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【おとなのソロ部】大阪・ミナミのド真ん中「三津寺」で朝のお勤めに参加し、自分を見つめ直し!

  • 2026.10.17

何となくモヤモヤした気持ちを抱えたまま日々を過ごしていませんか。そんな人にぜひ行ってほしいのが、大阪・心斎橋にある「七宝山 大福院 三津寺(しっぽうざん だいふくいん みつてら)」の朝のお勤め。毎朝約30分間、予約なしかつ無料で参加できます。参加者は普段は入れない豪華な内陣に入ることができ、900~1600年代に作られたと伝わる9体の仏像を拝観することも可能。大阪の都心で仏教の心が存分に感じられる聖域「三津寺」を隅々までご紹介します。

大阪随一の繁華街に立つ、1200年以上前に創建された古刹

三津寺
三津寺

Osaka Metro心斎橋駅やなんば駅からそれぞれ各徒歩約5分。有名ブランドショップや百貨店が立ち並ぶ心斎橋筋に「三津寺」はあります。
まずは、15階建てのビルに本堂が丸ごと包み込まれているという斬新な造りに驚き!

三津寺
三津寺

真言宗御室派の「三津寺」の歴史は古く、天平16年(744)に奈良・東大寺の大仏を作った行基が天皇の菩提を弔うためにお堂を建て、十一面観世音菩薩像を安置したのが始まり。
創建から1200年以上再建を繰り返しながら、現在は第二次世界大戦末期の大阪大空襲後も残った築約200年の木造本堂が御本尊を守っています。

三津寺
三津寺

皇室に関係した仁和寺の別院であった「三津寺」。屋根瓦にあしらわれた菊花紋にも注目してみてください。

ソロおすすめPoint 洒落た大型ビルが立ち並ぶ大通りにたたずむビルドインの本堂。そのギャップが大阪らしくてユニーク! Osaka Metro心斎橋駅となんば駅の中間という好立地なので、おでかけや旅行の時に立ち寄ってから一日をスタートさせれば、ひとりでも充実した一日になること間違いなし。

三津寺
画像提供:三津寺

「三津寺」がビルと融合する現在の姿になったのは、2023年の再建から。上の写真は2020年1月に解体される前の「三津寺」。
左側奥のグレーの屋根が約200年前から今も残る本堂で、手前の細長い建物が解体されて今はない庫裡(くり)。

三津寺
画像提供:三津寺

「三津寺」は地元で「みってらさん」「ミナミの観音さん」と親しまれてきました。2020年の解体時に「本堂はどうなるんや」と寄せられた信仰の篤い大阪人たちの声がきっかけとなり、江戸時代末期の文化5年(1808)創建の本堂は曳家(ひきや)という方法でそのまま移設されることに。

色とりどりの草花が描かれた天井絵や、金箔・漆・色絵で彩られた柱や欄間(らんま)もそのまま残されています。

予約なしで参加OK! 毎朝約30分行われる「朝のお勤め」

三津寺
三津寺

2023年の再建後から「朝のお勤め」に一般の参拝客も参加できるようになりました。普段は入れない本堂内陣にて、毎朝7時30分から約30分間、参加できます。

三津寺
三津寺
三津寺
三津寺

朝のしじまに読経と太鼓が響き渡ります。真言宗の厳粛なお務めに心が洗われるよう。

ソロおすすめPoint 「朝のお勤め」はほとんどの人がひとりで参加。お勤めに集中でき、心が穏やかになる時間がさらに深まります。予約不要、無料で参加できるので、思い立った時にふらりと訪れることができるのもうれしい。

三津寺
三津寺

「大阪では『おかげさん』という親しみを込めた感謝の言葉がありますが、生きる物足りなさ、寂しさを補うのは『おかげさん』の考え方やと思います。朝のお勤めでは、当たり前の一日を支えてくれるものに感謝の思いを巡らせる時間にしていただければ」と加賀俊裕住職。
また「朝のお勤めは心の余裕を広げる時間でもあります。自分の心の状態を知る手助けになれば」とも。

900年代の制作も!「朝のお勤め」後は9体の仏像にお参りを

三津寺
三津寺

「朝のお勤め」では普段入ることができない内陣に入れるのも大きな特徴です。内陣には御本尊・十一面観世音菩薩を含め、9体の仏像が安置されています。制作はなんと900~1600年代。
それもあって内陣は聖域を感じさせる独特の空気が漂っています。

三津寺
三津寺

中央が1100年代ごろに制作されたと伝わる御本尊・十一面観世音菩薩。左には「三津寺」で一番古い900年代後半に作られた地蔵菩薩、右には1100年代前半に作られた毘沙門天が鎮座しています。

三津寺
三津寺

十一面観世音菩薩は、頭の周りについている十一の顔に注目を。人々がどこにいても360度見守ってくださる、といわれています。

三津寺
左から大日如来(1100年代前半制作)、弘法大師 空海(1600年代に制作)、弥勒菩薩(1300年代後半に制作)
三津寺
左から愛染明王、薬師如来(薬師三尊)、不動明王 ※すべて1400年代後半に制作

内陣に安置され木造仏9体は、平安~江戸時代に作られ、遥か古から伝えられたものばかり。如来・菩薩・明王・天部の仏像が揃い、かなり見ごたえがあります。

ソロおすすめPoint こんなに多種類の古い仏像を間近で拝観できるとは驚きです。朝のお勤めの後にゆっくり参拝しましょう。仏像を大切に守り伝えてきた大阪人に思いを馳せながら、ひとりで仏像に向き合う時間もいいものです。

三津寺
三津寺

内陣では、約200年前に再建された時からある天井絵にも注目を。華やかな花卉図(かきず)は300種以上。草花に加え、大根やイチゴなども描かれ、大阪絵師の遊び心が感じられます。

 柱や梁、欄間にも彫刻や漆、金箔が施され、実に豪華。江戸後期の大阪の商人たちが富と美意識を信仰の場に惜しみなく注ぎ込んだのがわかります。

三津寺
三津寺

朝のお勤めを終えたら、十一面観世音菩薩が描かれた美しい散華(さんげ)が授与されます。お守りとして持ち帰りましょう。

御朱印にもなる絵写経やお守り作りも体験しよう

三津寺
「絵写経」500円

「三津寺」では外陣で終日、絵写経やお守り作りの体験もできます。予約なしで気軽に参加できるのもうれしい!

 「絵写経」とはお経や仏様の絵を筆ペンでなぞり、用意されている色鉛筆やペンで採色を施すもの。写経と写仏が同時に行える仏道修行です。一筆一筆ゆっくり動かし集中することで煩悩に乱された心がリセットされ、余裕が生まれそう。

三津寺
「絵写経」各500円/画像提供:三津寺

「絵写経」は十一面観世音菩薩と愛染明王の2種類。できあがれば日付と印を入れてもらえ、御朱印として拝受することができます。

三津寺
「良縁香 お守り作り」1500円

お札に願いを書き、良いご縁を願って調合されたお香を袋に詰める「良縁香 お守り作り」も人気です。持ち歩くことで願いを叶え、良縁を運んでくれるかも…。

三津寺
三津寺

「絵写経」「良縁香 お守り作り」は外陣で体験します。内陣に安置された仏像や天井画は、ガラス越しに拝観できます。

ソロおすすめPoint 「絵写経」「良縁香 お守り作り」ともに10~15分程度、集中する時間が持てるのが魅力です。ひとりで訪れてもお寺で充実した時間を過ごすことができます。どちらも持ち帰れるので、参拝記念にもぴったり。

本堂の外に鎮座し良縁を結ぶ、愛染明王のお参りもお忘れなく

三津寺
三津寺

本堂の外に鎮座している愛染明王にもぜひお参りを。1600年代頃に制作されたもので憤怒形で弓矢を持った座像です。
24時間お参りでき、速やかに願いが叶うと、近隣住民や勤め人が頻繁に訪れて祈りを捧げています。

三津寺
画像提供:三津寺

毎月26日の16~17時には、「愛染護摩祈願」と称し、愛染明王の前で護摩焚きを行います。護摩木(ごまぎ)1本300円に願いを書き、僧侶がそれを火に投じることで愛染明王に願いを届けます。

三津寺
三津寺

愛染明王の前にある「愛染さんみくじ」200円も話題です。
「損得勘定だけで繋がりを決めたらあかんで!」「他人と比較して自分を評価したらあかんで!」など、厳しくも温かい大阪弁で煩悩をぶった切り!必要な言葉を授けてくれます。小さな矢でおみくじに描かれた的を射すのもユニーク。

三津寺
「ふくふく てぬぐい」1100円/画像提供:三津寺

参拝記念やおみやげに最適なのが、オリジナルの「ふくふく てぬぐい」。紙作家・谷田有似さんのデザインで、たくさん拭くことで多くの福が訪れるよう、思いを込めて制作されています。

約200年前のお堂に平安~江戸時代の仏像9体が鎮座し、大阪人が大切に受け継いできたレガシーといえる「三津寺」。ぜひ「朝のお勤め」に参加し、都市と共存する寺院で自分の心を整えてみてはいいかがでしょうか。

■七宝山 大福院 三津寺(しっぽうざん だいふくいん みつてら)
住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-7-12
TEL:06-6211-1982
時間:本堂(外陣)拝観7時30分~18時、朝のお勤め(内陣)7時30分~8時
※朝のお勤めは予約不要
※外陣で行う御朱印絵写経・良縁香 お守り作りは9~17時(共に体験時間は10~15分)。予約不要
定休日:無休 ※行事などで参拝できない日は公式サイトで告知
料金:拝観無料、御朱印絵写経500円、良縁香 お守り作り1500円
アクセス:Osaka Metro心斎橋駅・なんば駅から徒歩5分

ソロ Memo

■取材時のソロ率:

「朝のお勤め」はほとんどの人がひとりで参加

■おすすめの利用シーン:

自分の状態を知って心の余裕を広げたいとき、朝のお勤めや写経に参加してみたいとき、由緒ある仏像やお堂を拝観したいとき、大阪の歴史にふれたいとき

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Text:こばやしみもざ
Photo:小川康貴

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