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模様には生活や人生を変える力がある。そう実感できるマリメッコの模様とは

  • 2026.10.9

東京都庭園美術館でマリメッコの美学や継承される技など、多角的な視点から「模様のちから」を伝える「マリメッコ展 模様のちから」が開催される。

会場となる東京都庭園美術館にも注目

フィンランドを代表するデザインハウス、マリメッコ。この名は創業者であるアルミ・ラティアのミドルネーム「マリア」の「マリ」と、フィンランド語でドレスを意味する「メッコ」を合わせた言葉で、「マリのドレス」という意味。1951年の創業以来、世に送り出されたプリントは3500種類以上。鮮やかな色彩と大胆な模様によって、ファッションからインテリア、テーブルウェア、小物にいたるまで、私たちの暮らしを明るく彩るデザインを生み出してきた。本展は、その創業者ラティアの言葉を手がかりに、様々な年代のドレスやアートワークを通じて、マリメッコの美学や継承される技など、多角的な視点から「模様のちから」を伝える内容だ。

Marimekko
図案:マイヤ・イソラ《ウニッコ》1964年/クリステ ィーナ・イソラ 2003年 Ⓒ Marimekko Oyj Suomi-Fi nland Maija Isola/Kristina Isola 1964/2003
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《ウニッコ》柄のパラソルの下で、1965年 Under Ma rimekko Umbrella, 1965 Photo: Tony Vaccaro / T ony Vaccaro Archives

まず注目すべきは原点ともいうべきドレス。1960年に次期アメリカ大統領の妻ジャクリーン・ケネディが7点のドレスを購入したことも、世界的に知られるきっかけのひとつとなった。大胆なプリントと鮮やかな色彩、そして自由なエネルギーに満ちたマリメッコのドレスは、時に過去のデザインが再構築されることでタイムレスな魅力を放っている。会場では、初期の貴重なドレスから現代のコレクションまで約70点のドレスを紹介。まるで絵画のようにプリント模様が際立つ一着から、色と形の魅力を解き明かす。

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マリメッコ社のファクトリーにて、ファブリックがプ リントされる様子 Photo: Yuki Ogawa
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《カイヴォ》マイヤ・イソラ 1964年 Ⓒ Marimekko Oyj Suomi -Finland Maija Isola 1964

このプリントを作るヘルシンキのプリント・ファクトリーは、いわばマリメッコの心臓部。本展では、現地を取材したアートユニット・plaplaxが、プリントが生まれる過程や色と形のダイナミズムを映像作品として表現。変幻自在で色彩豊かなインスタレーションを通してファクトリーのエネルギーを伝えている。ちなみに会場となる東京都庭園美術館は旧朝香宮邸。1930年代フランスのアール・デコ装飾を基調とした空間で、庭園はマリメッコの世界感を展示するに相応しい場所。ここではデザイナーの皆川明氏がマリメッコの世界観を再解釈した新作インスタレーションも登場する。

かわいいだけじゃなく、模様が人の暮らしや感情にどれほど深く影響するかに気づける内容だ。


information

マリメッコ展 模様のちから

東京都庭園美術館 東京都港区白金台5-21-9 10月3日(土)~12月20日(日) 10時~18時(11/6・13・20・21 ・27・28、12/4・5は~20時。入館は閉館の30分前まで) 月曜(10/12、11/23は開館)、10/13、11/24休 一般1400円ほか TEL. 050-5541-8600(ハローダイヤル)


取材、文・山田貴美子 画像提供・東京都庭園美術館

anan 2513号(2026年9月30日発売)より

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