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シャキーラ、マドリードに「街」をつくる。13公演完売・70万人動員

  • 2026.10.14

シャキーラが、スペイン・マドリードで9月18日から行なってきたレジデンシー公演を10月13日に締めくくった。全13公演がソールドアウトとなり、動員は70万人以上。公演のためだけに、スタジアムを中心とした仮設の”街”までつくられた。(フロントロウ編集部)

マドリードのレジデンシー公演でパフォーマンスするシャキーラ
Photo: Nicolas Gerardin

5万人規模のスタジアムを、公演のために新設

会場となったのは、マドリードの複合エンターテインメント施設「Iberdrola Music」。その敷地内に、5万人以上を収容する専用スタジアムを中心とした期間限定の空間「SHAK’S CITY」が誕生した。制作はLive Nation Spainが担当している。

設計を手がけたのは、建築家ビャルケ・インゲルスが率いるデンマークの設計事務所BIG(Bjarke Ingels Group)。スタジアムのまわりには色とりどりのパビリオン、シアター、ミュージアム、フードコート、バーが並び、コンサートの日でなくても一日を過ごせる場所になった。シャキーラ自身がキュレーションに関わった文化プログラム「ES LATINA」には、1,500組を超えるアーティストやパフォーマーが参加し、プログラムは400時間以上におよんだ。

SHAK’S CITYの専用スタジアムを上空から
Photo: @iamcu4tro
公演会場の上空に浮かぶGRACIAS MADRIDの文字
Photo: @iamcu4tro

つくって終わりではない点も、この”街”の特徴だ。BIGは最初から解体を前提に素材を選んでおり、構造物や布地は再利用を想定した仕様に。人工芝は学校や遊び場へ移設し、会場を彩った樹木は苗床へ返す計画だという。

会場上空のドローンが描いた12+1の文字
Photo: @iamcu4tro

デュア・リパら豪華ゲストも

公演期間中には、デュア・リパをはじめ、ラウラ・パウジーニ、アレハンドロ・サンス、マルーマ、ベーレ、マヌエル・トゥリソ、ダニ・マルティン、ビザラップらがゲストとして登場した。ラテン音楽の幅広さを一度に見せるラインナップだ。

ダンサーと並ぶシャキーラ
Photo: Nicolas Gerardin
アコーディオン奏者と共演するシャキーラ
Photo: Nicolas Gerardin

10月3日にはマドリードからAmazon Musicでライブ配信が行なわれ、女性アーティストのライブストリームとして同サービス史上最多の視聴を記録した。

スタジアム中央のステージに立つシャキーラ
Photo: Nicolas Gerardin

教皇の訪問やF1を上回る経済効果

数字の面でも記録が並んだ。ツアーの興行収入は5億3,400万ドルを超え、Pollstarの「LIVE75」チャートでシャキーラにとって初の1位を獲得。マドリードにもたらした経済効果は2億ドルを超え、世界中から訪れたファンが観光や宿泊の需要を押し上げた。その規模は、レオ14世教皇の訪問やF1といった大型イベントを上回るとされる。

ファンの前に姿を見せたシャキーラ
Photo: Nicolas Gerardin

シャキーラは2024年に12作目のアルバム『Las Mujeres Ya No Lloran』をリリースし、グラミー賞の最優秀ラテン・アルバム賞を受賞。翌2025年には同作を冠したスタジアム・ワールドツアーで、アメリカとラテンアメリカを82公演、330万人以上を動員した。2026年にはFIFAワールドカップ決勝で初めて行なわれたハーフタイムショーのヘッドライナーも務めている。南北アメリカを回ったツアーの締めくくりに、ヨーロッパでは一つの都市にファンを呼び込む形を選んだシャキーラ。その試みは、記録とともに幕を下ろした。

客席の歓声に応えるシャキーラ
Photo: Nicolas Gerardin
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