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【更年期ケアの正解】「しんどい」と感じたらHRT?40代が選ぶべき治療法を医師が解説

  • 2026.10.13

「最近、仕事も家庭もなんだかしんどい」「将来の骨の健康ってどう考えたらいいの?」――年齢を重ねる中で生じる小さな不安や違和感。実はそれ、医療の力を賢く借りることで前向きに解決できるかもしれません。産婦人科医・高尾美穂先生に伺った更年期の「今」を知るQ&A後編では、HRT治療のリアルや、40代女性が自分の体と心地よく付き合うためのメッセージをお届け。読むと心がすっと軽くなる、必見の解説です。


【医師解説】高尾美穂先生に聞く今ドキ更年期の常識Q&A

Q 将来の骨粗しょう症予防のためにHRTを始めるのはアリ?

エストロゲンは骨密度を維持し、骨粗しょう症のリスクを低下させる重要なホルモン。肌は目に見えるので、意識が向きやすいけれど、骨は目に見えないので、「まだ大丈夫」「それはもっと先のこと」と変化に気づきづらいもの。骨折をして初めて気づく、というケースもよく聞きます。もちろん、予防的な視点でもHRTを考えてほしいと思います。

Q HRTを受けられない「禁忌」の人・「慎重投与」のケースとは?

乳がんの治療中の人、経験した人、そして、血栓症や動脈硬化の人。また、肝疾患を持っている人は「禁忌」、つまりはHRTを選択してはいけないとされています。子宮筋腫は「慎重投与」とされていますが、定期的なチェックをすることで使用が可能。いずれにせよ、HRTを始める時には、婦人科医とよく相談をしてください。

Q どんな症状・悩みを抱えている人がHRTを検討すべき?

わかりやすい症状や悩みがある人はもれなく選択してほしいですが、むしろ、検討していただきたいのは仕事に家庭に「頑張りすぎてしんどい」「いろいろうまくいかない」と感じている、というような女性。HRTを始めると2度目の診療ではもう大丈夫と3分で帰ってしまうくらい、全体的に改善する人も多いんです。

Q 自分の体の変化を前向きに捉えるために、今一番伝えたいアドバイス

これまでは「生命存続のための医療」でしたが、これからは「よりよく生きるための医療」が求められています。更年期で生じる悩みを解決するのはもちろん、骨密度の低下を抑えられることもわかっているので、より長く自立した、そして心地よい生活を送り、よりよい未来を築くために、医療を頼ってほしいと思います。

Q10 まだ更年期ではない世代が抱きがちな「そうなったらどうしよう?」という不安。そんな女性たちにひと言

不安を前向きに捉えれば、興味を持ってくれているということ。「できることがある」と知っておくことで、「大丈夫」と頭の切り替えが自然とできるはず。この世代の女性が実際に更年期を迎える頃には、皆の知識も意識ももっと高まり、HRTも含め、「当たり前よね」という感覚になっているのではないか、とイメージしています。

【教えてくれたのは】

産婦人科医 高尾美穂先生

診療を最優先にしつつ講演会や書籍出版、メディア出演など幅広く活躍。更年期や女性のライフステージに応じた健康サポートに注力。


取材・文=松本千登世 イラスト=二階堂ちはる ※GLOW2026年11月号より

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