦那にできるかな?

赤プル 大丈夫ですよ。立って行うだけでなく、座ってもできますから心配はありません。綾菜さんもちょっとやってみますか?

綾菜 ぜひ、教えてください!

綾菜 簡単で楽しいうえ、下半身の筋肉に適度な刺激が加わるのが実感できます。これを行えば、避難所でも在宅避難でも運動不足やエコノミークラス症候群になることはありませんね!

赤プル 心も明るくなりますし、一石二鳥です。ケロロワット体操以外でも、足首を大きく回すだけでも下半身の血流はアップするので、覚えておいてくださいね。また、弾性(だんせい)ストッキングもおすすめです。足首からふくらはぎにかけて段階的に圧力をかけて血流を促すので、エコノミークラス症候群の予防になります。もちろん、こまめに水分を摂ることも忘れないでください。

綾菜 旦那は体操がおっくうになることも考えられるので、防災グッズとして弾性ストッキングも買っておきます!

弾性(だんせい)ストッキング

足首から上に向かって段階的に圧力をかけ、足に血液や水分がたまりにくい状態をつくる。医療機関や一部の調剤薬局、専門の通販サイトで購入可能。足の状態は個人差があるので、サイズや圧力の強さなどは医師などの専門家のアドバイスを受けるのがおすすめ。

旦那様がとても几帳面で自分も負けじと……

綾菜 これで防災に関しては少し安心感が増しました。ありがとうございます!

赤プル お力になれてうれしいです。次に、防災とお片づけは深く関係していますので、今度は自宅の「整理・収納」について、お話させてください。

綾菜 そうなんですか! でも、私はお片づけが苦手で……。

赤プル 綾菜ちゃんは整理収納アドバイザーの資格を持っていますよね?

綾菜 実は、整理・収納が好きで資格を取ったわけじゃないんですよ(笑)。旦那がとても几帳面で、カバン1つとっても内ポケットに5本くらいのペンがきれい並んでいます。なぜ5本かというと、出先で使えなくなったときなどの非常事態を想定しているそうです。そんな几帳面過ぎる旦那に少しでも近づけるように資格を取りました。でも、自分のズボラな性格は直らない(笑)。

まずはモノを減らすこと

赤プル 旦那様、収納も備えも徹底していて素晴らしいですね。旦那様のように、同じものを同じ場所に置くのも、収納の基本です。場所を決めておけば、探す必要はありませんからね。モノを収納する“定位置”を決めることも大事ですが、その前にやってほしいのが、「モノを減らす」こと。モノがあふれているほど、収納は難しくなります。なかでも、多くの方が困っているのは衣服ではないでしょうか。とっておきの場面で“自分を輝かせてくれる服”をいつまでも保管している方は多いと思いますが、本当に必要でしょうか? 1つくらいはキープしてもよいと思いますが、あとは友人にプレゼントしたり、インターネットのフリーマーケットに出品したりしたほうが相手に喜ばれるし、自分の気持ちも部屋もスッキリしますよ。

綾菜 まさにウチもそうでした! 以前、わが家には洋服が1000着以上ありました。内訳は旦那が950着で、私が50着くらいでしたけど(笑)。でも、旦那はあまり出歩かなくなったので、そんなに必要ありません。そこで旦那の友人たちに600着はあげました。ハイブランドのモノが多いので、みんな、喜んでいましたよ。靴下も300足ありましたが、今では4足。毎日洗濯してローテーションをしています(笑)。

赤プル それは英断でしたね。でも、綾菜ちゃんのようにバッサリと手放せる人は少数派かもしれません。モノを手放す際、必要なモノか、不要なモノか、迷ったときには「迷いボックス」を作って、入れておくといいですよ。半年後に見直して、使うか手放すかを決めるようにします。また、不要なものを増やさないためには「これでいい」ではなく、「これがいい」と思えるものを選ぶことです。結果的に長く、大事に使うことができますからね。

綾菜 なるほど! 必要以上に安さにこだわらず、質の高いモノを選ぶということですね。そうすれば、モノへの愛着がわきますし、家の中が不用品であふれるなんてこともないですもんね。不用品を手放した後は、いよいよ整理収納ですが、コツはありますか?

新しく収納グッズを買わない

赤プル よくするのが、収納のために新しく収納グッズを買うこと。実は、これはタブーです。せっかく不用品を手放したのに、新たに買い物をしたら意味がありません。収納のカゴを買いたかったら、まず紙袋などで代用してください。最初から美しい収納にこだわらないことが大切です。もし、購入したカゴが不必要だとわかった場合、またモノが増えてしまいます。収納グッズは、はじめは自宅にある代用品を試し、本当に必要だった場合、購入を考えましょう。

綾菜 私も収納グッズをすぐ買っていたので、気をつけたいと思います。

種類ごとに定位置を決める

赤プル 次に大切なのは「種類分け」をすること。文房具、工具、掃除グッズなど、使うものを1つにまとめて、「定位置」を決めてください。旦那様がカバンの中の定位置にペンをセットしているのも素晴らしいことです。この定位置を決めることが、整理・収納の最終ゴールと言っても過言ではありません。どこに何があるか、それがわかれば、家の中で探し物をすることもなくなるはずです。私も外出するときに“鍵がなくて出られない”ということがなくなりました(笑)。

綾菜 ウチでは防災グッズはリビングの一角と決めていますが、これも定位置ですよね。そう考えると防災とお片づけは確かに関係がありますね。

「防災はお片づけから」を意識する

赤プル そうなんですよ! 実は「防災はお片づけから」というのが、私のモットーなんです。阪神・淡路大震災では、建物内でケガをした方の半数は、家具の転倒や落下が原因だったという調査結果があります。お片づけは家の中の危険をなくすことにもつながります。私の自宅のリビングでは腰より高い位置に家具は置いていません。

綾菜 整理・収納によって、普段の場所をいかに安全にするか、それが大事なんですね。

赤プル その通りです。特にシニアの方がいらっしゃる家庭では、自宅に1つ、シェルターになる部屋をつくることをおすすめします。食糧や水を置いておくことはもちろん、食器などの落下物や倒れてくる家具などがない部屋です。これなら地震が起きてもケガをするリスクを減らせます。

綾菜 防災と整理・収納が関係していると聞いたら、さっそく家を片づけたくなってきました(笑)。片づけると気持ちも本当にスッキリしますよね。

赤プル 家が一番落ち着ける場所になりますし、モノが散らかっているというストレスからも逃れられます。週末にホームパーティーを開きたくなるなど、交友関係の発展にもつながると思います。

毎週花を買って飾っている

綾菜 特にウチは旦那が家にいることが多いので、自宅をきれいにキープしたいと思っています。毎週お花を買ってリビングに飾っていますが、不思議と部屋を汚さないようになりました。花の効果はすごいですね。旦那もテラスから花を見るのが楽しみのようで、良かったと思っています。

赤プル 花が飾ってあるきれいな部屋は精神面にも良い影響を与えますね。これからも、きれいで安全な自宅を意識していきましょう!

綾菜 はい、わかりました! 今日はありがとうございました! 帰宅したらさっそく片づけたいと思います。

赤プル こちらこそ、ありがとうございました! また、プライベートでもお会いしましょう。

プロフィール

赤プル
1977年9月、茨城県生まれ。2003年に女性ピン芸人としてデビューし、「エンタの神様」(日本テレビ系)などに出演し、地元茨城の自虐ネタを茨城弁で披露し注目を集める。2011年、お笑い芸人の旦那(松丘慎吾)と入籍し、2014年夫婦漫才コンビ「チャイム」を結成。芸能活動の傍、2016年に整理収納アドバイザー1級、2017年に防災士の資格を取得。防災・整理収納に関する講演活動も行う。

加藤綾菜
1988年、広島県生まれ。2011年、ザ・ドリフターズの加藤茶と結婚。45歳の年の差婚だったこともあり、注目を集める。現在は高齢の夫を支えるため、「介護福祉士実務者研修(旧ホームヘルパー1級)」「生活習慣病予防アドバイザー」「介護食アドバイザー」「介護予防運動指導員」などの資格を持つ。タレントとしても活動し、著書に『加藤家の食卓 医師と栄養士の先生に長生きする食事の作り方を習いに行ってきたレシピ集』(アスコム)など。

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